title: JTSB Rail (jp) link: https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/railway/rail-kensaku-list.php?sort=desc&by=p description: Japan Transport Safety Board Rail investigation reports last-modified: 2025-07-08T13:38:32 language: jp-JP creator: lucidiot@envs.net (lucidiot) errorsto: lucidiot@envs.net title: RA2025-2-3: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-3.pdf description:
報告書番号
RA2025-2-3
発生年月日
2024年06月20日
区分
鉄道
発生場所
五能線 沢目駅~東八森駅間 [秋田県山本郡八峰町]萩の台踏切道(第3種踏切道:踏切遮断機なし、踏切警報機あり、東能代駅起点15k355m付近)
事業者区分
JR
事業者
東日本旅客鉄道株式会社(法人番号 9011001029597)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第3種踏切道
人の死傷
:死亡:負傷
都道府県
秋田県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-3.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2025-2-3-p.pdf
公表年月日
2025年03月27日
概要
 東日本旅客鉄道株式会社の五能線東能代駅発弘前駅行きの下り第2525D列車の運転士は、令和6年6月20日(木)、沢目駅~東八森駅間を速度約80km/hで走行中、萩の台踏切道(第3種踏切道)の右側から同踏切道に進入してくる軽自動車が見えたと同時に衝突したことを認めたため、その瞬間に気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用した。  この事故により、同軽自動車の運転者が死亡し、同列車の乗客1名が負傷した。
原因
 本事故は、踏切警報機が設けられた第3種踏切道である萩の台踏切道において、列車が接近している状況で軽自動車が同踏切道に進入したため、同列車と同軽自動車が衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が接近している状況で軽自動車が同踏切道に進入したことについては、同軽自動車の運転者が列車の接近に気付いていなかった可能性が考えられるが、同軽自動車の運転者が死亡しているため、詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(公衆)、軽傷:1名(乗客)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2024-06-20T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-3.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-3.pdf title: RA2025-2-4: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-4.pdf description:
報告書番号
RA2025-2-4
発生年月日
2024年04月06日
区分
鉄道
発生場所
上信線 馬庭駅~西山名駅間[群馬県高崎市]天水踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、高崎駅起点7k368m付近)
事業者区分
中小民鉄
事業者
上信電鉄株式会社(法人番号 5070001007099)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
群馬県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-4.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2025-2-4-p.pdf
公表年月日
2025年03月27日
概要
 上信電鉄株式会社の上信線下仁田駅発高崎駅行き上り第18列車の運転士は、令和6年4月6日(土)、馬庭駅~西山名駅間を速度約64km/hで惰行運転中、天水踏切道(第4種踏切道)の手前で左側から同踏切道に進入してくる歩行者を認めたため、停止手配を執ったが、同列車は同歩行者と衝突した。  この事故により、同歩行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である天水踏切道に列車が接近している状況において、歩行者が同踏切道に進入したため、同列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が接近している状況で歩行者が同踏切道に進入したことについては、同歩行者が列車の接近を認識していなかった可能性が考えられるが、同歩行者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(公衆)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2024-04-06T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-4.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-4.pdf title: RI2025-1-1: 車両障害 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2025-1-1.pdf description:
報告書番号
RI2025-1-1
発生年月日
2024年02月23日
区分
軌道
発生場所
上熊本線 段山町停留場~蔚山町停留場間[熊本県熊本市](辛島町停留場起点1k590m付近)
事業者区分
公営
事業者
熊本市交通局(法人番号 9000020431001)
事故等種類
車両障害
踏切区分
人の死傷
都道府県
熊本県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2025-1-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RI2025-1-1-p.pdf
公表年月日
2025年02月20日
概要
 熊本市交通局の上熊本停留場発健軍町停留場行き1両編成、第1353号車は、令和6年2月23日(金)、上熊本線段山町停留場~蔚山町停留場間を走行中、突然力行ができなくなり停車した。車両の停止後、乗客から扉が開いているとの申告があったため、運転士が車両の扉を確認したところ左側の車両中央付近にある旅客用乗降口の扉が開いていた。  車両のドライブレコーダーの映像に、同扉が走行中に開いた様子が記録されていた。  車両には乗客14名と運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本重大インシデントは、車両の進行方向左側中央付近にある旅客用乗降口の扉を開閉する回路に異常があったため、車両の走行中に同扉が開いたことにより発生したものと考えられる。  同扉を開閉する回路に異常があったことについては、回路を構成する扉開閉に関する電線の被覆が損傷し、常時電圧が印加されている電線と同扉の開扉時に印加される電線が接触したことにより生じたと考えられる。  同電線の被覆が損傷していたことについては、車両の前面系統板を取り付けるためにドリルで車体に穴加工を施す際に、車体裏側の電線の有無を十分確認せずに作業を行ったことにより同電線を損傷させた可能性があると考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2024-02-23T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2025-1-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2025-1-1.pdf title: RA2025-1-1: 列車脱線事故(踏切障害に伴うもの) link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-1-1.pdf description:
報告書番号
RA2025-1-1
発生年月日
2024年02月13日
区分
鉄道
発生場所
飯田線 豊川駅構内[愛知県豊川市]鈴与踏切道(第1種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機あり、豊橋駅起点9k003m付近)
事業者区分
JR
事業者
東海旅客鉄道株式会社(法人番号 3180001031569)
事故等種類
列車脱線事故(踏切障害に伴うもの)
踏切区分
:第1種踏切道
人の死傷
都道府県
愛知県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-1-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2025-1-1-p.pdf
公表年月日
2025年01月30日
概要
 東海旅客鉄道株式会社の飯田線新城駅発豊橋駅行き上り第560G列車の運転士は、令和6年2月13日(火)、三河一宮駅~豊川駅間を速度約76km/hで走行中、鈴与踏切道(第1種踏切道)内にとどまっていた自動車を認め、直ちに非常停止手配を執ったが、同列車は同自動車と衝突し、その後約136m走行して停止した。停止後に同運転士が同列車を確認したところ、先頭車両前台車の前軸が左側に脱線していた。  この事故により、同自動車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、第1種踏切道である鈴与踏切道に列車が接近し踏切警報機が動作している状況において、自動車が同踏切道内に進入してとどまり、同列車と衝突したことにより同列車が脱線したものと推定される。  同踏切警報機の警報開始後に同自動車が同踏切道内に進入したこと及び同自動車が同踏切道内にとどまったことについては、同自動車の運転者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(自動車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2024-02-13T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-1-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-1-1.pdf title: RA2024-4-2: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-4-2.pdf description:
報告書番号
RA2024-4-2
発生年月日
2024年01月18日
区分
鉄道
発生場所
常総線 三妻駅~南石下駅間[茨城県常総市]平内2踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、取手駅起点26k997m付近)
事業者区分
中小民鉄
事業者
関東鉄道株式会社(法人番号 8050001009061)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
茨城県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-4-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2024-4-2-p.pdf
公表年月日
2024年11月28日
概要
 関東鉄道株式会社の常総線取手駅発下館駅行き下り快速第7079列車の運転士は、令和6年1月18日(木)、三妻駅~南石下駅間を走行中、平内2踏切道(第4種踏切道)の手前約50mの地点で、左側(前後左右は特に断りがない限り列車の進行方向を基準とする。)から同踏切道内に進入してくる自転車を認めたため、気笛を吹鳴するとともに非常停止手配を執ったが、同列車は同自転車と衝突した。  この事故により、同自転車に乗っていた通行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である平内2踏切道に列車が接近している状況において、自転車に乗った通行者が同踏切道に進入したため、同列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が接近している状況で同通行者が同踏切道に進入したことについては、同通行者が同列車の接近に気付いていなかった可能性があると考えられるが、同通行者が死亡しているため、詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(公衆)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2024-01-18T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-4-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-4-2.pdf title: RI2024-3-1: 車両障害 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2024-3-1.pdf description:
報告書番号
RI2024-3-1
発生年月日
2024年01月05日
区分
軌道
発生場所
水前寺線 交通局前停留場~味噌天神前停留場間[熊本県熊本市](水道町停留場起点0k770m付近)
事業者区分
公営
事業者
熊本市交通局(法人番号 9000020431001)
事故等種類
車両障害
踏切区分
人の死傷
都道府県
熊本県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2024-3-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RI2024-3-1-p.pdf
公表年月日
2024年11月28日
概要
 熊本市交通局の田崎橋停留場発健軍町停留場行き1両編成、下り第1351号車の運転士は、令和6年1月5日(金)、水前寺線交通局前停留場を出発した直後、乗客から扉が開いているとの申告を受けたため、直ちにブレーキを扱い、車両を停止させた。  車両のドライブレコーダーの映像に、左側(前後左右は車両の進行方向を基準とする。)の車両中央付近にある旅客用乗降口の扉が開いたまま、車両が交通局前停留場を出発していた様子が記録されていた。  車両には乗客11名と運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本重大インシデントは、開扉状態での車両の力行を防止するための回路が正常に機能しない状態において、運転士が車両の進行方向左側の中央付近にある旅客用乗降口の扉の閉扉を行わずに出発したため発生したものと認められる。  同回路が正常に機能しない状態であったことについては、閉扉状態のときに押される同扉の開閉検知スイッチの押し棒が、本来の取付け位置とは逆向きに取り付けられていたため、開扉状態にもかかわらず開閉検知スイッチの押し棒が押されたままの状態となり、同扉が閉扉状態と検知されていたことによるものと考えられる。  運転士が同扉の閉扉を行わずに出発したことについては、運転士が既に閉扉している状態と思い込み閉扉操作をしなかったこと、出発前の車内鏡による閉扉確認を行わなかったこと、開閉検知スイッチの押し棒が押された状態で保持されていたため扉表示灯が点灯していたことが関与したと考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2024-01-05T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2024-3-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2024-3-1.pdf title: RI2024-2-1: 本線逸走 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2024-2-1.pdf description:
報告書番号
RI2024-2-1
発生年月日
2023年12月12日
区分
軌道
発生場所
山鼻線 中島公園通停留場~山鼻9条停留場間(複線)[北海道札幌市](すすきの停留場起点1k424m付近)
事業者区分
公営
事業者
一般財団法人札幌市交通事業振興公社(法人番号 1430005010801)
事故等種類
本線逸走
踏切区分
人の死傷
都道府県
北海道
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2024-2-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RI2024-2-1-p.pdf
公表年月日
2024年09月26日
概要
 一般財団法人札幌市交通事業振興公社の山鼻線中央図書館前停留場発内回り循環1両編成の第252号車の運転士は、令和5年12月12日(火)、中島公園通停留場において、停車中の同車両から降車して、同停留場に設置されている連絡電話を使用していたところ、同車両が山鼻9条停留場方向へ動いていることを認めたため、同車両へ駆け寄って乗り込み、ブレーキを使用して同車両を中島公園通停留場から約31mのところで停止させた。  同車両には乗客21名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本重大インシデントは、中島公園通停留場において、停留場の連絡電話を使用するために運転士が降車している状況で、車両のブレーキが緩んだため、停車中の車両が乗客を乗せたまま、下り勾配である山鼻9条停留場方向へ逸走したものと推定される。  車両のブレーキが緩んだことについては、ブレーキハンドルが「重なり」位置から「緩ゆるめ」位置となったため、車両のブレーキシリンダー圧力が徐々に減圧したことによるものと推定される。  ブレーキハンドルが「重なり」位置から「緩ゆるめ」位置となったことについては、運転士が着ていた外とうがブレーキハンドルと接触したことによるものと推定され、運転士は外とうを着て厚着であったため、接触した感覚が鈍くなっており、ブレーキハンドルとの接触に気付かなかったものと考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2023-12-12T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2024-2-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2024-2-1.pdf title: RA2025-3-1: 鉄道人身障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-3-1.pdf description:
報告書番号
RA2025-3-1
発生年月日
2023年12月05日
区分
鉄道
発生場所
山陽線 笠岡駅~里庄駅間[岡山県浅口郡里庄町](神戸駅起点183k062m付近)
事業者区分
JR
事業者
西日本旅客鉄道株式会社(法人番号 1120001059675)
事故等種類
鉄道人身障害事故
踏切区分
人の死傷
:死亡
都道府県
岡山県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-3-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2025-3-1-p.pdf
公表年月日
2025年05月29日
概要
 西日本旅客鉄道株式会社の山陽線笠岡駅~里庄駅間において、バラストをかき上げる作業現場の約1,700m手前で、異常時に列車に対して停止手配を行う業務に従事していた列車見張員(停止手配員)は、令和5年12月5日(火)02時22分ごろ、日本貨物鉄道株式会社の鳥栖貨物ターミナル駅発大阪貨物ターミナル駅行き25両編成の上り高速貨第60列車と接触した。  また、同列車の運転士は、速度約68km/hで走行中、同停止手配員が立哨していた地点を通過した際に異音を感じたため、同列車を非常停止させた。降車して確認したところ、同停止手配員が倒れていることを認めた。  この事故により、同停止手配員が死亡した。
原因
 本事故は、作業現場の手前で異常時に列車に対して停止手配を行う業務に従事していた列車見張員(停止手配員)の体の一部が車両限界を支障していたため、列車と停止手配員が接触したことにより発生したと推定される。  同停止手配員の体の一部が車両限界を支障していたことについては、同停止手配員が、停止表示標の白色布(待避完了を表す)について、赤色布(作業中を表す)と同じように、同列車運転士への掲出及び視認性が必要であると認識していた可能性があり、線路側に近づいて停止表示標の視認性を確保しようとした可能性及び、夜間で周辺が暗かったことから同列車の外形が触車の直前まで見えていなかった可能性が考えられるが、同停止手配員が死亡していることから、同停止手配員が同列車と接触した理由を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(停止手配員)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2023-12-05T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-3-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-3-1.pdf title: RA2024-3-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-3-1.pdf description:
報告書番号
RA2024-3-1
発生年月日
2023年11月18日
区分
鉄道
発生場所
日豊線 佐志生駅~幸崎駅間(単線)[大分県大分市]関田踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、小倉駅起点151k796m付近)
事業者区分
JR
事業者
九州旅客鉄道株式会社(法人番号 6290001012621)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
大分県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-3-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2024-3-1-p.pdf
公表年月日
2024年09月26日
概要
九州旅客鉄道株式会社の日豊線宮崎駅発大分駅行き上り特急電第5006M列車(にちりん6号)の運転士は、令和5年11月18日(土)、佐志生駅~幸崎駅間を走行中、関田踏切道(第4種踏切道)の手前で左側(以下、前後左右は特に断りがない限り列車の進行方向を基準とする。)から同踏切道に進入してくる歩行者を認めたため、直ちに気笛を吹鳴するとともに非常停止手配を執ったが、同列車は同歩行者と衝突した。  この事故により、同歩行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である関田踏切道に列車が接近している状況において、歩行者が同踏切道に進入したため、同列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が接近している状況で歩行者が同踏切道に進入したことについては、同歩行者が列車の接近に気付いていなかった可能性が考えられるが、同歩行者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(歩行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2023-11-18T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-3-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-3-1.pdf title: RA2024-2-2: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-2-2.pdf description:
報告書番号
RA2024-2-2
発生年月日
2023年09月03日
区分
鉄道
発生場所
岩徳線 米川駅~周防高森駅間[山口県岩国市]中原踏切道(第3種踏切道:踏切遮断機なし、踏切警報機あり、岩国駅起点21k763m付近)
事業者区分
JR
事業者
西日本旅客鉄道株式会社(法人番号 1120001059675)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第3種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
山口県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-2-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2024-2-2-p.pdf
公表年月日
2024年07月25日
概要
 西日本旅客鉄道株式会社の岩徳線徳山駅発岩国駅行きの上り第2236D列車の運転士は、令和5年9月3日(日)、米川駅~周防高森駅間を速度約54km/hで走行中、中原踏切道(第3種踏切道)の左側(以下、前後左右は特に断りがない限り列車の進行方向を基準とする。)から同踏切道に進入してくる軽自動車を認め、直ちに気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用したが、列車は同自動車と衝突した。  この事故により、同自動車の運転者が死亡し、同乗者及び列車の乗客1名が負傷した。
原因
 本事故は、踏切警報機が設けられた第3種踏切道である中原踏切道において、列車の接近により踏切警報機が動作している状況で軽自動車が同踏切道に進入したため、同列車と同軽自動車が衝突したことによって発生したものと推定される。  列車が接近している状況で、軽自動車が同踏切道に進入したことについては、同軽自動車の運転者が列車の接近に気付いていなかった可能性が考えられるが、同軽自動車の運転者が死亡しているため、詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(軽自動車運転者)、負傷:2名(軽自動車同乗者及び列車乗客)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2023-09-03T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-2-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-2-2.pdf title: RA2025-2-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-1.pdf description:
報告書番号
RA2025-2-1
発生年月日
2023年08月06日
区分
鉄道
発生場所
大鰐線 大鰐駅~宿川原駅間[青森県南津軽郡大鰐町](大鰐駅起点0k526m付近)
事業者区分
中小民鉄
事業者
弘南鉄道株式会社(法人番号 8420001010056)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
青森県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2025-2-1-p.pdf
公表年月日
2025年03月27日
概要
 弘南鉄道株式会社の大鰐線大鰐駅発中央弘前駅行き2両編成(ワンマン運転)の下り第11列車の運転士は、令和5年8月6日(日)、11時31分ごろ、大鰐駅~宿川原駅間の半径190mの右曲線を速度約25km/hで走行中に後方から異音を感じたため、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。  停止後に運転士が降車して確認したところ、後部車両の前台車の第1軸及び第2軸が左側に脱線していた。  列車には、乗客18名及び運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、列車が半径190mの右曲線を通過中に、後部車両の前台車第1軸の左側(外軌側)の輪重が小さい状態で、横圧及びアタック角が増加し、車輪がレールに乗り上がったことにより、左に脱線したものと考えられる。  外軌側の輪重が小さくなったことについては、列車がカント超過状態で走行していたことで定常的な輪重が減少していたことに加え、車体ローリングが大きくなりやすい特徴を有する車両であったこと及び、軌道に大きな通り変位と周期的な水準変位があったことにより、車体ローリングによる動的な輪重の減少が発生していたことが影響していた可能性があると考えられる。  外軌側の横圧及びアタック角が増加したことについては、車輪がレールに乗り上がった地点付近に大きな通り変位が存在したことが影響したと考えられる。  大きな通り変位が存在したことについては、通り変位の算出方法として基準線の設定に設計値を用いていたため、実際の曲線線形に対応した通り変位が把握できていなかったこと、通り変位の補修効果が少なかったことにより、必要な軌道の補修ができていなかったことが関与しているものと考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2023-08-06T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-1.pdf title: RA2024-4-1: 鉄道人身障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-4-1.pdf description:
報告書番号
RA2024-4-1
発生年月日
2023年08月05日
区分
鉄道
発生場所
東海道線 大船駅構内[神奈川県鎌倉市]
事業者区分
JR
事業者
東日本旅客鉄道株式会社(法人番号 9011001029597)
事故等種類
鉄道人身障害事故
踏切区分
人の死傷
:負傷
都道府県
神奈川県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-4-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2024-4-1-p.pdf
公表年月日
2024年11月28日
概要
 東日本旅客鉄道株式会社の東海道線小田原駅発、横浜駅行き15両編成の上り第9974E列車は、令和5年8月5日(土)21時25分ごろ、大船駅構内を走行中、傾斜していた電柱と衝突した。列車は電柱と衝突してから約205m走行し、停車した。その後、事故現場の状況を確認したところ、1両目の前面左側(車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)が大きく損傷し、電柱が折損するとともに架線が垂下していた。  列車には、乗客約1,500名、運転士1名及び車掌2名が乗車しており、このうち乗客4名及び運転士1名が負傷した。
原因
 本事故は、大きく傾斜した電柱と進行してきた列車が衝突したため、列車内の衝撃及び停電による車内温度の上昇等が生じたことにより発生したと推定される。  電柱が大きく傾斜したことについては、電柱の地際付近に生じていた横ひび割れから水分が浸入しPC鋼棒の一部が腐食し破断したことで、電柱が曲げモーメントに耐えきれなかったことによるものと考えられる。  電柱に横ひび割れが生じていたことについては、電柱に設計値に対して比較的大きな曲げモーメントが常時負荷される設備条件となっていたことで、風や地震等による一時的な曲げモーメントの影響を受けて、地際付近に過大な曲げモーメントが作用し、横ひび割れが発生するとともに、発生した横ひび割れが閉じない状態が継続したこと、定期検査により発生していた横ひび割れを発見できなかったことによるものと考えられる。
死傷者数
負傷:5名(乗客4名、運転士1名)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2023-08-05T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-4-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-4-1.pdf title: RA2024-1-2: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-1-2.pdf description:
報告書番号
RA2024-1-2
発生年月日
2023年07月02日
区分
鉄道
発生場所
唐津線 小城駅~久保田駅間[佐賀県小城市]二十の坪踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、久保田駅起点2k258m付近)
事業者区分
JR
事業者
九州旅客鉄道株式会社(法人番号 6290001012621)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
佐賀県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-1-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2024-1-2-p.pdf
公表年月日
2024年03月28日
概要
 九州旅客鉄道株式会社の西唐津駅発佐賀駅行き上り第5844D列車の運転士は、令和5年7月2日(日)、小城駅~久保田駅間を速度約76km/hで走行中、二十の坪踏切道(第4種踏切道)の手前約35mの地点で、進行方向左側(以下、前後左右は特に断りがない限り列車の進行方向を基準とする。)から踏切道方向へ走ってくる通行者を認め、直ちに気笛を吹鳴するとともに非常停止手配を執ったが列車と通行者とが衝突し、列車は当該踏切道を約260m行き過ぎ停止した。  その後、通行者の死亡が確認された。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である二十の坪踏切道に列車が接近している状況において、通行者が同踏切道に進入したため、同列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が接近している状況で通行者が同踏切道に進入した理由については、同通行者が列車の接近に気付いていなかった可能性が考えられるが、同通行者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(通行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2023-07-02T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-1-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-1-2.pdf title: RA2024-2-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-2-1.pdf description:
報告書番号
RA2024-2-1
発生年月日
2023年06月02日
区分
鉄道
発生場所
中村線 有井川駅~土佐白浜駅間(単線)[高知県幡多郡黒潮町](窪川駅起点24k648m付近)
事業者区分
中小民鉄
事業者
土佐くろしお鉄道株式会社(法人番号 9490001001543)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
高知県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-2-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2024-2-1-p.pdf
公表年月日
2024年07月25日
概要
 土佐くろしお鉄道株式会社の宿毛駅発窪川駅行き1両編成の上り第312D列車は、令和5年6月2日(金)、大雨の影響のため、有井川駅を定刻(08時25分)より約30分遅れで出発した。同列車の運転士は、第7白浜トンネルに進入後、同トンネル出口付近に線路内の土砂を認めたため、速度約61km/hでブレーキを使用したが、ブレーキ開始とほぼ同時に土砂に乗り上げた。同列車は土砂に乗り上げた後、約50m走行して停止した。同列車の運転士が降車して確認したところ、同列車の前台車(車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の全2軸が脱線していることを認めた。  列車には、乗客はおらず、運転士1名及び保線係員1名が乗務していたが、負傷はなかった。
原因
 本事故は、運転中止の規制雨量に到達している状況下で列車が出発した後、斜面が崩壊したことによって線路内へ流入した土砂等に、列車が衝突し、衝突とほぼ同時に乗り上げたため脱線したことにより発生したものと推定される。  運転中止の規制雨量に到達している状況下で列車が出発したことについては、運転指令員が、運転士に運転中止の通告をせず、同列車を中村駅から出発させたことによるものと考えられる。  運転指令員が、運転士に運転中止の通告をしなかったことについては、雨量計の規制値に到達した場合、運転指令員が自らの判断に基づき速やかに運転規制を行うのではなく、規定に反して施設車両区長からの指示があった後に運転規制を行う取扱いになっていたことによるものと考えられる。  施設車両区長が運転中止の規制雨量に到達している状況下で、運転指令員に運転中止の指示をしなかったことについては、雨量計が規制値に到達した場合、速やかに運転規制を行わずに、様子を見てから判断することが常態化していたものと推定され、降雨時における列車運行の安全確保に対する意識が低くなっており、規制値に到達した場合の降雨による危険性を理解していなかったことによる可能性があると考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
勧告
情報提供
last-modified: 2023-06-02T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-2-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-2-1.pdf title: RA2025-2-2: 鉄道人身障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-2.pdf description:
報告書番号
RA2025-2-2
発生年月日
2023年04月11日
区分
鉄道
発生場所
本線 越中三郷駅~越中荏原駅間[富山県富山市](電鉄富山駅起点6k086m付近)
事業者区分
中小民鉄
事業者
富山地方鉄道株式会社(法人番号 5230001002133)
事故等種類
鉄道人身障害事故
踏切区分
人の死傷
:死亡
都道府県
富山県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2025-2-2-p.pdf
公表年月日
2025年03月27日
概要
 富山地方鉄道株式会社の本線上市駅発電鉄富山駅行き2両編成の上り第1024列車の運転士は、令和5年4月11日(火)、越中三郷駅を定刻(10時16分)に出発し、上り勾配の左曲線を速度約78km/hで力行運転中、複数の作業員が線路内にいるのを発見した。このため運転士は気笛を吹鳴するとともに直ちに停止手配を執ったが、同列車は複数いた作業員のうちの1名と接触し、約82m走行して停止した。この事故により同作業員は死亡した。  列車には乗客10名と運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、保線作業の業務において、作業員が列車の接近に気付かずに本線上で作業を継続していたため列車と触車したことにより発生したものと推定される。  作業員が列車の接近に気付かずに作業を継続していたことについては、富山地方鉄道株式会社の社内規程である「技術関係従事員触車事故防止要領」に定められた見張り業務に専念する列車見張員が配置されていなかったことによって列車接近の合図が行われなかったためと推定される。  列車見張員が見張り業務に専念していなかったことについては、同社において、保線作業時の安全に関する取扱い、「技術関係従事員触車事故防止要領」の教育が徹底されていなかったためと考えられる。  また、同社において、保線作業時の安全に関する取扱いが徹底されていなかったことについては、過去の同種事故に対する認識が薄く、現場の対策状況を把握していなかったことが関与した可能性が考えられる。
死傷者数
死亡:1名(係員)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2023-04-11T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-2.pdf title: RA2023-9-4: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-4.pdf description:
報告書番号
RA2023-9-4
発生年月日
2023年04月10日
区分
鉄道
発生場所
宮津線 四所駅~西舞鶴駅間[京都府舞鶴市]下由里踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、西舞鶴駅起点1k905m付近)
事業者区分
中小民鉄
事業者
WILLER TRAINS株式会社(法人番号 1120001185166)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
京都府
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-4.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-9-4-p.pdf
公表年月日
2023年12月21日
概要
 WILLER TRAINS株式会社の宮津線豊岡駅発西舞鶴駅行き上り普通第218D列車の運転士は、令和5年4月10日(月)、四所駅~西舞鶴駅間を速度約70km/hで走行中、下由里踏切道(第4種踏切道)の手前で左側から同踏切道に進入してくるハンドル形電動車椅子に乗った通行者を認めたため、非常ブレーキを使用するとともに気笛を吹鳴したが、同列車は同通行者と衝突した。  この事故により、同通行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である下由里踏切道に列車が接近している状況において、ハンドル形電動車椅子(シニアカー)に乗った通行者が同踏切道に左側から進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が接近している状況において同通行者が同踏切道に進入したことについては、同通行者は同踏切道に進入する際には列車の接近に気付いていなかった可能性が考えられ、その理由として、同通行者が踏切警標付近において一時停止せず、安全確認を行っていなかった可能性が考えられるが、同通行者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(通行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2023-04-10T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-4.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-4.pdf title: RA2023-9-3: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-3.pdf description:
報告書番号
RA2023-9-3
発生年月日
2023年03月02日
区分
鉄道
発生場所
琴平線 羽間駅~榎井駅間[香川県仲多度郡まんのう町]下村上所踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、瓦町駅起点29k391m付近)
事業者区分
中小民鉄
事業者
高松琴平電気鉄道株式会社(法人番号 1470001002410)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
香川県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-3.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-9-3-p.pdf
公表年月日
2023年12月21日
概要
 高松琴平電気鉄道株式会社の琴平線高松築港駅発琴電琴平駅行き下り第33列車の運転士は、令和5年3月2日(木)、羽間駅~榎井駅間を速度約68km/hで走行中、下村上所踏切道(第4種踏切道)の左側から同踏切道に進入してくる歩行者を認め、直ちに気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用したが、列車は同歩行者と衝突した。  この事故により、同歩行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である下村上所踏切道に列車が接近している状況において、歩行者が同踏切道に進入し、同列車と衝突したことにより発生したものと認められる。  列車が接近している状況で歩行者が同踏切道に進入した理由については、同歩行者が列車の接近を確認せずに同踏切道へ進入した可能性が考えられるが、同歩行者が死亡しているため、その詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(歩行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2023-03-02T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-3.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-3.pdf title: RA2023-9-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-1.pdf description:
報告書番号
RA2023-9-1
発生年月日
2022年12月21日
区分
鉄道
発生場所
越美南線 上万場駅~万場駅間[岐阜県郡上市]中万場踏切道(第3種踏切道:踏切遮断機なし、踏切警報機あり、美濃太田駅起点60k445m付近)
事業者区分
第三セクター
事業者
長良川鉄道株式会社(法人番号 4200001019429)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第3種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
岐阜県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-9-1-p.pdf
公表年月日
2023年12月21日
概要
 長良川鉄道株式会社の越美南線北濃駅発美濃太田駅行き上り第6列車の運転士は、令和4年12月21日(水)、上万場駅~万場駅間を速度約50km/hで走行中、中万場踏切道(第3種踏切道)の左側(以下、前後左右は特に断りがない限り列車の進行方向を基準とする。)から進入してくる普通自動車を認め、直ちに気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用したが、列車は同自動車と衝突した。  この事故により、同自動車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切警報機が設けられている第3種踏切道である中万場踏切道において、列車が接近している状況で自動車が同踏切道に進入したため、同列車と同自動車が衝突したことによって発生したものと推定される。  列車が接近している状況で自動車が同踏切道に進入したことについては、同自動車の運転者が列車の接近に気付いていなかった可能性が考えられるが、同自動車の運転者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(普通自動車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2022-12-21T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-1.pdf title: RA2023-5-2: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-2.pdf description:
報告書番号
RA2023-5-2
発生年月日
2022年10月31日
区分
鉄道
発生場所
長崎線 佐賀駅~伊賀屋駅間[佐賀県佐賀市]一本柳踏切道(第4種踏切道:遮断機及び警報機なし、鳥栖駅起点20k832m)
事業者区分
JR
事業者
九州旅客鉄道株式会社(法人番号 6290001012621)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
佐賀県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-5-2-p.pdf
公表年月日
2023年06月29日
概要
 九州旅客鉄道株式会社の肥前鹿島駅発鳥栖駅行き上り第2858M列車の運転士は、令和4年10月31日(月)、佐賀駅~伊賀屋駅間を走行中に一本柳踏切道(第4種踏切道)に右側から進入してくる自動車を認め、非常ブレーキを使用し、気笛を吹鳴したが、同列車は同自動車と衝突した。  この事故により、同自動車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない一本柳踏切道において、速度約85km/hで走行していた上り第2858M列車が同踏切道に到達する直前に自動車が踏切道に進入し、踏切内を走行し続けたため、同列車の運転士が非常ブレーキを操作したものの間に合わず、同列車と同自動車が衝突したことによって発生したものと推定される。  列車が接近している同踏切道に自動車が進入したことについては、同自動車の運転者が同列車の接近に気付いていなかったためと考えられるが、その理由として、同自動車の運転者が安全確認を行っていなかった可能性及び同自動車の運転者の安全確認が結果的に不正確だった可能性が考えられる。  安全確認が結果的に不正確で同列車の接近を認識できていなかった可能性が考えられることについては、仮に同自動車が同踏切道の右側入口付近で安全確認を行っていた場合には、踏切交角によって同自動車の背後から同列車が接近する状況になること、そのときの列車の方向が太陽の方位とほぼ重なっていたこと、安全確認が短時間であれば同自動車の構造によって視界が妨げられた可能性があること等が関与して、同自動車から同列車が見にくかった可能性があるためと考えられる。  しかし、同自動車の運転者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(自動車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2022-10-31T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-2.pdf title: RI2024-1-1: 車両障害 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2024-1-1.pdf description:
報告書番号
RI2024-1-1
発生年月日
2022年10月17日
区分
鉄道
発生場所
豊肥線 豊後荻駅~玉来駅間(単線)[大分県竹田市]
事業者区分
JR
事業者
九州旅客鉄道株式会社(法人番号 6290001012621)
事故等種類
車両障害
踏切区分
人の死傷
都道府県
大分県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2024-1-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RI2024-1-1-p.pdf
公表年月日
2024年02月29日
概要
 九州旅客鉄道株式会社の豊肥線豊後荻駅発豊後竹田駅行き1両編成、下り普通第4427D列車は、令和4年10月17日(月)、豊後荻駅を定刻(6時21分)に出発して14分後に豊後竹田駅に到着した。豊後竹田駅に到着後、運転士は、乗客の一人から「走行中にドアの1か所が開いた」との申告を受けた。  列車の運転状況記録装置には、走行中に右側(以下、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の旅客用乗降口のドアを開く指令線が加圧されていたことが記録されており、いずれかの旅客用乗降口のドアが開くと滅灯する戸閉め表示灯の滅灯も記録されていた。  列車には乗客19名と運転士1名が乗車していたが、転落等による負傷者はいなかった。
原因
 本重大インシデントは、列車の右側のドア開指令線である315線が走行中に意図せず加圧されてもドアが開かないようにする戸閉め保安回路が正常に機能しない状態において、315線に制御電源の電圧が一時的に印加されたため、列車の走行中に右側後方のドアが開いたことにより発生したものと考えられる。  315線に制御電源の電圧が一時的に印加されたことについては、ジャンパー連結器のケーブルが裂傷しており、制御電源の正極側である1線が損傷していたことから、同ケーブルの裂傷部から内部に浸入した雨水によって1線と315線に混触が発生したことによるものと考えられる。また、同ケーブルの裂傷は、本重大インシデント発生前直近の交番検査以降から本重大インシデント発生前日までの間に動物と衝突した際に生じた可能性が考えられる。  九州旅客鉄道株式会社が同ケーブルの裂傷を見付けることができなかったことについては、本重大インシデント発生前直近の交番検査以降に列車に使用された車両を運転した運転士が動物と衝突したことに気付かなかったこと、又は動物と衝突したこと、若しくは衝突した際の異音を感じたことを申告しなかったことにより、車両所等で同ケーブルの点検を行わなかったことが関与した可能性が考えられる。  同戸閉め保安回路が正常に機能しない状態になっていたことについては、同戸閉め保安回路を構成する速度検出補助継電器の電源線が誤結線されていたことによるものと認められる。  同継電器の電源線は、株式会社新潟鐵工所が車両を製造したときに誤結線したと考えられ、新潟鐵工所は、 (1) 作業者に対して結線作業後に図面どおりに結線されているか確認することを徹底させていなかった可能性が考えられること、 (2) 同継電器の電源線の配線導通検査を実施していなかったと考えられること、 (3) 同戸閉め保安回路の機能検査を実施していなかったと考えられること から、誤結線が生じる可能性を予見できておらず、車両を製造したときに誤結線を見付けることができなかった可能性が考えられる。  九州旅客鉄道株式会社は、全般検査及び要部検査において同継電器の動作確認を車両に取り付けた状態で実施していなかったため、同継電器が誤結線によって動作しないことを本重大インシデント発生前に見付けることができなかったと推定される。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
国土交通省鉄道局への情報提供
last-modified: 2022-10-17T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2024-1-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2024-1-1.pdf title: RA2023-5-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-1.pdf description:
報告書番号
RA2023-5-1
発生年月日
2022年10月17日
区分
鉄道
発生場所
東北線 安達駅~二本松駅間[福島県二本松市]柳田踏切道(第3種踏切道:踏切遮断機なし、踏切警報機あり、東京駅起点254k040m)
事業者区分
貨物鉄道
事業者
日本貨物鉄道株式会社(法人番号 7011001068366)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第3種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
福島県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-5-1-p.pdf
公表年月日
2023年06月29日
概要
 日本貨物鉄道株式会社の仙台貨物ターミナル駅発隅田川駅行きの上り高速貨B第6090列車の運転士は、令和4年10月17日(月)、東日本旅客鉄道株式会社の東北線の安達駅~二本松駅間を走行中、柳田踏切道に進行方向左側から進入してきた歩行者を認め、非常ブレーキを使用したが、列車は同歩行者と衝突した。  この事故により、同歩行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切警報機が設けられた第3種踏切道である柳田踏切道に列車が接近し、踏切警報機が動作している状況で歩行者が同踏切道に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと認められる。  列車が接近し、踏切警報機が動作している状況で歩行者が同踏切道に進入した理由については、同歩行者が死亡していることから、明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(歩行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2022-10-17T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-1.pdf title: RA2023-5-4: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-4.pdf description:
報告書番号
RA2023-5-4
発生年月日
2022年09月26日
区分
鉄道
発生場所
境線 中浜駅~高松町駅間[鳥取県境港市]新屋第4踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、米子駅起点13k872m)
事業者区分
JR
事業者
西日本旅客鉄道株式会社(法人番号 1120001059675)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
鳥取県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-4.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-5-4-p.pdf
公表年月日
2023年06月29日
概要
 西日本旅客鉄道株式会社の境線米子駅発境港駅行きの下り第1639D列車の運転士は、令和4年9月26日(月)、中浜駅~高松町駅間を速度約55km/hで走行中、新屋第4踏切道(第4種踏切道)に左側から進入してくる歩行者を認めたため、直ちに非常ブレーキを使用したが、列車は同歩行者と衝突した。  この事故により、同歩行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である新屋第4踏切道に列車が接近している状況において、歩行者が同踏切道内に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと認められる。  列車が接近している状況において、歩行者が同踏切道内に進入したことについては、歩行者が死亡していることから、その詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(歩行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2022-09-26T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-4.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-4.pdf title: RA2023-6-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-6-1.pdf description:
報告書番号
RA2023-6-1
発生年月日
2022年09月20日
区分
鉄道
発生場所
志度線 大町駅~六万寺駅間[香川県高松市]仲代第1踏切道(第4種踏切道:遮断機及び警報機なし、元公園前起点9k827m付近)
事業者区分
中小民鉄
事業者
高松琴平電気鉄道株式会社(法人番号 1470001002410)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
香川県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-6-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-6-1-p.pdf
公表年月日
2023年07月27日
概要
 高松琴平電気鉄道株式会社の琴電志度駅発瓦町駅行きの上り第1004列車の運転士は、令和4年9月20日(火)、大町駅~六万寺駅間を速度約55km/hで惰行運転中、仲代第一踏切道(第4種踏切道)の右側(以下、前後左右は特に断りがない限り列車の進行方向を基準とする。)から進入してくる歩行者を認め、気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用したが、列車は同歩行者と衝突した。  この事故により、同歩行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である仲代第一踏切道に列車が接近している状況において、歩行者が同踏切道に進入したため、同列車と衝突したことにより発生したものと認められる。  列車が接近している状況で同歩行者が同踏切道に進入した理由については、同歩行者が手に持った携帯電話に顔を向けたままの状態で同踏切道を横断しようとしていて、同列車に衝突する直前まで同列車の接近に気付いていなかった可能性が考えられるが、同歩行者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(歩行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2022-09-20T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-6-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-6-1.pdf title: RA2023-9-2: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-2.pdf description:
報告書番号
RA2023-9-2
発生年月日
2022年09月06日
区分
鉄道
発生場所
東海道線 向日町駅構内[京都府向日市]
事業者区分
JR
事業者
西日本旅客鉄道株式会社(法人番号 1120001059675)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
京都府
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-9-2-p.pdf
公表年月日
2023年12月21日
概要
 西日本旅客鉄道株式会社の東海道線向日町駅発新大阪駅行き7両編成の下り回電第3027M列車は、令和4年9月6日(火)21時36分ごろ、向日町駅構内の車両基地(吹田総合車両所京都支所)の出発線を出発した際、7両目の後台車第2軸(以下、車両は前から数え、前後左右は特に断りがない限り列車の進行方向を基準とする。)の車輪に手歯止めが装着されていることに運転士が気付かず出発し、車輪が手歯止めに乗り上げて脱線した。その後脱線した車輪は、同駅構内の職員用通路に敷設されたコンクリートブロック等に乗り上がることで復線していた。  同列車には乗客はおらず運転士1名が乗務していたが、負傷はなかった。
原因
 本事故は、回送列車が出発する際、7両目の後台車第2軸に手歯止めが装着されていることに同列車の運転士が気付かず出発したため、同軸の車輪が手歯止めに乗り上げ、その直後に脱線したことにより発生し、その後、脱線した車輪が構内の職員用通路に敷設されたコンクリートブロック等に乗り上がることで復線したものと考えられる。  列車の7両目後台車第2軸に手歯止めが装着されていることに同列車の運転士が気付かず出発したことについては、列車が出発する前の臨時に行われた併結作業後に、構内運転士により手歯止めが装着されていたが、手歯止めの装着状況について同列車の運転士と構内運転士の間で共有できなかったことが関与したと考えられる。手歯止めの装着状況が共有できなかった背後要因として、車両や乗務員の運用変更又は臨時の構内作業を計画、実施する場合における車両運用担当の当直と乗務員運用担当の当直間での確認項目が明確になっていなかったことが関与した可能性があると考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2022-09-06T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-9-2.pdf title: RA2023-7-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-7-1.pdf description:
報告書番号
RA2023-7-1
発生年月日
2022年08月25日
区分
鉄道
発生場所
予土線 半家駅~江川崎駅間[高知県四万十市](北宇和島駅起点36k174m付近)
事業者区分
JR
事業者
四国旅客鉄道株式会社(法人番号 1470001002014)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
:負傷
都道府県
高知県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-7-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-7-1-p.pdf
公表年月日
2023年08月31日
概要
 四国旅客鉄道株式会社の窪川駅発宇和島駅行き1両編成(ワンマン運転)の下り第4827D列車は、令和4年8月25日(木)18時31分ごろ、半家駅~江川崎駅間の直線区間を速度約70km/h で走行中、列車の運転士が前方に約70cm の大きさの石を認め、非常ブレーキをかけたが、列車は石に衝突し、その後約65m走行して停止した。  停止後に運転士が列車を確認したところ、前台車全軸及び後台車後軸が脱線していた。  列車には、乗客5名及び運転士1名が乗車しており、乗客1名が軽傷を負った。
原因
 本事故は、斜面から軌道上に落下していた石に列車が衝突したため、前台車前軸右車輪がレール右方向に乗り上がり、脱線したものと推定される。  斜面から石が落下したことについては、斜面上の転石群の石が経年的な風化により落下した可能性が考えられる。
死傷者数
負傷:1名(乗客)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2022-08-25T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-7-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-7-1.pdf title: RI2023-1-1: 車両障害 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2023-1-1.pdf description:
報告書番号
RI2023-1-1
発生年月日
2022年07月24日
区分
鉄道
発生場所
江ノ島電鉄線 湘南海岸公園駅構内[神奈川県藤沢市]
事業者区分
中小民鉄
事業者
江ノ島電鉄株式会社(法人番号 7021001000294)
事故等種類
車両障害
踏切区分
人の死傷
都道府県
神奈川県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2023-1-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RI2023-1-1-p.pdf
公表年月日
2023年12月21日
概要
 江ノ島電鉄株式会社江ノ島電鉄線の鎌倉駅発藤沢駅行き4両編成、第260列車の車掌は、令和4年7月24日(日)、鵠沼駅ホームへ到着する手前において、乗客から扉が開いているとの申告を受け、車内から確認したところ、最後部車両の進行方向右側前寄りの旅客用乗降口の両引戸の扉(左右それぞれの方向に動く戸が1枚ずつ。計2枚)のうち、前側(藤沢駅方)の戸1枚が開いているのを確認し、停車後に当該列車の運転士に報告した。  当該列車の運転士はその状況を運転司令に連絡し、当該車両への乗客の立入りを制限する等の対応を行い、藤沢駅、鎌倉駅の順に折り返して当該列車を極楽寺駅まで営業運転し、その後車両基地に収容した。  列車には乗客約50名と乗務員2名(運転士1名、車掌1名)が乗車していたが、転落等による負傷者はいなかった。  なお、その後の調査において、当該事象が発見された手前の湘南海岸公園駅でも、当該扉が開いていたが、扉の開閉状態を示す車側灯は消灯しており、開扉状態のまま発車していたことが判明した。
原因
 本重大インシデントは、旅客用乗降口の扉(両引戸)のうち片側の戸にある扉連結板が破断したため、片側の戸が開扉した状態で列車が走行したことにより発生したものと認められる。  片側の戸が開扉した状態で列車が走行したことについては、もう一つの片側の戸が正常に動作していたため、その戸の扉連結板が戸閉スイッチを押すことで扉の閉状態を検知したことによると認められる。  扉連結板が破断したことについては、両引戸の開閉で扉連結板の応力集中の影響がある溶接部付近が繰り返し応力を受け、疲労破壊が発生したことによるものと考えられる。  また、扉連結板が破断するまで損傷等が発見されなかったことについては、定期検査において旅客用乗降口の上部にある点検蓋を開けて検査をする等の扉連結板の検査が確実に行われていなかったことが関与しているものと考えられる。  さらに、走行中に開扉している状態であったことに乗客から申告されるまで気付くことができなかったことについては、本重大インシデントの発生前に扉動作の原因不明の異常が複数の駅において確認されていたにもかかわらず、適切な措置が講じられずにそのまま運転を継続したことが関与しているものと考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2022-07-24T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2023-1-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2023-1-1.pdf title: RA2023-4-1: 鉄道人身障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-4-1.pdf description:
報告書番号
RA2023-4-1
発生年月日
2022年07月19日
区分
鉄道
発生場所
東海道線 灘駅構内[兵庫県神戸市](東京駅起点584k590m付近)
事業者区分
JR
事業者
西日本旅客鉄道株式会社(法人番号 1120001059675)
事故等種類
鉄道人身障害事故
踏切区分
人の死傷
:死亡:負傷
都道府県
兵庫県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-4-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-4-1-p.pdf
公表年月日
2023年05月25日
概要
 西日本旅客鉄道株式会社の草津駅発姫路駅行き6両編成の下り電第797T列車は、令和4年7月19日(火)、六甲道駅を定刻(17時31分)から31分ほど遅れて出発した。  運転士は、灘駅を速度約92km/hで通過中、衝突音を認め、非常ブレーキをかけて停車した。列車は旅客1名と衝突しており、さらに列車と衝突し跳ね飛ばされた当該旅客がホーム上の旅客に衝突し、ホーム上の旅客4名が負傷した。また、列車には乗客約750名及び乗務員2名が乗車していたが、負傷者はいなかった。なお、その後、当該跳ね飛ばされた旅客の死亡が確認された。  列車は、乗務員室左側前面ガラスと貫通扉ガラス(前後左右は列車進行方向を基準とする。)が大破した。
原因
 本事故は、列車が灘駅の3番線を通過する際に、旅客が直前に下りホーム上から同番線の線路内に入り列車と衝突し、衝突した旅客が衝撃で飛ばされてホーム上の旅客と次々に当たったことにより発生したものと推定される。  なお、列車と衝突した旅客は、自ら線路内に入った可能性があると考えられるが、その理由については、明らかにすることができなかった。
死傷者数
死亡:1名(旅客)、負傷:4名(旅客)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2022-07-19T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-4-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-4-1.pdf title: RA2023-3-2: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-3-2.pdf description:
報告書番号
RA2023-3-2
発生年月日
2022年04月05日
区分
鉄道
発生場所
飯坂線 平野駅~医王寺前駅間[福島県福島市]6k961m踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、福島駅起点6k961m)
事業者区分
中小民鉄
事業者
福島交通株式会社(法人番号 9380001001389)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡:負傷
都道府県
福島県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-3-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-3-2-p.pdf
公表年月日
2023年03月30日
概要
 福島交通株式会社の飯坂線福島駅発飯坂温泉駅行き下り第25列車の運転士は、令和4年4月5日(火)、平野駅~医王寺前駅間を速度約50km/hで走行中、6k961m踏切道(第4種踏切道)の左側から同踏切道に進入してくる軽自動車を認めたため、直ちに気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用したが、列車は同軽自動車と衝突した。  この事故により、同軽自動車の運転者が死亡し、同乗者が重傷を負った。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である6k961m踏切道に列車が接近している状況において、軽自動車が同踏切道に進入し、同列車と衝突したことにより発生したものと認められる。  列車が接近している状況で軽自動車が同踏切道に進入した理由については、同軽自動車の運転者が列車の接近に気付いていなかった可能性があると考えられるが、同運転者が死亡していることなどから詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(軽自動車運転者)、負傷:1名(軽自動車同乗者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2022-04-05T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-3-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-3-2.pdf title: RA2023-3-3: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-3-3.pdf description:
報告書番号
RA2023-3-3
発生年月日
2022年04月05日
区分
鉄道
発生場所
天竜浜名湖線 宮口駅~岩水寺駅間[静岡県浜松市]久保田踏切(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、掛川駅起点30k920m付近)
事業者区分
中小民鉄
事業者
天竜浜名湖鉄道株式会社(法人番号 5080401010577)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
静岡県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-3-3.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-3-3-p.pdf
公表年月日
2023年03月30日
概要
 天竜浜名湖鉄道株式会社の天竜浜名湖線新所原駅発掛川駅行きの上り普通第116列車の運転士は、令和4年4月5日(火)、宮口駅~岩水寺駅間を速度約70km/hで走行中、久保田踏切道(第4種踏切道)にいる通行者を認めたため、気笛を吹鳴し非常ブレーキを使用したが、列車は同通行者と衝突した。  この事故により、同通行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である久保田踏切道において、通行者と列車が衝突したことにより発生したものと考えられる。  同通行者が同踏切道内にいた理由については、通勤のため同踏切道を横断しようとしていたものと考えられるものの、同通行者が死亡しているため、その詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(通行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2022-04-05T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-3-3.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-3-3.pdf title: RA2024-1-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-1-1.pdf description:
報告書番号
RA2024-1-1
発生年月日
2022年03月16日
区分
鉄道
発生場所
東北新幹線 福島駅~白石蔵王駅間[宮城県白石市](東京駅起点284k155m付近)
事業者区分
JR
事業者
東日本旅客鉄道株式会社(法人番号 9011001029597)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
:負傷
都道府県
宮城県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-1-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2024-1-1-p.pdf
公表年月日
2024年03月28日
概要
 東日本旅客鉄道株式会社の東北新幹線東京駅発、仙台駅行き17両編成の第223B列車は、令和4年3月16日(水)、福島駅を定刻(23時21分)から約5分遅れで出発した。列車は、速度約154km/h で福島駅~白石蔵王駅間を走行中、架線停電により自動で緊急ブレーキが動作し停止した。  停止後、列車の運転士は大きな地震の揺れを感じ、揺れが収まってから車内及び車外から列車を確認したところ複数の車両が脱線していた。  その後の調査の結果、全68軸のうち60軸が脱線していた。また、脱線した60軸のうち10軸については、車両に設置されていた逸脱防止ガイド等がレールを乗り越えている状態であった。  列車には、乗客75名、運転士1名、車掌4名が乗車しており、このうち乗客6名が負傷した。  なお、同日23時36分33秒ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生し、最大震度6強の揺れが観測された。また、その約2分前にマグニチュード6.1の前震が発生し、最大震度5弱の揺れが観測された。
原因
 本事故は、令和4年3月16日に発生した福島県沖を震源とする地震のうちの、同日23時36分33秒ごろ発生した地震の地震動を受けたため、列車が脱線したものと推定される。  脱線に至る過程としては、地震動による軌道面の強い揺れにより、車体のローリングが発生したことで、左又は右車輪が上昇し、レールを乗り越えて脱線(ロッキング脱線)に至ったと考えられる。さらに、車体のローリングに伴い空気ばねが過大な変形により空気抜けの状態となったことが脱線を助長したと考えられる。  また、一部の輪軸において逸脱防止ガイド又は排障器取付腕がレールから外れ逸脱している状態であったことについては、脱線後に継続した地震動により逸脱を防止していた逸脱防止ガイドがレールを乗り越えて逸脱したこと、又は脱線時に排障器取付腕や歯車箱がレール上に落下した後に逸脱したことによる可能性があると考えられる。  なお、本事故においては、同地震の約2分前に発生した地震により早期に列車を停止させるシステムが動作して脱線時に列車が停止していたこと、及び多くの逸脱防止ガイド等が機能して車両が軌道から大きく逸脱することを防いだことが関与し、被害拡大を防止できたものと考えられる。
死傷者数
負傷:6名(乗客)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2022-03-16T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-1-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2024-1-1.pdf title: RA2023-5-3: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-3.pdf description:
報告書番号
RA2023-5-3
発生年月日
2022年02月07日
区分
鉄道
発生場所
横河原線 見奈良駅構内[愛媛県東温市](高浜駅起点21k200m付近)
事業者区分
中小民鉄
事業者
伊予鉄道株式会社(法人番号 7500001020510)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
愛媛県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-3.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-5-3-p.pdf
公表年月日
2023年06月29日
概要
 伊予鉄道株式会社の横河原線横河原駅発、高浜線高浜駅行き3両編成の上り第512列車は、令和4年2月7日(月)、横河原線愛大医学部南口駅を定刻(16時15分)に出発した。  同列車の運転士は、横河原線見奈良駅の上り場内信号機の警戒信号の現示を確認して見奈良駅構内に進入したところ、51号分岐器のトングレール先端から約5m手前で、通常は右基本レール(以下、前後左右は脱線した列車の進行方向を基準とする。)に接着していない同分岐器の右トングレールが右基本レールに接着していることを見付け、直ちにブレーキ操作をしたが、直後に横揺れを感じた。  同列車は、1両目(以下、車両は前から数える。)の前台車全2軸が予定していた進路である上り線とは異なる下り線に進入しており、同台車全2軸の左右車輪が下り線の右レールを挟み込むような状態で脱線していた。  同列車には、乗客13名及び乗務員2名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、発条転てつ機の転てつ棒が折損していたことによって左右トングレールが左右基本レールにそれぞれ接着しているところに、運転士が上り場内信号機の警戒信号の現示を確認し、列車が分岐器に対向で進入したため左右トングレールの間に1両目の前台車全2軸の左右車輪フランジが入り込む状態となり、分岐器のポイント部において同台車第1軸が予定していた進路とは異なる下り線に、同台車第2軸が上り線に進入したことによって同台車全2軸が脱線したと考えられる。  転てつ棒が折損したことについては、転てつ棒の破断面の上面角部2か所の溶接止端部における溶着部と未溶着部の境界を起点として疲労亀裂が発生して破断面の中央部まで進展し、破断面の下側が塑性変形を伴わずに破断したと推定される。  転てつ棒に疲労亀裂が発生したことについては、事故が発生した分岐器を列車が背向で通過するたびに右トングレールの前端側が浮き上がって本件転てつ棒の鉄板に溶接されたU字型突起物を持ち上げ、右側の転てつ棒上面を右基本レール底面に打ち付けていたためと考えられる。  同社は、定期検査で浸透探傷検査を全ての転てつ棒に対し実施していたが、転てつ棒の塗料を剝がさずに浸透探傷検査を実施していたことによって、浸透液が亀裂に十分に浸透しておらず、亀裂を示す指示模様が現れていなかったため亀裂を発見できなかった可能性が考えられる。  上り場内信号機が警戒信号を現示したことについては、通常であれば本件分岐器の左右トングレールが定位側に転換しない限り、上り場内信号機は、停止信号を現示するはずであるが、転てつ棒が折損したことによって左右トングレールが左右基本レールに接着していたものの、事故が発生した分岐器には、右トングレールの接着を検知する回路制御器が設置されていなかったため、右トングレールが右基本レールに接着していたことを検知できず、回路制御器が左トングレールの接着のみを検知し、上り場内信号機が警戒信号を現示したと推定される。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2022-02-07T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-3.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-5-3.pdf title: RA2023-1-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-1-1.pdf description:
報告書番号
RA2023-1-1
発生年月日
2022年02月07日
区分
鉄道
発生場所
多賀線 高宮駅構内(単線)[滋賀県彦根市](高宮駅起点0k130m付近)
事業者区分
中小民鉄
事業者
近江鉄道株式会社(法人番号 1160001008109)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
滋賀県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-1-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-1-1-p.pdf
公表年月日
2023年01月19日
概要
 近江鉄道株式会社多賀線の多賀大社前駅発米原駅行き2両編成(ワンマン運転)の上り第4110列車の運転士は、令和4年2月7日(月)21時17分ごろ、高宮駅構内の半径160mの右曲線を通過中に衝撃を感じたため列車を停止させた。  停止後に運転士が列車を確認したところ、先頭車両の前台車前軸、先頭車両の後台車前軸及び後部車両の前台車前軸が脱線していた。  列車には、乗客約100名及び運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、列車が半径160mの右曲線を通過中に、軌間が大きく拡大したため、先頭車両前台車と後台車、後部車両の前台車それぞれの前軸右車輪が軌間内に落下したことにより発生したものと考えられる。  軌間が大きく拡大したことについては、同曲線中の静的軌間変位が大きかったこと、まくらぎやレール締結状態の不良が連続していたため、列車走行時の横圧によるレールの横移動や小返りで軌間が動的に拡大したことによるものと考えられる。  静的軌間変位が大きかったことについては、軌間変位の整備基準値が適正な値よりも大きかったことが関与しているものと考えられる。  まくらぎやレール締結状態の不良が連続していたことについては、点検方法や判定基準などが明確化されておらず、適切な整備ができていなかったことが関与しているものと考えられる。  本事故の発生については、同曲線中のスラックが比較的大きかったため軌間内脱線に対する余裕が小さくなっていたこと、脱線防止レールがまくらぎに締結されていない箇所があったため右車輪からの背面横圧等による小返り等が発生し、動的にフランジウェー幅が拡大したことにより、脱線防止の機能が十分に発揮できなかったことが関与した可能性が考えられる。また、運輸安全委員会の平成30年6月28日付け運委参第43号「軌間拡大による列車脱線事故の防止に係る意見について」に対応した対策が不十分であったことが関与しているものと考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2022-02-07T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-1-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-1-1.pdf title: RA2022-6-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-6-1.pdf description:
報告書番号
RA2022-6-1
発生年月日
2022年01月04日
区分
鉄道
発生場所
越美南線 万場駅~上万場駅間[岐阜県郡上市] 第5下万場踏切道(第3種踏切道:踏切遮断機なし、踏切警報機あり、美濃太田駅起点60k087m)
事業者区分
第三セクター
事業者
長良川鉄道株式会社(法人番号 4200001019429)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第3種踏切道
人の死傷
:死亡:負傷
都道府県
岐阜県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-6-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2022-6-1-p.pdf
公表年月日
2022年09月29日
概要
 長良川鉄道株式会社の越美南線美濃太田駅発美濃白鳥駅行き下り第9列車の運転士は、令和4年1月4日(火)、万場駅~上万場駅間を速度約50km/hで走行中、第5下万場踏切道(第3種踏切道)の手前で、左側から同踏切道に進入してくる普通自動車を認めたため、直ちに気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用したが、列車は同自動車と衝突した。  この事故により、同自動車の運転者が死亡し、同乗者が重傷を負った。
原因
 本事故は、踏切警報機が設けられている第3種踏切道である第5下万場踏切道において、列車が接近している状況で普通自動車が同踏切道に進入したため、列車と衝突したことによって発生したものと推定される。  列車が接近している状況で普通自動車が同踏切道に進入した理由については、列車の接近だけでなく、赤色せん光灯の点滅や警報音に気付けなかった可能性があると考えられるが、普通自動車の運転者が死亡していることや、同乗者は衝突前後の記憶がないことから詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(普通自動車運転者)、負傷:1名(普通自動車同乗者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2022-01-04T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-6-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-6-1.pdf title: RA2022-7-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-7-1.pdf description:
報告書番号
RA2022-7-1
発生年月日
2021年12月30日
区分
鉄道
発生場所
上信線 東富岡駅~上州富岡駅間[群馬県富岡市] 栖雲寺踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、高崎駅起点19k628m)
事業者区分
中小民鉄
事業者
上信電鉄株式会社(法人番号 5070001007099)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
群馬県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-7-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2022-7-1-p.pdf
公表年月日
2022年10月27日
概要
 上信電鉄株式会社の高崎駅発下仁田駅行きの下り第19列車の運転士は、令和3年12月30日(木)、東富岡駅~上州富岡駅間を走行中、栖雲寺踏切道(第4種踏切道)にしゃがみ込んでいる通行者を認め、非常ブレーキを使用し、気笛を吹鳴したが、列車は同通行者と衝突した。  この事故により、同通行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である栖雲寺踏切道に進入した通行者及び自転車が停滞していたため、列車と衝突したことにより発生したものと認められる。  同通行者が同踏切道で停滞していた理由については、自転車が同踏切道内で横倒しになり同通行者が何らかの行為に意識を集中して列車の接近に気付かなかった可能性、又は何らかの要因で体を動かすことができなかった可能性が考えられるが、同通行者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(通行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2021-12-30T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-7-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-7-1.pdf title: RA2023-3-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-3-1.pdf description:
報告書番号
RA2023-3-1
発生年月日
2021年12月28日
区分
鉄道
発生場所
山陽線 瀬野駅~八本松駅間[広島県広島市](神戸駅起点284k630m付近)
事業者区分
貨物鉄道
事業者
日本貨物鉄道株式会社(法人番号 7011001068366)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
広島県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-3-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-3-1-p.pdf
公表年月日
2023年03月30日
概要
 日本貨物鉄道株式会社の広島貨物ターミナル駅発東京貨物ターミナル駅行き25両編成の上り第1068列車は、令和3年12月28日(火)、広島貨物ターミナル駅を20時15分に出発した。瀬野駅通過後、前頭機関車は13ノッチ、最後部に連結した補助機関車は12ノッチを投入し、速度約52km/h で走行中、前頭機関車の運転士がブレーキ管圧力計の急降下、急上昇を認めたと同時に、ブレーキが作用し同列車は停止した。輸送指令の指示により前頭機関車の運転士が降車して列車を点検したところ、12両目(車両は機関車を含め前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の前台車の全2軸が左側に脱線していた。  列車には前頭機関車に運転士1名、最後部の補助機関車に運転士1名が乗務していたが、負傷はなかった。
原因
 本事故は、列車が半径300mの右曲線を通過した際に、事故現場付近においてコキ106形式の貨車前台車第1軸の外軌側の輪重が減少したことに加え、内軌側輪重の増加により外軌側の横圧が増加し、外軌側車輪がレールに乗り上がったことにより脱線したものと考えられる。  外軌側の輪重が減少したことについては、12フィートコンテナ単体での管理目標指針である左右偏積率10%を大きく超過したコンテナが複数積載されたことにより輪重のアンバランスが拡大したためと考えられる。  左右偏積が発生したことについては、 (1) 利用運送事業者、荷主、積込会社等の関係会社間で、偏積に関する情報が共有されていなかったこと、 (2) コンテナに積込・施封された後の積荷に関する偏積の確認体制が十分でなかったこと、 (3) 偏積が確認された場合、原因究明や再発防止策を講じる仕組みがなかったこと から、これらの要因が重畳したことによるものと考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2021-12-28T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-3-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-3-1.pdf title: RA2023-8-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-8-1.pdf description:
報告書番号
RA2023-8-1
発生年月日
2021年12月27日
区分
鉄道
発生場所
本線 彦根口駅構内(単線)[滋賀県彦根市]
事業者区分
中小民鉄
事業者
近江鉄道株式会社(法人番号 1160001008109)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
:第1種踏切道
人の死傷
都道府県
滋賀県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-8-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-8-1-p.pdf
公表年月日
2023年10月26日
概要
 近江鉄道株式会社の本線は、大雪の影響により、令和3年12月26日20時23分ごろから彦根駅~八日市駅間で運転を見合わせていたが、翌日27日午前に雪がやんだことから、彦根駅発八日市駅行き下り試第91列車(2両編成)は、運転を再開する前の試運転列車として、13時26分ごろに彦根駅を出発した。  13時46分ごろ、列車が約10km/hの速度で岡道踏切道を走行したとき、列車の運転士は異音を感知したため、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。  列車停止後、係員が降車して確認したところ、先頭車両の前台車第1軸が左側に脱線していた。  列車には、運転士1名、高宮駅以南の分岐器の除雪を行う係員4名並びに八日市駅等で勤務を行う運転士3名及び駅係員2名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、先頭車両前台車の輪重が減少し、同台車が左に旋回した状態で列車が走行し、同台車第1軸が踏切道のレール上及びフランジウェイに存在した圧雪に乗り上がり、脱線したことにより発生した可能性が考えられる。  先頭車両前台車の輪重が減少したことについては、軌道上に多量の積雪がある状態で列車が雪を押しのけながら走行した際に、スカートの下部及び上部から入り込んだ雪のかさが増すことで先頭車両の前台車に上方向の負荷がかかったことによる可能性が考えられる。  先頭車両前台車が左に旋回したことについては、先頭車両及び前台車の前面にたまった雪により車体及び前台車の前部が押されたことによる可能性が考えられる。  軌道上に多量の積雪が存在したことについては、低い気温と多量の降雪がある状況において、前日に同踏切道を走行した最終列車走行時に軌道上にあった積雪に加えて、列車が走行するまでの間に降った雪の多くが溶けずに残っていたことによる可能性が考えられる。  同踏切道に圧雪が存在したことについては、低い気温と多量の降雪がある状況において、前日に同踏切道を走行した最終列車から列車が走行するまでの間に同踏切道を通過した自動車によって雪が踏み固め続けられたことによる可能性が考えられる。また、列車通過までに軌道上及び同踏切道の除雪が行われなかったため、軌道上の積雪、同踏切道のレール上及びフランジウェイに圧雪が残った可能性が考えられる。  除雪を行わずにスノープラウ付き車両を使用しない列車を運行したことについては、軌道上の積雪及び同踏切道の圧雪状況が運行実績のある平成29年1月24日と本事故発生時とでは異なっていたと推定されるにもかかわらず、安全統括管理者が軌道上の積雪及び同踏切道の圧雪状況が本事故発生時と同様であると考え、列車が問題なく走行できた過去の実績を基に除雪の要否及び運行可否を最終的に判断したためと考えられる。さらに、積雪状況及び圧雪状況等から除雪の要否、スノープラウ付き車両の使用及び運行可否の判断ができる客観的基準・条件が社内規程等に示されていなかったこと、同社が踏切道の圧雪状況の確認を実施していないことから、除雪の要否及び運行可否の判断をするための情報収集が十分ではなかったことが関与した可能性が考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2021-12-27T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-8-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-8-1.pdf title: RI2022-1-1: 車両障害 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2022-1-1.pdf description:
報告書番号
RI2022-1-1
発生年月日
2021年11月23日
区分
鉄道
発生場所
名古屋線 伊勢朝日駅構内[三重県三重郡朝日町](伊勢中川駅起点51k433m)
事業者区分
大手民鉄
事業者
近畿日本鉄道株式会社(法人番号 5120001183629)
事故等種類
車両障害
踏切区分
人の死傷
都道府県
三重県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2022-1-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RI2022-1-1-p.pdf
公表年月日
2022年12月01日
概要
 近畿日本鉄道株式会社名古屋線の近鉄名古屋駅発大阪難波駅行き6両編成、特急第0168列車の旅客専務車掌は、令和3年11月23日(火)、伊勢朝日駅付近で列車最後部進行方向左側の旅客用乗降口の扉が開いていることを認め、運転士に列車を停止させるよう連絡した。連絡を受けた運転士はブレーキを操作して列車を停止させた。  指令の指示に従って、旅客専務車掌が当該扉の施錠と全ての扉の確認を行った後、当該扉の監視を行いつつ、列車は運転を再開した。また、列車は次の駅である川越富洲原駅に臨時停車し、当該扉の監視のために助役を添乗させ、近鉄四日市駅まで運転を継続したが、同駅以降の運転は打ち切った。  列車には乗客127名と乗務員3名(運転士1名、担当車掌1名、旅客専務車掌1名)が乗車していたが、転落等による負傷者はいなかった。
原因
 本重大インシデントは、列車の走行中に列車最後部進行方向左側の扉において、折戸回転軸の軸部と同板部間の溶接が破断したために、戸閉機械で生じた押付力が伝わらず外力が作用すれば折戸が動く状態となっていたところに、高速走行時の風圧や車体の動揺及び振動による力が加わり、その力が開扉抵抗を上回ったことから、折戸が動き、開扉したことにより発生したと考えられる。  折戸回転軸の軸部と同板部間の溶接が破断したことについては、折戸回転軸の溶接の設計強度に問題はなかったと考えられるものの、溶接施工時に設計図面どおりに開先加工が行われず溶接の溶込み不足もあったことから、折戸製作時点において溶接不良による強度不足が生じていたと考えられること、並びにその後の事業者の定期検査において溶接箇所が折戸の扉骨組や外板及び化粧板等に覆われているために折戸回転軸の溶接状態を目視できず確認していなかったため、破断が発生する前に適切な措置が講じられなかったことによるものと考えられる。  溶接が設計図面どおりに施工されていなかったことについては、扉の製作から既に長い時間が経過しているため、関係した各事業者には当時の資料がほとんど残されておらず、溶接作業を担当した会社も廃業していることから、詳細を明らかにすることができなかった。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2021-11-23T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2022-1-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2022-1-1.pdf title: RA2023-2-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-2-1.pdf description:
報告書番号
RA2023-2-1
発生年月日
2021年10月07日
区分
鉄道
発生場所
日暮里・舎人ライナー 舎人公園駅構内[東京都足立区]日暮里駅起点7k917m
事業者区分
公営
事業者
東京都交通局
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
:負傷
都道府県
東京都
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-2-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2023-2-1-p.pdf
公表年月日
2023年02月16日
概要
 東京都交通局の日暮里・舎人ライナー日暮里駅発見沼代親水公園駅行き下り第2265A列車は、令和3年10月7日、舎人公園駅を定刻(22時41分)に出発した。その後間もなく、指令区にいた指令員は地震の揺れを感知し、一斉に列車の出発抑止を行うボタンを扱い、各駅に停車中の全列車の出発を抑止した。さらにその直後、千葉県北西部を震源とする地震の発生を知らせる早期地震警報システムの鳴動を確認し、列車の一斉非常停止を行うボタンを扱い、走行中の全列車を非常停止させた。この操作によって、第2265A列車は舎人公園駅構内の分岐部で停止した。その後、現場に到着した係員が同列車を確認したところ、1両目前台車の左右の走行輪が走行路から右側に落ちて脱線していた。  列車には乗客29名が乗車しており、そのうち8名が負傷した。
原因
 本事故は、令和3年10月7日22時41分ごろに発生した千葉県北西部を震源とする地震の地震動を受けたため、列車が脱線したものと考えられる。  脱線に至る過程については、上記の地震動により列車がロール方向に大きく揺すられ、1両目前台車の右側分岐輪が案内軌条に乗り上げ、案内軌条が脱落した。その影響で、同台車は走行路の右寄りを走行したため、その先の走行路左側に設置された固定案内板の外側に同台車の左側分岐輪が逸脱し、脱線したものと考えられる。
死傷者数
負傷:8名(乗客)
勧告・意見
勧告
情報提供
last-modified: 2021-10-07T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-2-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2023-2-1.pdf title: RA2022-4-2: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-4-2.pdf description:
報告書番号
RA2022-4-2
発生年月日
2021年09月27日
区分
鉄道
発生場所
妙高はねうまライン 関山駅~二本木駅間[新潟県上越市] 福崎踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、高崎駅起点161k767m)
事業者区分
第三セクター
事業者
えちごトキめき鉄道株式会社(法人番号 2110001020760)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
新潟県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-4-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2022-4-2-p.pdf
公表年月日
2022年06月30日
概要
 えちごトキめき鉄道株式会社の妙高高原駅発直江津駅行きの下り電第2357M列車の運転士は、令和3年9月27日(月)、関山駅~二本木駅間を速度約92km/hで走行中、福崎踏切道(第4種踏切道)の左側から進入してくる原動機付自転車を認め、気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用したが、列車は同原動機付自転車と衝突した。  この事故により、同原動機付自転車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である福崎踏切道に列車が接近している状況において、原動機付自転車の運転者が同踏切道内に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと認められる。  列車が接近している状況において、原動機付自転車の運転者が同踏切道内に進入したことについては、運転者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(原動機付自転車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2021-09-27T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-4-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-4-2.pdf title: RA2022-5-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-5-1.pdf description:
報告書番号
RA2022-5-1
発生年月日
2021年07月24日
区分
鉄道
発生場所
常磐線 隅田川駅構内[東京都荒川区]日暮里駅起点3k760m付近
事業者区分
貨物鉄道
事業者
日本貨物鉄道株式会社(法人番号 7011001068366)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
東京都
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-5-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2022-5-1-p.pdf
公表年月日
2022年07月28日
概要
 日本貨物鉄道株式会社の隅田川駅発東京貨物ターミナル駅行き20両編成の第72列車は、令和3年7月24日、隅田川駅の着発5番線を定刻(10時03分)に出発した。同列車の運転士は、推進運転で同駅構内の折返線に向かって速度約18km/hで力行運転中、進行方向前方(前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の貨車付近から砂煙が上がるのを認めたため、直ちに非常ブレーキを操作した。  停止後、運転士が列車から降りて確認したところ、列車は、3両目(両数は機関車から数える。)の前台車全2軸が脱線していた。  列車には運転士1名が乗務していたが、負傷はなかった。
原因
 本事故は、19両の貨車を連結した列車が、推進運転により走行した際に、3両目の貨車の前台車前軸の右車輪が、分岐器のクロッシング部で分岐線側のガードレールに乗り上がり、その後、左車輪が異線側に進入したため、脱線したものと考えられる。  右車輪が分岐器のクロッシング部で分岐線側のガードレールに乗り上がったことについては、空車状態の貨車が分岐器付近を走行した際に、車体が水平方向に変位し、貨車の連結器首振り角が拡大した状態で過大な圧縮自連力が生じたことによって、前台車前軸の横圧が増加するとともに同右車輪の輪重が減少したことから、クロッシングの欠線部で貨車の右車輪の背面が分岐線側のガードレールに乗り上がったと考えられる。  過大な圧縮自連力が生じたことについては、推進運転開始以前の荷重選択スイッチの設定が定められたものでなかったこと、3両目の貨車の前台車が192ロ号分岐器のクロッシング部付近を走行する直前において、運転速度に関しては、速度超過はなかったものの、列車の運転士が推進運転時の運転取扱いのルールが本件列車に対しては適用されないものと理解していたことや、速度や停止位置に意識が向いていたことが関与し、マスコン主ハンドル操作について、定められた操作を行っていなかったことによるものと考えられる。  なお、推進運転時の運転取扱いのルールが、本件列車に対しては適用されないものと理解していた背景には、JR貨物の本社と支社及び機関区の間で同ルールに対する認識に乖離があったことが関与し、推進運転時の作業内容を正しく理解させるための教育が十分でなかった可能性が考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2021-07-24T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-5-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-5-1.pdf title: RA2022-3-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-3-1.pdf description:
報告書番号
RA2022-3-1
発生年月日
2021年07月21日
区分
鉄道
発生場所
函館線 然別駅~仁木駅間[北海道余市郡仁木町] 内藤踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、函館駅起点227k049m)
事業者区分
JR
事業者
北海道旅客鉄道株式会社(法人番号 4430001022657)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
北海道
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-3-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2022-3-1-p.pdf
公表年月日
2022年05月26日
概要
 北海道旅客鉄道株式会社の小樽駅発倶知安駅行きの上り普気第1934D列車の運転士は、令和3年7月21日(水)、然別駅~仁木駅間を速度約81km/hで走行中、内藤踏切道(第4種踏切道)の約100m手前で、同踏切道内に進行方向左側から進入する歩行者を認めたため、直ちに気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用したが、列車は同歩行者と衝突した。  この事故により、同歩行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である内藤踏切道に列車が接近している状況において、歩行者が同踏切道内に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと考えられる。  列車が接近している状況において、同歩行者が同踏切道に進入し、歩行し続けた理由については、同歩行者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(歩行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2021-07-21T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-3-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-3-1.pdf title: RA2022-4-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-4-1.pdf description:
報告書番号
RA2022-4-1
発生年月日
2021年07月12日
区分
鉄道
発生場所
甘木線 山隈駅構内(単線)[福岡県小郡市]南土取踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、基山駅起点9k492m)
事業者区分
第三セクター
事業者
甘木鉄道株式会社(法人番号 5290001043923)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
福岡県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-4-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2022-4-1-p.pdf
公表年月日
2022年06月30日
概要
 基山駅発甘木駅行きの下り第185列車の運転士は、令和3年7月12日(月)、西太刀洗駅~山隈駅間を走行中、南土取踏切道(第4種踏切道)に進行方向左側から接近してくる軽自動車が踏切道内に進入してきたため、直ちに非常ブレーキを使用するとともに気笛を吹鳴したが、同列車はそのまま踏切道内に進入した同軽自動車と衝突した。  この事故により、同軽自動車の運転者が死亡した。
原因
本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である南土取踏切道に列車が接近している状況において、軽自動車が同踏切道に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと認められる。 列車が接近している状況において、軽自動車が同踏切道に進入した理由については、同運転者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(軽自動車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2021-07-12T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-4-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-4-1.pdf title: RA2022-6-2: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-6-2.pdf description:
報告書番号
RA2022-6-2
発生年月日
2021年07月05日
区分
鉄道
発生場所
大船渡線 真滝駅~陸中門崎駅間[岩手県一関市]一ノ関駅起点8k540m
事業者区分
JR
事業者
東日本旅客鉄道株式会社(法人番号 9011001029597)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
岩手県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-6-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2022-6-2-p.pdf
公表年月日
2022年09月29日
概要
 東日本旅客鉄道株式会社の大船渡線一ノ関駅発気仙沼駅行き1両編成(ワンマン運転)の下り第343D列車は、令和3年7月5日(月)真滝駅を定刻(21時32分)に出発した。  列車の運転士は、周囲が暗い中、真滝駅~陸中門崎駅間を速度約67km/hで走行中に、前方に倒木を発見し、非常ブレーキを操作したが間に合わず、列車は倒木に衝突し、前台車の全2軸が進行方向左側に脱線した。  列車には乗客5名及び乗務員1名(運転士)が乗車していたが、負傷はなかった。
原因
 本事故は、建築限界内に入って列車の進路を支障していた倒木と列車が衝突したため、列車が倒木に乗り上げ、倒木を巻き込んで脱線したものと推定される。  倒木が建築限界内に入って列車の進路を支障していたことについては、列車進行方向右側の切取のり面上に生育していた樹木が腐朽の進行により一部空洞化した根元付近で幹が折れて線路方向に倒壊したものと推定される。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2021-07-05T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-6-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-6-2.pdf title: RA2022-2-2: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-2-2.pdf description:
報告書番号
RA2022-2-2
発生年月日
2021年05月16日
区分
鉄道
発生場所
米坂線 越後金丸駅~小国駅間(単線)[山形県西置賜郡小国町]増岡踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、米沢駅起点59k681m付近)
事業者区分
JR
事業者
東日本旅客鉄道株式会社(法人番号 9011001029597)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
山形県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-2-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2022-2-2-p.pdf
公表年月日
2022年03月24日
概要
 東日本旅客鉄道株式会社の米坂線坂町駅発米沢駅行きの上り第1130D列車の運転士は、令和3年5月16日(日)、越後金丸駅~小国駅間を速度約52km/hで走行中、増岡踏切道(第4種踏切道)に進入してくる軽自動車を認めたため、直ちに非常ブレーキを使用したが、同列車は同軽自動車と衝突した。  この事故により、同軽自動車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である増岡踏切道に列車が接近している状況において、軽自動車が同踏切道に進入し、同列車と衝突したことにより発生したものと認められる。  列車が接近している状況で軽自動車が同踏切道に進入した理由については、同軽自動車の運転者が列車の接近に気付いていなかった可能性があると考えられるが、同運転者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(軽自動車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2021-05-16T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-2-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-2-2.pdf title: RA2022-1-2: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-1-2.pdf description:
報告書番号
RA2022-1-2
発生年月日
2021年03月26日
区分
鉄道
発生場所
常磐線 土浦駅~神立駅間(複線)[茨城県土浦市]日暮里駅起点66k689m付近
事業者区分
JR
事業者
東日本旅客鉄道株式会社(法人番号 9011001029597)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
茨城県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-1-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2022-1-2-p.pdf
公表年月日
2022年02月17日
概要
 東日本旅客鉄道株式会社の品川駅発勝田駅行きの下り普通第1269M列車の運転士は、令和3年3月26日(金)、土浦駅~神立駅間を速度約97km/hで走行中、下り線の線路上に普通自動車が横向きに止まっているのを認めた。直ちに非常ブレーキを使用したが間に合わず、列車は同自動車と衝突し、約267m引きずって停止した。この事故により、1両目(以下、車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の前台車の全2軸が右側に脱線した。  列車には乗客66名及び乗務員2名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、線路内に侵入し、線路上に止まっていた普通自動車に、進行してきた列車が同自動車と衝突し、同自動車が列車の1両目前面左側下部と線路との間に入り込んだことにより、1両目の前台車全2軸の右車輪がレールに乗り上がり線路右側に脱線したものと推定される。  同自動車が線路内に侵入していたことについては、同自動車の運転者が警察からの追跡を逃れるため冷静に運転することができない状態で運転中にハンドル操作を誤ったため、ネットフェンスを突き破って線路内に侵入し動けなくなったことによるものと考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2021-03-26T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-1-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-1-2.pdf title: RI2021-2-1: 車両障害 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2021-2-1.pdf description:
報告書番号
RI2021-2-1
発生年月日
2020年12月30日
区分
鉄道
発生場所
山口線 本俣賀駅構内(単線)[島根県益田市]
事業者区分
JR
事業者
西日本旅客鉄道株式会社(法人番号 1120001059675)
事故等種類
車両障害
踏切区分
人の死傷
都道府県
島根県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2021-2-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RI2021-2-1-p.pdf
公表年月日
2021年12月16日
概要
 西日本旅客鉄道株式会社山口線の益田駅発山口駅行き1両編成の上り第2556D列車の運転士は、令和2年12月30日、本俣賀駅のホームへ入線途中の停止ブレーキ操作中に戸閉表示灯等が滅灯していることを認めた。列車が同駅に停止した後、同運転士は車内点検を行い、ホームの反対側である右側の後方のドアが7割程度開扉していることを確認した。このため、同運転士は当該ドアの施錠を行い、輸送指令に報告した後、運転を継続した。  列車には乗客7名と乗務員1名(運転士)が乗車していたが、線路への転落等による負傷者はいなかった。
原因
 本重大インシデントは、列車の走行中に開いたドアの戸閉機械の弁室体D弁において、座ぐりに圧入されていた弁座枠が座ぐりから外れたことによって、戸閉機械閉シリンダ内の圧縮空気が大気中に流出したため、引戸の押付力が低下し、ブレーキ操作によって生じた慣性力よりも小さくなったために発生したものと推定される。  座ぐりに圧入されていた弁座枠が座ぐりから外れたことについては、以下の状況が関与したものと考えられる。  1.戸閉機械閉シリンダ内に圧縮空気がない状態では、ばねの復元力による上向きの力が切換弁Aに加わり、弁座枠にも間接的に上向きの力が加わった可能性があること、D弁の座ぐりの側面と弁座枠の側面は通常の圧入時より摩擦力が小さく、弁座枠はせり上がり易い状況だったこと。  2.弁座枠下面と座ぐり底面との間には空間があったことから、車両の運用中でドアが閉扉している(戸閉機械閉シリンダ内に圧縮空気がある)間は、弁座枠下面には弁座枠を押し上げる想定外の力が加わっている状況であったこと。  3.切換弁Aと弁座枠との接触部分に想定外の力が長期間加わっていたことから、切換弁Aと弁座枠は強く圧着した可能性があること。  4.1~3の状況によって弁座枠が座ぐり内をせり上がる際に、弁座枠がばねの内側を通ることができ、かつねじ栓の下面と切換弁Bの上端の間に弁座枠下面が座ぐりの上端までせり上がることが出来る空間があったこと。  以上、1~3の状況が長期間繰り返されて、座ぐり内を徐々にせり上がっていた弁座枠下面が本重大インシデント発生時に座ぐりの上端を越えた結果、戸閉機械閉シリンダ内の圧縮空気が漏気し、その際の気流の風圧によって弁座枠と切換弁Aの圧着が解けて弁座枠が落下し、弁座枠が側面を上に向けた状態で座ぐり内に収まった可能性があると考えられる。  また、列車の運転士が始発駅を出発する前にドアから漏気があったこと及び戸閉表示灯が点灯するまでの時間が通常より長いことを認識していたものの、ドアが閉扉したことから指令員又は駅長等関係箇所へ連絡せずに出発したため、本重大インシデントの発生を防ぐ機会を活かせなかったものと考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2020-12-30T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2021-2-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2021-2-1.pdf title: RA2021-6-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-6-1.pdf description:
報告書番号
RA2021-6-1
発生年月日
2020年12月19日
区分
鉄道
発生場所
山陽線 東岡山駅~上道駅間(複線)[岡山県岡山市] 五の坪踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、神戸駅起点134k703m付近)
事業者区分
貨物鉄道
事業者
日本貨物鉄道株式会社(法人番号 7011001068366)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
岡山県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-6-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2021-6-1-p.pdf
公表年月日
2021年12月16日
概要
 日本貨物鉄道株式会社の東水島駅発東京貨物ターミナル駅行き上り第5060列車の運転士は、令和2年12月19日(土)、東岡山駅~上道駅間を速度約84km/hで走行中、五の坪踏切道(第4種踏切道)の約100m手前で同踏切道内に物影を発見し気笛を吹鳴した。その後、同踏切道の約50m手前で、物影が通行者であることを認識したため再度気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用したが、列車は同通行者と衝突した。  この事故により、同通行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である五の坪踏切道に列車が接近している状況において、通行者が同踏切道内に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと考えられる。  列車が接近している状況において、同通行者が同踏切道に進入した理由については、同通行者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(通行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2020-12-19T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-6-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-6-1.pdf title: RA2022-1-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-1-1.pdf description:
報告書番号
RA2022-1-1
発生年月日
2020年11月23日
区分
鉄道
発生場所
神戸線 六甲駅~御影駅間(複線)[兵庫県神戸市] 高羽踏切道 (第1種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機あり、大阪梅田駅起点27k423m付近)
事業者区分
大手民鉄
事業者
阪急電鉄株式会社(法人番号 7120901021811)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
:第1種踏切道
人の死傷
:負傷
都道府県
兵庫県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-1-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2022-1-1-p.pdf
公表年月日
2022年02月17日
概要
 阪急電鉄株式会社の新開地駅発大阪梅田駅行きの上り特急第K1906列車の運転士は、令和2年11月23日(月)、六甲駅~御影駅間を速度約85km/hで走行中、高羽踏切道(第1種踏切道)に進入してきた軽貨物自動車を認めたため、直ちに非常ブレーキを使用したが、列車は同自動車と衝突して、1両目の前台車全2軸が左側に脱線した。なお、同自動車は無人で坂道を下ってきた。  この事故により、乗客1名が負傷した。
原因
 本事故は、高羽踏切道に列車が接近し遮断かんが降下している状況において、軽貨物自動車が無人のまま坂道を後退して同踏切道に進入し、進行してきた列車と衝突したことにより、列車が脱線したものと推定される。  列車が脱線したことについては、同列車の前面左下部に衝突した同自動車の衝撃に加え、巻き込まれた同自動車の部品が1両目前台車第1軸目の左車輪とレールの間に挟まり、第1軸目の左車輪が乗り上げて脱線、さらに、この部品から受ける衝撃と脱線した車輪から受ける振動によって、第2軸目の左車輪がレールに乗り上げて脱線したものと考えられる。  なお、軽貨物自動車が後退したことについては、停めた場所が坂道であったにもかかわらず、自動車運転者が、軽貨物自動車の停止状態を保つ必要な措置が不十分な状態で軽貨物自動車から離れたことによるものと考えられる。
死傷者数
負傷:1名(乗客)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2020-11-23T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-1-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-1-1.pdf title: RA2021-5-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-5-1.pdf description:
報告書番号
RA2021-5-1
発生年月日
2020年11月15日
区分
鉄道
発生場所
三国芦原線 中角駅~鷲塚針原駅間(単線)[福井県福井市]中角踏切道(第4種踏切道:遮断機及び警報機なし、福井口駅起点6k448m付近)
事業者区分
第三セクター
事業者
えちぜん鉄道株式会社(法人番号 4210001004850)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
福井県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-5-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2021-5-1-p.pdf
公表年月日
2021年11月18日
概要
 越前武生駅発鷲塚針原駅行きの下り第1113R列車の運転士は、令和2年11月15日(日)、中角駅~鷲塚針原駅間を速度約60km/hで走行中、中角踏切道(第4種踏切道)に進入してくる軽貨物自動車を認めたため、直ちに非常ブレーキを使用したが、列車は同軽貨物自動車と衝突した。  この事故により、同軽貨物自動車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である中角踏切道に列車が接近している状況において、軽貨物自動車が同踏切道に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと認められる。列車が接近している状況で軽貨物自動車が同踏切道に進入した理由については、軽貨物自動車の運転者が列車の接近を認識していなかった可能性があると考えられるが、同運転者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(軽貨物自動車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2020-11-15T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-5-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-5-1.pdf title: RA2021-4-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-4-1.pdf description:
報告書番号
RA2021-4-1
発生年月日
2020年10月18日
区分
鉄道
発生場所
山陽線 光駅~島田駅間(複線)[山口県光市]八王子第2踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、神戸駅起点397k157m付近)
事業者区分
貨物鉄道
事業者
日本貨物鉄道株式会社(法人番号 7011001068366)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
山口県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-4-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2021-4-1-p.pdf
公表年月日
2021年08月26日
概要
 日本貨物鉄道株式会社の福岡貨物ターミナル駅発新潟貨物ターミナル駅行きの上り第2072列車の運転士は、令和2年10月18日(日)、光駅~島田駅間を速度約70km/hで走行中、八王子第2踏切道(第4種踏切道)の右側から進入してくる歩行者(2名)を認め、非常ブレーキを使用したが、列車は同歩行者と衝突した。  この事故により、同歩行者(2名)が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である八王子第2踏切道に列車が接近している状況において、歩行者(2名)が同踏切道内に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと認められる。  列車が接近している状況において、同歩行者(2名)が同踏切道内に進入したことについては、同歩行者(2名)が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:2名(歩行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2020-10-18T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-4-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-4-1.pdf title: RI2021-1-1: 本線逸走 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2021-1-1.pdf description:
報告書番号
RI2021-1-1
発生年月日
2020年10月04日
区分
鉄道
発生場所
宮津線 丹後由良駅~栗田駅間(単線)[京都府宮津市]西舞鶴駅起点18k500m付近
事業者区分
中小民鉄
事業者
WILLER TRAINS株式会社(法人番号 1120001185166)
事故等種類
本線逸走
踏切区分
人の死傷
都道府県
京都府
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2021-1-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RI2021-1-1-p.pdf
公表年月日
2021年08月26日
概要
 WILLER TRAINS 株式会社の宮津線西舞鶴駅発豊岡駅行き下り普通第249D列車の運転士は、令和2年10月4日(日)、21時04分ごろ、丹後由良駅~栗田駅間を速度約68km/hで惰行運転中、「ボスン」という鈍い音が聞こえた後、ブレーキの効きが通常より悪かったため、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。  運転台の圧力計等の計器を確認したところ、元空気タンク内の圧力が0kPaであることを認めた。転動防止を行おうとしたところ列車が動き出したため、運転士は保安ブレーキと車掌弁を使用したがブレーキが効かず、列車は栗田駅を通過した後、再度一時的に停止した後に逆走し、栗田駅から豊岡駅方約206mの地点に停止した。  列車には、乗客3名及び乗務員2名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本重大インシデントは、列車が右側面から前台車後軸の前方に侵入してきた動物と衝突してブレーキシリンダにつながる配管が折損し、元空気タンクからブレーキシリンダ間の圧縮空気が全て漏気してしまったため、元空気タンク、供給空気タンク及び保安空気タンクに蓄えられた圧縮空気がなくなり、各車輪に押し付けている全ての制輪子が緩解し、常用ブレーキと保安ブレーキ両方が機能しなくなったことにより、非常ブレーキで下り勾配区間内に一旦停止した列車が逸走したものと推定される。  ブレーキシリンダにつながる配管が折損したことについては、配管が車体側面に近い位置でブレーキシリンダの下側に張り出しているため、右側面から前台車後軸の前方に侵入した動物との衝突を防ぐことができず、進行方向と逆向きに付け根部分で曲がったと考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2020-10-04T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2021-1-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2021-1-1.pdf title: RA2021-3-2: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-3-2.pdf description:
報告書番号
RA2021-3-2
発生年月日
2020年07月26日
区分
鉄道
発生場所
本線 東新庄駅構内(単線)[富山県富山市]
事業者区分
中小民鉄
事業者
富山地方鉄道株式会社(法人番号 5230001002133)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
富山県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-3-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2021-3-2-p.pdf
公表年月日
2021年06月24日
概要
 富山地方鉄道株式会社の上市駅発電鉄富山駅行き2両編成(ワンマン運転)の上り普通第1018列車の運転士は、令和2年7月26日(日)8時56分ごろ、東新庄駅を出発し、半径181mの左曲線(以下、車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)を速度約34km/hで通過中に異音と衝撃を感じたため、非常ブレーキを扱い列車を停止させた。  列車停止後、車両を確認したところ、先頭車両の前台車第1軸が右側に脱線し、後部車両の前台車全軸と後台車第1軸が右側に脱線していた。  列車には、乗客31名及び運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、列車が半径181mの左曲線を通過中に、軌間が大きく拡大したため、先頭車両前台車第1軸の左車輪が軌間内に落下したことによるものと考えられる。  軌間が大きく拡大したことについては、静的な軌間変位が整備基準値を超過していた同曲線中で、レール締結装置の不良が連続していたことにより、列車走行時の横圧によりレールの横移動や小返りで軌間が動的に拡大したことによるものと考えられる。  軌間変位が整備基準値を超過していたことについては、整備基準値の超過から保守までの期限が定められず、本事故発生前に保守を行っていなかったこと、整備基準値超過箇所が多く、他の整備基準値超過箇所の保守を優先していたことによるものと考えられる。  レール締結装置の不良が連続していたことについては、まくらぎ検査等で、適正な判定や措置が可能なマニュアル等がなく、保守管理に関する技術力不足によって、軌間拡大に対する危険性を踏まえた管理が行われていなかった可能性があると考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2020-07-26T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-3-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-3-2.pdf title: RA2022-2-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-2-1.pdf description:
報告書番号
RA2022-2-1
発生年月日
2020年06月12日
区分
鉄道
発生場所
本線 青砥駅構内[東京都葛飾区]
事業者区分
大手民鉄
事業者
京成電鉄株式会社(法人番号 7010601012155)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
東京都
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-2-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2022-2-1-p.pdf
公表年月日
2022年03月24日
概要
 京成電鉄株式会社の京成高砂駅発羽田空港第1・第2ターミナル駅行き8両編成の上り第1022N列車は、令和2年6月12日、京成高砂駅を定刻(10時13分)の約1分遅れで出発した。列車は、青砥駅のプラットホームに速度約30km/hで進入中、非常ブレーキが作動し、停止目標位置の約44m手前に停止した。なお、非常ブレーキは、車掌が列車の異常な揺れを感知し車掌弁を引いて作動したものであった。  停止後、車掌が列車の側面を確認したところ、7両目が右側に傾き、脱線していた。その後、同社社員が脱線状況の確認を行ったところ、後台車の右前方の側ばりに亀裂が入っていることを確認した。  列車には、乗客約100名、運転士1名及び車掌1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、台車の側ばりの下面から側面上部に達する亀裂が発生・進展した状態で走行したため、台車前軸の輪重のアンバランスが大きくなり、右側車輪の輪重が減少した状態で曲線を通過したため、横圧が増加したことにより右側車輪がレールに乗り上がり、脱線防護ができなくなる脱線防止ガードレールの終端である青砥駅方端部付近で、脱線したものと考えられる。  台車前軸の輪重のアンバランスが大きくなったことについては、亀裂によって側ばりの強度が低下して、上下荷重を分担できなくなっていたためと考えられる。  また、側ばりに亀裂が発生したことについては、側ばり内部の補強板溶接箇所に応力が集中したことにより局所的に高い応力が発生し、それが亀裂の起点となって疲労破壊により亀裂が進展した可能性が考えられる。  事業者の定期検査において亀裂の進展を発見できなかったことについては、本事故発生前直近の全般検査時には、既に側ばり下面の表面に亀裂が達していた可能性が考えられるが、その亀裂は開口していなかった可能性があること、及び側ばりの磁粉探傷検査箇所が詳細に示されていなかったことにより、亀裂を発見できなかった可能性が考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2020-06-12T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-2-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2022-2-1.pdf title: RA2021-2-3: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-2-3.pdf description:
報告書番号
RA2021-2-3
発生年月日
2020年05月08日
区分
鉄道
発生場所
外房線 安房鴨川駅~安房天津駅間(単線)[千葉県鴨川市]千葉駅起点91k537m付近
事業者区分
JR
事業者
東日本旅客鉄道株式会社(法人番号 9011001029597)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
:第1種踏切道
人の死傷
:負傷
都道府県
千葉県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-2-3.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2021-2-3-p.pdf
公表年月日
2021年03月25日
概要
 東日本旅客鉄道株式会社の外房線安房鴨川駅発千葉駅行き6両編成の上り普通第280M列車は、令和2年5月8日(金)、安房鴨川駅を定刻(15時51分)に出発した。同列車の見習い運転士は、速度約94km/hで走行中、第一新田踏切道を通過する際、下から突き上げるような衝撃を感じたため、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。列車停止後、見習い運転士を指導していた指導運転士が輸送指令にその旨を報告するとともに、車両を確認したところ、1両目の前台車の第1軸及び第2軸が進行方向左側に脱線していたため、指令に追加報告した。  列車には、乗客16名及び乗務員(見習い運転士1名、指導運転士1名及び車掌1名)が乗車しており、このうち乗客1名が負傷した。
原因
 本事故は、列車が第一新田踏切道を走行中、1両目の前台車の第1軸及び第2軸が同踏切道内でレール頭頂面付近の複数のバラストに乗り上げ、進行方向左側へ脱線したことによるものと考えられる。  踏切内のレール頭頂面付近に複数のバラストが存在していたことについては、置き石の可能性があるものの、詳細については明らかにすることができなかった。
死傷者数
負傷:1名(乗客)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2020-05-08T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-2-3.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-2-3.pdf title: RA2021-3-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-3-1.pdf description:
報告書番号
RA2021-3-1
発生年月日
2020年05月05日
区分
鉄道
発生場所
仙石線 東矢本駅構内(単線)[宮城県東松島市]第1下浦踏切道(第3種踏切道:踏切遮断機なし、踏切警報機あり)
事業者区分
JR
事業者
東日本旅客鉄道株式会社(法人番号 9011001029597)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第3種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
宮城県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-3-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2021-3-1-p.pdf
公表年月日
2021年06月24日
概要
 東日本旅客鉄道株式会社の仙台駅発石巻駅行きの下り特別快速第5527D列車の運転士は、令和2年5月5日(火)、矢本駅~東矢本駅間を速度約90km/hで走行中、第1下浦踏切道(第3種踏切道)の約20m手前で、進行方向左側から同踏切道に進入してくる歩行者を認め、直ちに気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用したが、列車は同歩行者と衝突した。  この事故により、同歩行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切警報機があって、踏切遮断機が設けられていない第3種踏切道である第1下浦踏切道に列車が接近し、踏切警報機が動作している状況において、歩行者が同踏切道に進入したために発生したと考えられる。  同歩行者が同踏切道に進入した理由については、同踏切の鳴動音が聞こえなかった可能性及び、踏切警報機の赤色せん光灯を見落としていた可能性が考えられるが、同歩行者が死亡しているため、明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(歩行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2020-05-05T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-3-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-3-1.pdf title: RA2021-2-2: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-2-2.pdf description:
報告書番号
RA2021-2-2
発生年月日
2020年03月18日
区分
鉄道
発生場所
越美南線 美濃太田駅構内(単線)[岐阜県美濃加茂市]
事業者区分
第三セクター
事業者
長良川鉄道株式会社(法人番号 4200001019429)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
岐阜県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-2-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2021-2-2-p.pdf
公表年月日
2021年03月25日
概要
 長良川鉄道株式会社の越美南線北濃駅発美濃太田駅行き1両編成(ワンマン運転)の上り第12列車の運転士は、令和2年3月18日(水)14時44分ごろ、美濃太田駅構内の半径300mの左曲線付近を速度約17km/hで走行中に衝撃を感じ、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。  列車の停止後に同運転士が車両の床下を点検したところ、前台車の全2軸が右に脱線していた。  列車には、乗客10名及び運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、列車が半径300mの左曲線を通過中に軌間が動的に拡大したため、前台車全2軸の左車輪が軌間内に落下し、続いて前台車全2軸の右車輪が軌間外に落下したことによって発生したと考えられる。  軌間が動的に拡大したことについては、まくらぎの不良やレール締結状態の不良が連続していたために、列車通過時の横圧によってレール小返り及びレール横移動が生じたことによるものと考えられる。  まくらぎの不良やレール締結状態の不良が連続していたことについては、まくらぎ及びレール締結装置の管理において技術力不足が見受けられる現業機関の社員が経過観察で良いと考え、整備が行われなかったためと考えられる。また、技術力不足については、本社の現業機関社員に対する教育の実施及び確認が不十分だったためと考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2020-03-18T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-2-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-2-2.pdf title: RA2021-1-4: 列車脱線事故(踏切障害に伴うもの) link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-4.pdf description:
報告書番号
RA2021-1-4
発生年月日
2020年03月10日
区分
鉄道
発生場所
筑豊電気鉄道線 楠橋駅~筑豊香月駅間(複線)[福岡県北九州市]筑豊香月7号踏切道(第1種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機あり、黒崎駅前駅起点11k137m付近)
事業者区分
中小民鉄
事業者
筑豊電気鉄道株式会社(法人番号 9290801011398)
事故等種類
列車脱線事故(踏切障害に伴うもの)
踏切区分
:第1種踏切道
人の死傷
:死亡:負傷
都道府県
福岡県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-4.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2021-1-4-p.pdf
公表年月日
2021年02月18日
概要
 筑豊電気鉄道株式会社の筑豊直方駅発黒崎駅前駅行きの上り普通第92列車の運転士は、令和2年3月10日(火)、楠橋駅~筑豊香月駅間を速度約57km/hで運転中、筑豊香月7号踏切道(第1種踏切道)内に左側から進入してきた普通小型自動車を認め、直ちに非常ブレーキを使用したが、列車は同自動車と衝突して前台車全2軸が右側に脱線した。  この事故により、同自動車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、筑豊香月7号踏切道の踏切警報機が動作し遮断かんが降下している状況において、普通小型自動車が右折して遮断かんを押し上げ、同踏切道内に進入し停止したところで、進行してきた列車が速度約50km/hで衝突、同自動車が列車の左側面と電車線用のコンクリート柱等に挟まれて列車の車体を右方向へ押し出したことにより、同列車の右車輪が右レールに乗り上げて脱線したものと考えられる。なお、同自動車が同踏切道内に進入したことについては、自動車運転者が死亡していることから、明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(普通小型自動車運転者)、負傷:1名(乗客)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2020-03-10T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-4.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-4.pdf title: RA2021-2-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-2-1.pdf description:
報告書番号
RA2021-2-1
発生年月日
2020年03月09日
区分
鉄道
発生場所
芸備線 東城駅~備後八幡駅間(単線)[広島県庄原市]備中神代駅起点20k060m付近
事業者区分
JR
事業者
西日本旅客鉄道株式会社(法人番号 1120001059675)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
広島県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-2-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2021-2-1-p.pdf
公表年月日
2021年03月25日
概要
 西日本旅客鉄道株式会社の芸備線新見駅発備後落合駅行き1両編成(ワンマン運転)の下り快速列車である第441D列車は、令和2年3月9日(月)東城駅を定刻(5時46分)に出発した。  列車の運転士は、日の出前の周囲が暗い中、東城駅~備後八幡駅間を速度約65km/hで走行中に、衝撃を受け非常ブレーキを操作したが、斜面が崩壊してポケット式落石防護網に貯留していた土砂等に衝突した。列車は、進行方向左側に傾いて、車体が横転し全軸が脱線した。  列車には運転士1名が乗車していたが、負傷はなかった。
原因
 本事故は、斜面が崩壊して落下した岩塊、土砂等がポケット式落石防護網に貯留してせり出し、列車の進路を支障しているところに進行してきた本件列車がこれと衝突したことにより車両が横転し、全軸が脱線したものと考えられる。  斜面が崩壊したことについては、斜面上部の脆弱な岩盤が長期にわたる風化の進行により徐々に岩盤内部の強度が低下したことにより発生したものと考えられる。  また、本件運転士がポケット式落石防護網に貯留した土砂等が列車の進路を支障していることに気付くことができなかったことについては、日の出前で周囲が暗かったことが関与した可能性が考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2020-03-09T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-2-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-2-1.pdf title: RA2020-4-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-4-1.pdf description:
報告書番号
RA2020-4-1
発生年月日
2020年01月31日
区分
鉄道
発生場所
境線 高松町駅~中浜駅間(単線)[鳥取県境港市]新屋第3踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、米子駅起点13k766m付近)
事業者区分
JR
事業者
西日本旅客鉄道株式会社(法人番号 1120001059675)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
鳥取県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-4-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2020-4-1-p.pdf
公表年月日
2020年10月01日
概要
 西日本旅客鉄道株式会社の境線境港駅発米子駅行きの上り第1654D列車の運転士は、令和2年1月31日(金)、高松町駅~中浜駅間を速度約57km/hで走行中、新屋第3踏切道(第4種踏切道)に左側から進入してくる原動機付自転車を認めたため、直ちに非常ブレーキを使用したが、列車は同原動機付自転車と衝突した。  この事故により、同原動機付自転車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である新屋第3踏切道に列車が接近している状況において、原動機付自転車が同踏切道内に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと認められる。  列車が接近している状況において、同原動機付自転車が同踏切道内に進入したことについては、同原動機付自転車の運転者が列車の接近に気付かずに踏切道内に進入した可能性があると考えられるが、同運転者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(原動機付自転車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2020-01-31T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-4-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-4-1.pdf title: RA2020-5-3: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-5-3.pdf description:
報告書番号
RA2020-5-3
発生年月日
2020年01月29日
区分
鉄道
発生場所
宮津線 東雲駅~丹後神崎駅間(単線)[京都府舞鶴市]上油江踏切道(第3種踏切道:踏切遮断機なし、踏切警報機あり、西舞鶴駅起点12k428m付近)
事業者区分
中小民鉄
事業者
WILLER TRAINS株式会社(法人番号 1120001185166)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第3種踏切道
人の死傷
:死亡:負傷
都道府県
京都府
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-5-3.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2020-5-3-p.pdf
公表年月日
2020年10月29日
概要
 WILLER TRAINS株式会社の宮津線西舞鶴駅発豊岡駅行き下り普通第237D列車の運転士は、令和2年1月29日(水)、東雲駅~丹後神崎駅間を速度約55km/hで惰行運転中、上油江踏切道(第3種踏切道)の手前で右側から同踏切道に進入してくる軽自動車を認めたため、非常ブレーキを使用するとともに気笛を吹鳴したが列車は軽自動車と衝突して停止した。停止後、運転指令へ事故の報告をするとともに、軽自動車の運転者の状況を確認し警察への通報及び救急車の手配を依頼した。  この事故により、同運転者が死亡し、乗客2名が軽傷を負った。
原因
 本事故は、踏切警報機が設けられている第3種踏切道である上油江踏切道において、列車が接近して踏切警報機が動作している状況で軽自動車が同踏切道に右側から進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと考えられる。  列車が接近し、踏切警報機が動作している状況で軽自動車が同踏切道に進入した理由については、軽自動車の運転者が列車の接近に気付かなかった可能性が考えられるが、運転者が死亡していることから、明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(軽自動車運転者)、負傷:2名(乗客)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2020-01-29T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-5-3.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-5-3.pdf title: RA2020-6-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-6-1.pdf description:
報告書番号
RA2020-6-1
発生年月日
2019年12月24日
区分
鉄道
発生場所
会津線 弥五島駅~塔のへつり駅間(単線)[福島県南会津郡下郷町]西若松駅起点26k888m付近
事業者区分
第三セクター
事業者
会津鉄道株式会社(法人番号 3380001017143)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
福島県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-6-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2020-6-1-p.pdf
公表年月日
2020年11月26日
概要
 会津鉄道株式会社の東武日光駅発会津若松駅行き1両編成(ワンマン運転)の上り第3160D列車の運転士は、令和元年12月24日(火)、19時08分ごろ、弥五島駅~塔のへつり駅間の半径200mの右曲線を速度約44km/hで通過中に衝撃を感じ、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。  停止後に車両を点検したところ、車両の前台車第1軸が左側に脱線していた。  列車には、乗客3名及び乗務員2名(運転士1名、運転士見習い1名)が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、列車が半径200mの右曲線を通過中に、軌間が大きく拡大したため、前台車第1軸の右車輪が軌間内に落下したことによるものと考えられる。  軌間が大きく拡大したことについては、同曲線中で、軌間変位が大きかったことに加え、不良まくらぎ及びレール締結装置の犬くぎ浮きが連続していたことにより、列車走行時の横圧によりレール小返りやレールの横移動が発生したことによるものと考えられる。  不良まくらぎ及びレール締結装置の犬くぎ浮きが連続していたことについては、まくらぎ検査等で、軌間拡大に対する危険性を踏まえたまくらぎやレール締結装置の状態(不良の連続性や程度)を十分に把握できておらず、状態に応じた軌道整備が行われていなかった可能性があると考えられる。  また、本事故の発生については、木まくらぎからPCまくらぎへの交換計画はあったものの、軌間拡大の危険性が高い急曲線が優先されず、本事故発生前に交換が完了していなかったことが関与した可能性が考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-12-24T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-6-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-6-1.pdf title: RA2020-5-2: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-5-2.pdf description:
報告書番号
RA2020-5-2
発生年月日
2019年12月02日
区分
鉄道
発生場所
天竜浜名湖線 西鹿島駅構内(単線)[静岡県浜松市]藤ノ木坂踏切道(第3種踏切道:踏切遮断機なし、踏切警報機あり)
事業者区分
中小民鉄
事業者
天竜浜名湖鉄道株式会社(法人番号 5080401010577)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第3種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
静岡県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-5-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2020-5-2-p.pdf
公表年月日
2020年10月29日
概要
 天竜浜名湖鉄道株式会社天竜浜名湖線の新所原駅発天竜二俣駅行きの上り普通第320列車の運転士は、令和元年12月2日(月)、西鹿島駅構内を速度約55km/hで走行中、藤ノ木坂踏切道(第3種踏切道)に進入してきた通行者を認めたため、直ちに非常ブレーキを使用するとともに気笛を吹鳴したが、列車は通行者と衝突した。  この事故により、同通行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切警報機は設けられているが踏切遮断機は設けられていない第3種踏切道である藤ノ木坂踏切道に、列車の接近により踏切警報機が動作している状況において、通行者が同踏切道内に進入し、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車の接近により踏切警報機が動作している状況において同通行者が同踏切道に進入した理由については、同踏切を渡った先にある他鉄道事業者の第1種踏切道の踏切保安設備が、先に動作し始めたために誤認した可能性が考えられる。さらに外部要因(天候)、同踏切の構造要因、同通行者の身体的要因が関与したことにより、本件踏切警報機の動作に気付かなかった可能性が考えられるが、同通行者が死亡しているため明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(通行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-12-02T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-5-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-5-2.pdf title: RA2021-1-3: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-3.pdf description:
報告書番号
RA2021-1-3
発生年月日
2019年11月27日
区分
鉄道
発生場所
会津線 塔のへつり駅~湯野上温泉駅間(単線)[福島県南会津郡下郷町]西若松駅起点24k556m付近
事業者区分
第三セクター
事業者
会津鉄道株式会社(法人番号 3380001017143)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
福島県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-3.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2021-1-3-p.pdf
公表年月日
2021年02月18日
概要
 会津鉄道株式会社の会津田島駅発会津若松駅行き2両編成(ワンマン運転)の上り第2302D列車の運転士は、令和元年11月27日(水)5時50分ごろ、塔のへつり駅~湯野上温泉駅間の左曲線(以下、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)を速度約60km/hで走行中、前方の線路内に流入していた土砂を発見したため、非常ブレーキを使用したが、列車は土砂に乗り上げて先頭車両の全4軸が脱線した。  列車には乗客11名及び乗務員1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、鉄道沿線の斜面が崩壊し、線路内に流入した土砂等に列車が乗り上げて脱線したものと推定される。  斜面が崩壊して線路内に土砂等が流入したことについては、同斜面の上部にある福島県道347号に埋設されている水路が経年等による劣化により強度が低下して破損したため、漏水が発生し、崩積土層である同斜面内に水が浸み込み含水量が高まって不安定な状態となったことから発生したものと考えられる。  水路が経年等による劣化により強度が低下して破損したことについては、水路の管理を適切に行っていなかったことが関与した可能性が考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-11-27T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-3.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-3.pdf title: RA2021-1-2: 列車脱線事故(踏切障害に伴うもの) link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-2.pdf description:
報告書番号
RA2021-1-2
発生年月日
2019年09月05日
区分
鉄道
発生場所
本線 神奈川新町駅構内(複線)[神奈川県横浜市]神奈川新町第1踏切道(第1種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機あり)
事業者区分
大手民鉄
事業者
京浜急行電鉄株式会社(法人番号 7010401009277)
事故等種類
列車脱線事故(踏切障害に伴うもの)
踏切区分
:第1種踏切道
人の死傷
:死亡:負傷
都道府県
神奈川県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2021-1-2-p.pdf
公表年月日
2021年02月18日
概要
 京浜急行電鉄株式会社の青砥駅発三崎口駅行き8両編成の下り(快特)第1088SH列車は、令和元年9月5日(木)、京急川崎駅を定刻に出発した。子安駅~神奈川新町駅間を速度約120km/hで走行中、列車の運転士は、神奈川新町第1踏切道の特殊信号発光機が停止信号を現示しているのを認め、常用ブレーキを操作した後、神奈川新町駅の異常報知装置も動作していることを認めたため、非常ブレーキを操作した。その後、同踏切道内の列車進路上に進入してくる普通貨物自動車を認めたため、気笛を吹鳴するとともに列車防護無線の非常発報操作を行ったが、同列車は同貨物自動車と衝突し、同踏切道から約67m行き過ぎて停止した。  列車には、乗客約500名、運転士1名及び車掌1名が乗車しており、このうち乗客75名(うち、重傷者15名)、運転士及び車掌が負傷した。また、同貨物自動車には、運転者のみが乗車しており、運転者は死亡した。  この衝突により、列車は1両目から3両目が脱線し、車体及び機器の一部が損傷した。また、同貨物自動車は大破、炎上した。
原因
 本事故は、普通貨物自動車が神奈川新町第1踏切道内に進入し、同貨物自動車が列車の進路を支障したことに起因し、同踏切道の特殊信号発光機が停止信号を現示していたにもかかわらず列車が同踏切道までに停止できなかったため、同貨物自動車と列車が衝突したことにより発生したものと認められる。  同貨物自動車が列車の進路を支障したことについては、同踏切道内に進入を開始した後に、踏切警報器が警報を開始し、同貨物自動車が踏切を通過する前に遮断が完了したため、同踏切道内に停滞したものと認められる。  同踏切道内に停滞したことについては、同貨物自動車が交差点を右折して同踏切道に進入する際に、同貨物自動車の大きさに対して道路の幅が狭かったことから、通行に時間を要し、同踏切道内に停滞する要因となった可能性が考えられる。  なお、同貨物自動車の運転者は、通常使用する経路での運行ができなかったことが関与し、迂回しようとして市道浦島第152号を経由して本件踏切に至った可能性が考えられるが、通常と異なる経路を使用した理由については、同貨物自動車の運転者が死亡していることから、明らかにすることはできなかった。  同踏切道の特殊信号発光機が停止信号を現示していたにもかかわらず列車が同踏切道までに停止できなかったことについては、同踏切道の特殊信号発光機の動作を運転士が視認可能となる位置で、同踏切道までに停止するためのブレーキ操作ができなかったことによるものと考えられる。  同踏切道の特殊信号発光機の動作を運転士が視認可能となる位置で、ブレーキ操作ができなかったことについては、予期しないタイミングで停止信号を現示する特殊性がある特殊信号発光機に対し、即座に反応することは困難であったと考えられることに加え、特発(遠)の視認が可能となる位置において見通しが確認されていたものの、視認が可能となる位置以降は、架線柱等により、特発(遠)の明滅状態が瞬間的ではあるが断続的に遮られる場面があったことが関与し、特発の動作に気づくのが遅くなった可能性が考えられる。なお、本事故では、本件運転士が常用ブレーキを操作した時点で、速やかに非常ブレーキにより緊急停止の手配をとることで、衝突時の速度を低減できた可能性が考えられるが、非常ブレーキ操作による緊急停止の手配が遅れたことについては、特殊信号発光機の停止現示があったときは、「速やかに停止するもの」と定めの下、列車を停止させるときの、常用ブレーキまたは非常ブレーキの使い分けについては、速度・距離など状況を考慮し運転士の判断に委ねており、運転取扱実施基準及び電車運転士作業基準においても使用するブレーキについて明文化されていなかったことが関与した可能性が考えられる。
死傷者数
死亡:1名(普通貨物自動車運転者)、負傷:77名(乗客75名、運転士及び車掌)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-09-05T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-2.pdf title: RI2020-2-1: 車両障害 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2020-2-1.pdf description:
報告書番号
RI2020-2-1
発生年月日
2019年08月24日
区分
鉄道
発生場所
住ノ江検車区[大阪府大阪市]
事業者区分
大手民鉄
事業者
南海電気鉄道株式会社(法人番号 6120001077499)
事故等種類
車両障害
踏切区分
人の死傷
都道府県
大阪府
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2020-2-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RI2020-2-1-p.pdf
公表年月日
2020年11月26日
概要
 南海電気鉄道株式会社の南海本線難波駅発関西空港駅行き6両編成の下り第241列車(ラピートβ41号)は、令和元年8月23日(金)、南海本線難波駅を定刻(18時00分)に出発した。堺駅~岸和田駅間を走行中に車掌が2両目と3両目(以下、車両等は下り方から数え、左右は下り列車の進行方向を基準とする。)の連結部から金属が擦れ合うような音を確認した。その後、関西空港駅到着後の折り返し難波駅行き列車(列車番号が上り第250列車となった。)が走行中、岸和田駅~堺駅間で同車掌が2両目と3両目の連結部から同様の音を確認した。このため、車掌が列車無線にて運輸指令指令員に異音発生の報告を行った。指令員は検車係員2名を難波駅到着後の折り返し関西空港駅行き列車(列車番号が下り第249列車となった。)に泉佐野駅から添乗させ、車両の状況を確認したが、異状がなかったため、当日の運用後に車両の確認をするよう指示をした。  運用後、検車係員が住ノ江検車区で車両を再度確認したところ、2両目第2台車第1軸主電動機受座背面に約140mmの亀裂を発見した。(令和元年8月24日0時10分ごろ)
原因
 本重大インシデントは、車両の台車枠の横ばりと主電動機受座背面の補強リブとの溶接部に発生した亀裂が、疲労により進展し、外表面まで達したものと推定される。  横ばりと主電動機受座背面の補強リブとの溶接部に亀裂が発生したことについては、本件台車メーカーで主電動機受座背面に本件補強リブを取り付ける際に、開先加工を実施せずに溶接を行って取り付けたことにより溶接欠陥ができ、これを起点にして亀裂が発生したものと推定される。  開先加工が実施されなかったことについては、本件台車メーカーの台車技術管理室から開先加工を行う溶接職場に対し出された作業方案に、開先に関する記載がなく、明確な作業指示がなかったため、溶接職場の作業者が開先加工を行うことを知らなかったことが関与したものと考えられる。  また、本件亀裂が発生した箇所は許容応力に対して発生応力の余裕が小さい箇所であったが、補強を実施後に同社が重点検査箇所に指定しておらず、磁粉探傷検査を実施していなかったため、定期検査の時点で既に亀裂が発生していたとしても、これを発見できなかった可能性が考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-08-24T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2020-2-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2020-2-1.pdf title: RA2020-3-2: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-3-2.pdf description:
報告書番号
RA2020-3-2
発生年月日
2019年06月28日
区分
鉄道
発生場所
上越線 渋川駅~敷島駅間(複線)[群馬県渋川市]大宮駅起点98k246m付近
事業者区分
JR
事業者
東日本旅客鉄道株式会社(法人番号 9011001029597)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
:負傷
都道府県
群馬県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-3-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2020-3-2-p.pdf
公表年月日
2020年07月30日
概要
 東日本旅客鉄道株式会社の上越線高崎駅発水上駅行き4両編成の第757M列車は、令和元年6月28日(金)、渋川駅を定刻(22時51分)に出発した。  列車の運転士は、渋川駅~敷島駅間を速度約76km/hで運転中、前方の線路上に倒木を発見したため、直ちに非常ブレーキを操作したが、線路内に流入していた倒木を含む土砂等に衝突して停止した。  列車は、1両目の前台車第1軸が左側に脱線した。  列車には、乗客約80名及び乗務員2名(運転士、車掌)が乗車し、乗客1名が負傷した。
原因
 本事故は、鉄道沿線の斜面が崩壊したため、線路内に流入した倒木を含む土砂等に本件列車が衝突したことにより脱線したものと推定される。  斜面が崩壊したことについては、崩壊した斜面上部に敷設されている水路内に落ち葉等が堆積していたことから、同水路の通水機能に支障が生じ、この付近から溢れた水が同斜面へ集中的に流れ込んだため、斜面表土の含水量が多くなって同斜面が不安定な状態になったことにより発生した可能性が考えられる。
死傷者数
負傷:1名(乗客)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-06-28T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-3-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-3-2.pdf title: RA2020-2-3: 列車脱線事故(踏切障害に伴うもの) link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-2-3.pdf description:
報告書番号
RA2020-2-3
発生年月日
2019年06月19日
区分
鉄道
発生場所
小田原線 本厚木駅~愛甲石田駅間(複線)[神奈川県厚木市]本厚木13号踏切道(第1種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機あり、新宿駅起点47k340m付近)
事業者区分
大手民鉄
事業者
小田急電鉄株式会社(法人番号 1011001005060)
事故等種類
列車脱線事故(踏切障害に伴うもの)
踏切区分
:第1種踏切道
人の死傷
:負傷
都道府県
神奈川県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-2-3.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2020-2-3-p.pdf
公表年月日
2020年03月26日
概要
 小田急電鉄株式会社の小田原線新宿駅発小田原駅行きの下り快急客第3033列車の運転士は、令和元年6月19日(水)、本厚木駅~愛甲石田駅間を速度約100km/hで走行中、本厚木13号踏切道(第1種踏切道)内に停止している普通自動車を認め、直ちに非常ブレーキを使用するとともに気笛を吹鳴したが、列車は同自動車と衝突、同踏切道の73m先にある本厚木14号踏切道(第1種踏切道)で、1両目(以下、前後左右は特に断りが無い限り列車の進行方向を基準とする。)の後台車全2軸が左側に脱線した。  この事故により、乗客1名が負傷した。
原因
 本事故は、列車の接近により本厚木13号踏切道の踏切警報機が動作している状況において、普通自動車の運転者が同踏切道内に進入し、同自動車が渡りきる前に遮断かんが降下したことにより同自動車が同踏切道内に停止したところに列車が進行し、列車が同自動車と衝突したため、同踏切道から73m先にある本厚木14号踏切道で脱線したものと考えられる。  同自動車の運転者が同踏切道の踏切警報機が動作している状況において同踏切道内に進入したことについては、同自動車で同踏切道を通行するのは初めてであったこと、同踏切道に進入しようとしたときに同自動車の障害物検知システムが警告音を発したことにより、慎重に運転することに意識が集中し、同踏切道の踏切警報機の赤色せん光灯の点滅及び警報音の鳴動に意識が向かなかった可能性が考えられる。また、同自動車が同踏切道内に停止したことについては、同自動車の運転者が自動車で遮断かんを押すと遮断かんが持ち上がり踏切から出られることを知らなかったため、同自動車を踏切に停止させていたものと認められる。
死傷者数
負傷:1名(乗客)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-06-19T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-2-3.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-2-3.pdf title: RA2020-3-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-3-1.pdf description:
報告書番号
RA2020-3-1
発生年月日
2019年06月07日
区分
鉄道
発生場所
境線 弓ヶ浜駅~和田浜駅間(単線)[鳥取県米子市]富益第5踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、米子駅起点8k281m付近)
事業者区分
JR
事業者
西日本旅客鉄道株式会社(法人番号 1120001059675)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
鳥取県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-3-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2020-3-1-p.pdf
公表年月日
2020年07月30日
概要
 西日本旅客鉄道株式会社の境線境港駅発米子駅行きの上り第1648D列車の運転士は、令和元年6月7日(金)、弓ヶ浜駅~和田浜駅間を速度約79km/hで走行中、富益第5踏切道(第4種踏切道)の約50m手前で、進行方向左側から同踏切道に進入してくる軽自動車を認め、直ちに気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用したが、列車は同軽自動車と衝突した。  この事故により、同軽自動車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である富益第5踏切道に列車が接近している状況において、軽自動車が同踏切道に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと認められる。  列車が接近している状況において、軽自動車が同踏切道に進入した理由については、軽自動車運転者が運転操作に意識を集中し、列車の接近に気付くことができなかった可能性が考えられるが、軽自動車運転者が死亡しているため、その詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(軽自動車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-06-07T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-3-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-3-1.pdf title: RA2020-1-4: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-4.pdf description:
報告書番号
RA2020-1-4
発生年月日
2019年06月06日
区分
鉄道
発生場所
1号線 下飯田駅~立場駅間[神奈川県横浜市]関内駅起点17k889m付近
事業者区分
公営
事業者
横浜市交通局(法人番号 3000020141003)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
:負傷
都道府県
神奈川県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-4.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2020-1-4-p.pdf
公表年月日
2020年02月27日
概要
 横浜市交通局の1号線湘南台駅発あざみ野駅行き上り普通第532列車(6両編成)の運転士は、令和元年6月6日(木)5時22分ごろ、下飯田駅を定刻に出発した後、走行中に突き上げるような衝撃を受けた。  このため、運転士は非常ブレーキを扱い、運輸司令に非常に大きな音とともに突き上げるような衝撃を受け、非常ブレーキを扱い停車したこと等を報告した。その後、運輸司令の指示に従って、列車の転動防止措置を講じるとともに下飯田駅から駆けつけた係員と一緒に乗客を降車させ、下飯田駅まで誘導した。  同列車の転動防止を行った際に、右側(以下、車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の車輪が横取り装置(横取り材)に乗り上げ左側に脱線していることを確認した。  列車には、乗客121名及び運転士1名が乗車しており、運転士が軽傷を負った。
原因
 本事故は、可動式横取り装置の定期検査において、本線右レールの横取り材の収納を失念しレールに被せたまま作業を終了したところに列車が進行したため、列車の複数の右車輪が横取り材に乗り上げ左側へ脱線したものと推定される。  本線右レールの横取り材の収納を失念したのは、作業終了時に行うべき本線右レールの横取り材が収納されていることを確認しなかったことによるものと推定される。  また、同横取り装置は、横取り材を収納しない状態においても警告灯等の作動を停止することができる構造となっていたことから、警告灯等の消灯確認をもって横取り材が収納されていると思い込んだことが関与した可能性が考えられる。  なお、規程の遵守を徹底するための研修及び数年間定期点検を担当しない職員に対する教育等が十分でなかったことが作業終了時に行うべき確認行為を失念したことに関与した可能性が考えられる。
死傷者数
負傷:1名(運転士)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-06-06T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-4.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-4.pdf title: RA2020-1-2: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-2.pdf description:
報告書番号
RA2020-1-2
発生年月日
2019年06月01日
区分
鉄道
発生場所
秋田内陸線 羽後長戸呂駅~八津駅間[秋田県仙北市]鎌足踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、鷹巣駅起点81k931m付近)
事業者区分
第三セクター
事業者
秋田内陸縦貫鉄道株式会社(法人番号 1410001006326)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
秋田県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2020-1-2-p.pdf
公表年月日
2020年02月27日
概要
 秋田内陸縦貫鉄道株式会社の秋田内陸線阿仁合駅発角館駅行きの下り第201D列車の運転士は、令和元年6月1日(土)、羽後長戸呂駅~八津駅間を速度約80km/hで走行中、鎌足踏切道(第4種踏切道)の約150m手前で、同踏切道に停滞している農業機械(田植機)を認め、直ちに気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用したが、列車は農業機械に乗っていた通行者と衝突した。  この事故により、同通行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である鎌足踏切道に列車が接近している状況において、農業機械に乗った通行者が同踏切道に停滞していたため、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が接近している状況において、同通行者が同踏切道に停滞していた理由については、同通行者が死亡しているため明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(通行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-06-01T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-2.pdf title: RA2021-1-1: 鉄道人身障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-1.pdf description:
報告書番号
RA2021-1-1
発生年月日
2019年06月01日
区分
鉄道
発生場所
金沢シーサイドライン 新杉田駅構内[神奈川県横浜市]
事業者区分
第三セクター
事業者
株式会社横浜シーサイドライン(法人番号 7020001006954)
事故等種類
鉄道人身障害事故
踏切区分
人の死傷
:負傷
都道府県
神奈川県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2021-1-1-p.pdf
公表年月日
2021年02月18日
概要
 株式会社横浜シーサイドラインの金沢シーサイドライン新杉田駅発並木中央駅行き5両編成の下り第2009B列車は、令和元年6月1日(土)、無人の自動運転で始発の新杉田駅を定刻(20時15分)に出発したところ、列車の進行方向である下りと反対方向の上りに発車して、線路終端部の車止めに衝突した。  列車には乗客25名が乗車しており、そのうち17名が負傷した。
原因
 本事故は、新杉田駅における折り返し時に、本件列車が列車の進行方向である下りと反対方向の上りに発車して、線路終端部の車止めに衝突したため発生したものと認められる。  本件列車が進行方向の設定と意図せず力行して逆の方向に発車したことは、列車の進行方向をモーター制御装置に伝える指令線のF線が1両目で断線して無加圧状態となり、2000型車両のモーター制御装置が進行方向のメモリ機能で維持していた上り方向にモーターを駆動したためと推定される。さらに駅ATO車上装置がモーター制御装置への入力とは別の運転台選択用の指令線の加圧状態により進行方向状態を地上に送信していたため、駅ATO地上装置は列車の進行方向が正常に設定されたと認識し、また後退検知機能や他の手法により本事故のような逆走を検知する機能がなかったため、非常停止などの対応ができなかったものと考えられる。  F線が断線したのは、機器室内のF線を含むケーブル束に電線側の保護材の取付けが十分に行われずに配線され、ステンレス製の妻土台に接触していたが、配線作業後に検査されなかった結果、車両の走行中の振動により妻土台の上面との摩擦でF線の絶縁体が徐々に摩耗して妻土台に地絡したためと考えられる。  本事故の背景には、2000型車両の設計・製造プロセスにおいて、同社、車両メーカー及び装置メーカーの間で設計体制、基本的な考え方、仕様等の認識に関する確認・調整や、設計前に安全要件の抽出が十分に実施されなかったために、逆走の発生に対する危険な事象の潜在的な原因が発生し、また、安全性の検証が不足したため、この危険な事象の潜在的な原因があることや、逆走等の異常状態に対する安全確保が不足していたことに気付かなかった可能性が考えられる。
死傷者数
負傷:17名(乗客)
勧告・意見
勧告・意見
情報提供
国土交通省鉄道局への情報提供
last-modified: 2019-06-01T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2021-1-1.pdf title: RA2020-2-2: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-2-2.pdf description:
報告書番号
RA2020-2-2
発生年月日
2019年05月22日
区分
鉄道
発生場所
津軽線 蓬田駅~郷沢駅間(単線)[青森県東津軽郡蓬田村]佐々木踏切道(第3種踏切道:踏切遮断機なし、踏切警報機あり、青森駅起点20k403m付近)
事業者区分
JR
事業者
東日本旅客鉄道株式会社(法人番号 9011001029597)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第3種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
青森県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-2-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2020-2-2-p.pdf
公表年月日
2020年03月26日
概要
 東日本旅客鉄道株式会社の津軽線青森駅発蟹田駅行き下り第339M列車の運転士は、令和元年5月22日(水)、蓬田駅~郷沢駅間を速度約73km/hで惰行運転中、佐々木踏切道(第3種踏切道)を通過時に異音を感じたため、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。停止後に同踏切道付近を確認したところ、線路脇に倒れている通行者を発見した。  この事故により、同通行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切警報機が設けられている第3種踏切道である佐々木踏切道に列車が接近し、踏切警報機が動作している状況で通行者が同踏切道に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと考えられる。  列車が接近し、踏切警報機が動作している状況で通行者が同踏切道に進入した理由については、同通行者が列車の接近に気付かなかった可能性があると考えられるが、同通行者が死亡していることから、明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(通行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-05-22T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-2-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-2-2.pdf title: RA2020-1-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-1.pdf description:
報告書番号
RA2020-1-1
発生年月日
2019年05月04日
区分
鉄道
発生場所
湊線 金上駅~中根駅間[茨城県ひたちなか市]三反田第一踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、勝田駅起点4k040m付近)
事業者区分
第三セクター
事業者
ひたちなか海浜鉄道株式会社(法人番号 8050001007734)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡:負傷
都道府県
茨城県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2020-1-1-p.pdf
公表年月日
2020年02月27日
概要
 ひたちなか海浜鉄道株式会社湊線の勝田駅発阿字ヶ浦駅行きの下り普通第131列車の運転士は、令和元年5月4日(土)、金上駅~中根駅間を速度約60km/hで走行中、三反田第一踏切道(第4種踏切道)に進入してきた軽貨物自動車を認めたため、直ちに非常ブレーキを使用するとともに気笛を吹鳴したが、列車は同軽貨物自動車と衝突した。  この事故により、同軽貨物自動車の運転者が死亡し、同乗者が負傷した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である三反田第一踏切道に列車が接近している状況において、軽貨物自動車が同踏切道に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が同踏切道に接近している状況において軽貨物自動車が同踏切道に進入した理由については、軽貨物自動車の運転者が列車の接近に気付かなかった可能性があると考えられるが、同運転者が死亡しているため明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(軽貨物自動車運転者)、負傷:1名(軽貨物自動車同乗者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-05-04T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-1.pdf title: RA2020-1-3: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-3.pdf description:
報告書番号
RA2020-1-3
発生年月日
2019年04月14日
区分
鉄道
発生場所
大鰐線 中央弘前駅~弘高下駅間[青森県弘前市]大鰐駅起点13k280m付近
事業者区分
中小民鉄
事業者
弘南鉄道株式会社(法人番号 8420001010056)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
青森県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-3.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2020-1-3-p.pdf
公表年月日
2020年02月27日
概要
 弘南鉄道株式会社の大鰐線中央弘前駅発大鰐駅行き2両編成(ワンマン運転)の上り34列車の運転士は、平成31年4月14日(日)、18時52分ごろ、中央弘前駅~弘高下駅間の半径160mの左曲線(以下、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)を速度約30km/hで通過中に衝撃を感じ、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。  停止後に確認したところ、先頭車両の前台車第1軸が脱線していた。  列車には、乗客10名及び運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、列車が半径160mの左曲線を通過中に、軌間が大きく拡大したため、先頭車両の前台車第1軸の左車輪が軌間内に落下したことによるものと考えられる。 軌間が大きく拡大したことについては、同曲線中の静的軌間変位が大きかったこと、まくらぎやレール締結状態の不良が連続していたため、列車走行時の横圧によるレール小返り等で軌間が動的に拡大したことによるものと考えられる。  静的軌間変位が大きかったことについては、軌間変位の整備基準値がスラックを考慮したものとなっておらず適正な値よりも大きかったことが関与しているものと考えられる。  まくらぎやレール締結状態の不良が連続していたことについては、まくらぎ検査の記録及び処置方法の不備により、まくらぎやレール締結装置の補修が不十分であったことが関与しているものと考えられる。  また、本事故の発生については、同曲線中のスラックが比較的大きかったため軌間内への脱線に対する余裕が小さくなっていたこと、平成30年6月28日に運輸安全委員会が軌間拡大による列車脱線事故の防止を目的に発出した意見に対応した対策の実施が十分でなかったことが関与しているものと考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-04-14T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-3.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-1-3.pdf title: RA2019-8-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-8-1.pdf description:
報告書番号
RA2019-8-1
発生年月日
2019年04月13日
区分
鉄道
発生場所
福武線 家久駅~サンドーム西駅間[福井県越前市]藪ヶ市踏切道(第3種踏切道:踏切遮断機なし、踏切警報機あり)越前武生駅起点2k711m付近
事業者区分
中小民鉄
事業者
福井鉄道株式会社(法人番号 2210001011931)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第3種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
福井県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-8-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2019-8-1-p.pdf
公表年月日
2019年12月19日
概要
 福井鉄道株式会社の福武線越前武生駅発田原町駅行きの下り普通1125列車の運転士は、平成31年4月13日(土)、家久駅~サンドーム西駅間を速度約45km/hで走行中、藪ヶ市踏切道(第3種踏切道)に進入してくる軽貨物自動車を認め、直ちに非常ブレーキを使用し気笛を吹鳴したが、列車は同軽貨物自動車と衝突した。  この事故により、同軽貨物自動車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切警報機が設けられている第3種踏切道である藪ヶ市踏切道に列車が接近し、踏切警報機が動作している状況で軽貨物自動車が同踏切道に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと認められる。  列車が接近し、踏切警報機が動作している状況で軽貨物自動車が同踏切道に進入した理由については、軽貨物自動車の運転者が列車の接近を認識していなかった可能性があると考えられるが、同運転者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(軽貨物自動車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-04-13T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-8-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-8-1.pdf title: RI2020-1-1: 保安方式違反 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2020-1-1.pdf description:
報告書番号
RI2020-1-1
発生年月日
2019年03月25日
区分
軌道
発生場所
伊野線 朝倉停留場~八代停留場間(単線)[高知県高知市]はりまや橋停留場起点5k576m付近
事業者区分
第三セクター
事業者
とさでん交通株式会社(法人番号 9490001007796)
事故等種類
保安方式違反
踏切区分
人の死傷
都道府県
高知県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2020-1-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RI2020-1-1-p.pdf
公表年月日
2020年07月30日
概要
 とさでん交通株式会社の伊野線文珠通停留場発伊野停留場行き1両編成の下り第333車両の運転士は、平成31年3月25日(月)11時47分ごろ、単線区間の朝倉停留場において、鏡川橋停留場~朝倉停留場間で、臨時に施行されている保安方式である指導法から通票式に代えて進行すべきところ、通票を携帯することなく同停留場を出発した。  その後、同運転士は、朝倉駅前停留場の約6m手前まで進行したところ、対向の伊野停留場発文珠通停留場行き1両編成の上り第332車両を認めたため、直ちに第333車両を停止させた。  一方、第332車両の運転士は、朝倉神社前停留場~朝倉駅前停留場間にある朝倉交差点を走行中、前方に停止している第333車両を認めたため、同交差点を過ぎ朝倉駅前停留場の約5m手前に第332車両を停止させた。  第333車両には乗客8名及び運転士1名が、第332車両には乗客5名及び運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本重大インシデントは、通票式を施行中の単線区間である朝倉停留場~八代停留場間の朝倉停留場において、第333車両の運転士が通票を携帯することなく第333車両を出発させ、対向の第332車両が存在している保安区間に進入したため、発生したものと認められる。  通票を携帯することなく第333車両を朝倉停留場から出発させたことについては、指導法や通票式について運転士が教育された内容を状況に応じて判断し、適用することができなかったことに加え、鏡川橋停留場の駅長が保安方式を通告した後、基本である復唱を第333車両の運転士にさせるなどの通告内容の相互確認が行われなかったことが関与したものと考えられる。  指導法や通票式について運転士が教育された内容を状況に応じて判断し、適用することができなかったこと及び鏡川橋停留場の駅長による通告内容の相互確認が行われなかったことについては、同社の運転取扱いに関する運転士及び駅長に対する教育体制並びに教育内容が不十分であった可能性が考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-03-25T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2020-1-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2020-1-1.pdf title: RA2020-2-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-2-1.pdf description:
報告書番号
RA2020-2-1
発生年月日
2019年03月21日
区分
鉄道
発生場所
横須賀線 逗子駅構内[神奈川県逗子市]山の根踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし)
事業者区分
JR
事業者
東日本旅客鉄道株式会社(法人番号 9011001029597)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
神奈川県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-2-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2020-2-1-p.pdf
公表年月日
2020年03月26日
概要
 東日本旅客鉄道株式会社の久里浜駅発上総一ノ宮駅行きの上り普電第1786S列車の運転士は、平成31年3月21日(木)、逗子駅構内を速度約53km/hで走行中、山の根踏切道(第4種踏切道)付近で異音を認めたため非常停止の手配と防護無線の発報を行った。現場を調査したところ、線路内で負傷者が発見され救急車の手配が行われたものの、死亡が確認された。  その後、映像記録から死亡者は同踏切道の南側から進入した踏切通行者で本件列車に衝突したことが判明した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である山の根踏切道の上り線に列車が接近している状況において、同踏切道を通行中の歩行者が上り線に進入したため、同列車と衝突したことによるものと推定される。  上り線に同列車が接近している状況において同歩行者が上り線に進入したことについては、同歩行者が同列車の接近に気付かなかった可能性及び同踏切道は横断線数が多く踏切長が35.5mと長い上、状況によっては留置車両により本線を見通せない範囲が多くなるという構造であり、踏切進入時の安全確認のみでは安全に渡り終えることが困難であることが関与している可能性が考えられるが、同歩行者が死亡しているため、詳細な状況を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(歩行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-03-21T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-2-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-2-1.pdf title: RA2020-5-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-5-1.pdf description:
報告書番号
RA2020-5-1
発生年月日
2019年01月16日
区分
鉄道
発生場所
伊奈線 加茂宮駅~鉄道博物館駅間(複線)[埼玉県さいたま市]大宮駅起点2k045m付近
事業者区分
第三セクター
事業者
埼玉新都市交通株式会社(法人番号 5030001042348)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
埼玉県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-5-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2020-5-1-p.pdf
公表年月日
2020年10月29日
概要
 埼玉新都市交通株式会社の伊奈線内宿駅発大宮駅行き6両編成(ワンマン運転)の上り第1052A列車は、平成31年1月16日(水)、加茂宮駅を定刻(11時01分)に出発した。列車の運転士は、加茂宮駅~鉄道博物館駅間を速度約30km/hで走行中、列車の後方から「ボン」という異音が聞こえたのち、ブレーキを使用した。  停止後、各車両の車内を通って状況を確認し、5両目(以下、車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の後方の貫通路から6両目を見たところ、6両目の車体前部が左へ傾き約50cmずれていた。  総合指令所からの連絡を受け到着した係員が確認したところ、6両目の車体左前部が高架橋の側壁に接触し、第1軸左のタイヤが損壊した状態で走行路から逸脱していた。また、同軸右のタイヤも破損していた。  列車には、乗客約100名、運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。  なお、本事故は、鉄製の車輪の鉄道と異なり、ゴム製のタイヤを車輪として用いた鉄道において発生したものである。
原因
 本事故は、本件車両の前軸左タイヤの破損によって空気圧が急激に低下し、タイヤが破損したまま走行したことにより中子が損壊し、案内輪が案内軌条の下方に外れて走行輪が走行路から逸脱したため脱線したものと推定される。  タイヤが破損したことについては、タイヤの極端な空気圧不足によってタイヤ内面と中子が接触した状態で走行したことにより、スチールベルトの素線が切れたものと推定される。  タイヤの極端な空気圧不足となったことについては、トレッド部の摩耗によりスチールベルトが露出した状態で走行したため、ベルトの素線が切れ、素線の一部がタイヤの内面にまで達することにより空気漏れが発生したためと考えられる。  タイヤのトレッド部の摩耗によりスチールベルトの露出した状態で走行したことについては、臨時検査時に主溝の深さを測定しなかったことや、列車検査時にタイヤの摩耗状態について確認することとなっていなかったため、トレッド部の主溝が摩耗によりなくなっている状況を十分に確認しないまま、運用し続けたことが要因として考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-01-16T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-5-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2020-5-1.pdf title: RA2019-7-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-7-1.pdf description:
報告書番号
RA2019-7-1
発生年月日
2019年01月09日
区分
鉄道
発生場所
藤崎線 黒髪町駅~藤崎宮前駅間(単線)[熊本県熊本市]北熊本駅起点1k660m付近
事業者区分
中小民鉄
事業者
熊本電気鉄道株式会社(法人番号 1330001001517)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
熊本県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-7-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2019-7-1-p.pdf
公表年月日
2019年10月31日
概要
 熊本電気鉄道株式会社の御代志駅発藤崎宮前駅行き2両編成(ワンマン運転)の上り302列車は、平成31年1月9日(水)、6時50分ごろ、黒髪町駅~藤崎宮前駅の半径100mの右曲線を通過中、急に速度が低下し停止した。  停止後に運転士が確認したところ、後部車両の後台車全2軸が左へ脱線していた。  列車には、乗客約25名及び運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、列車が半径100mの右曲線を通過中に、軌間が大きく拡大したため、後部車両後台車第1軸の右車輪が軌間内に落下し、軌間を広げながら走行した後、同軸左車輪のフランジが左レールを乗り越えて左に脱輪し、続けて同台車第2軸も左に脱輪したことによるものと考えられる。  軌間が大きく拡大したことについては、同曲線中でレール締結装置の不良が連続していたため、列車走行時の横圧によるレール小返り等で軌間が動的に拡大したことによるものと考えられる。  レール締結装置の不良が連続していたことについては、レール上面高さまで敷かれたバラストでまくらぎが覆われていたため、まくらぎやレール締結装置の検査が十分にできていなかったこと、平成29年に発生した同種事故の再発防止策であるPCまくらぎへの交換や犬くぎの増し打ちができていなかったことによるものと考えられる。  また、本事故の発生については、曲線中のスラックが比較的大きかったため軌間内への脱線に対する余裕が小さくなっていたこと、脱線防止レールがまくらぎに十分に締結されていなかったため、右車輪からの背面横圧等による脱線防止レールの小返り等が発生し、動的にフランジウェー幅が拡大したことにより、脱線防止の機能が十分に発揮できなかったことが関与した可能性があると考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2019-01-09T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-7-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-7-1.pdf title: RA2019-6-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-6-1.pdf description:
報告書番号
RA2019-6-1
発生年月日
2018年12月19日
区分
鉄道
発生場所
秩父本線 新郷駅構内[埼玉県羽生市] 羽生No.22踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし)
事業者区分
中小民鉄
事業者
秩父鉄道株式会社(法人番号 6030001085016)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
埼玉県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-6-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2019-6-1-p.pdf
公表年月日
2019年08月29日
概要
 秩父鉄道株式会社の秩父本線羽生駅発影森駅行きの下り第1545列車の運転士は、平成30年12月19日(水)、新郷駅構内を速度約43km/hで走行中、羽生No.22踏切道(第4種踏切道)に進入してくる歩行者を認め、直ちに気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用したが、列車は同歩行者と衝突した。  この事故により、同歩行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である羽生No.22踏切道に列車が接近している状況において、歩行者が同踏切道に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が接近している状況において、歩行者が同踏切道に進入した理由については、歩行者が死亡しているため明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(歩行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2018-12-19T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-6-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-6-1.pdf title: RA2019-5-2: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-5-2.pdf description:
報告書番号
RA2019-5-2
発生年月日
2018年12月12日
区分
鉄道
発生場所
予讃線 伊予富田駅~伊予桜井駅間[愛媛県今治市]中土踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、高松駅起点138k765m付近)
事業者区分
JR
事業者
四国旅客鉄道株式会社(法人番号 1470001002014)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
愛媛県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-5-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2019-5-2-p.pdf
公表年月日
2019年07月25日
概要
 四国旅客鉄道株式会社の松山駅発高松駅・岡山駅行きの上り特急電第26M列車の運転士は、平成30年12月12日(水)、伊予富田駅~伊予桜井駅間を速度約120km/hで走行中、中土踏切道(第4種踏切道)に進入してくる原動機付自転車を認め、直ちに非常ブレーキを使用するとともに気笛を吹鳴したが、列車は同原動機付自転車と衝突した。  この事故により、同原動機付自転車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である中土踏切道に列車が接近している状況において、原動機付自転車が同踏切道に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が接近している状況において原動機付自転車が同踏切道に進入した理由については、原動機付自転車の運転者が死亡しているため明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(原動機付自転車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2018-12-12T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-5-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-5-2.pdf title: RI2019-3-1: 施設障害 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2019-3-1.pdf description:
報告書番号
RI2019-3-1
発生年月日
2018年11月09日
区分
鉄道
発生場所
千歳線 新札幌駅構内[北海道札幌市]
事業者区分
JR
事業者
北海道旅客鉄道株式会社(法人番号 4430001022657)
事故等種類
施設障害
踏切区分
人の死傷
都道府県
北海道
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2019-3-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RI2019-3-1-p.pdf
公表年月日
2019年12月19日
概要
 北海道旅客鉄道株式会社の札幌駅発苫小牧駅行き3両編成の上り2760M列車の運転士は、平成30年11月9日(金)、12時40分ごろ、平和駅~新札幌駅間を速度約50km/hで走行中、新札幌駅に停車のため同駅の上り第2場内信号機に注意信号が現示されているのを確認した後、対向線路側に設置されている下り第1出発信号機㋺が倒壊し、上下線を支障しているのを同信号機の約200m手前で発見した。  このため、常用ブレーキを使用し同列車を停止させ、防護無線を発報して、輸送指令に報告した。  この事象による負傷者はいなかった。
原因
 本重大インシデントは、下り第1出発信号機㋺の設置工事において、「あと施工アンカー」施工による金属拡張アンカーの施工時に、コンクリート躯体に開けた穴(穿孔)内の清掃不足による施工不良があったため発生したと考えられる。  同信号機の設置当時の施工不良により、金属拡張アンカーのコーンがアンカー拡張部を十分に拡張せず、引張耐力が十分に得られない状態であったと考えられる。  このため、同信号機を設置した金属拡張アンカーの引張耐力が不十分な状態で、設置から約38年の期間を経過したことによる風雪、地震等の外力の作用に加え、高架橋上による列車等の振動により、金属拡張アンカーのアンカーが徐々に浮き上がったことで、同信号機全体を支持する引張耐力が低下し、倒壊当日の瞬間風速約20m/sの風圧もあいまって、同信号機の信号機柱を固定していた金属拡張アンカーの引張耐力を超えたことにより、倒壊した可能性が考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
国土交通省鉄道局への情報提供
last-modified: 2018-11-09T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2019-3-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2019-3-1.pdf title: RA2019-2-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-2-1.pdf description:
報告書番号
RA2019-2-1
発生年月日
2018年10月03日
区分
鉄道
発生場所
飯田線 元善光寺駅~伊那上郷駅間[長野県飯田市] 宮前踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、豊橋駅起点133k499m付近)
事業者区分
JR
事業者
東海旅客鉄道株式会社(法人番号 3180001031569)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
長野県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-2-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2019-2-1-p.pdf
公表年月日
2019年03月28日
概要
 東海旅客鉄道株式会社の飯田線駒ヶ根駅発豊橋駅行き上り第562M列車の運転士は、平成30年10月3日(水)、元善光寺駅~伊那上郷駅間を速度約53km/hで走行中、宮前踏切道(第4種踏切道)に進入してきた歩行者を認め、非常ブレーキを使用し気笛を吹鳴し続けたが、列車は同歩行者と衝突した。  この事故により、同歩行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である宮前踏切道に列車が接近している状況において、歩行者が同踏切道に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと認められる。  列車が接近している状況において歩行者が同踏切道に進入した理由については、歩行者が死亡していることから、明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(歩行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2018-10-03T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-2-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-2-1.pdf title: RA2019-5-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-5-1.pdf description:
報告書番号
RA2019-5-1
発生年月日
2018年09月27日
区分
鉄道
発生場所
福塩線  道上駅~万能倉駅間[広島県福山市]岩崎の一踏切道(第4種踏切道:踏切遮断機及び踏切警報機なし、福山駅起点12k026m)
事業者区分
JR
事業者
西日本旅客鉄道株式会社(法人番号 1120001059675)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
広島県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-5-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2019-5-1-p.pdf
公表年月日
2019年07月25日
概要
 西日本旅客鉄道株式会社の福塩線福山駅発府中駅行きの下り普通第253M列車の運転士は、平成30年9月27日(木)、道上駅~万能倉駅間を速度約72km/hで走行中、岩崎の一踏切道(第4種踏切道)に進入してくる自転車を認め、直ちに非常ブレーキを使用したが、列車は同自転車と衝突した。  この事故により、同自転車に乗っていた通行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である岩崎の一踏切道に列車が接近している状況において、自転車に乗った通行者が同踏切道に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと認められる。  列車が接近している状況において自転車に乗った通行者が同踏切道に進入した理由については、通行者が列車の接近を認識していなかった可能性が考えられるが、通行者が死亡しているため明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(自転車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2018-09-27T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-5-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-5-1.pdf title: RA2019-1-4: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-4.pdf description:
報告書番号
RA2019-1-4
発生年月日
2018年07月30日
区分
鉄道
発生場所
両毛線 足利駅~山前駅間(単線)[栃木県足利市]第三太田踏切道(第4種踏切道:遮断機及び警報機なし)
事業者区分
JR
事業者
東日本旅客鉄道株式会社(法人番号 9011001029597)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
栃木県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-4.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2019-1-4-p.pdf
公表年月日
2019年01月31日
概要
 東日本旅客鉄道株式会社の小山駅発高崎駅行きの上り普通第444M列車の運転士は、平成30年7月30日(月)、足利駅~山前駅間を速度約83km/hで走行中、第三太田踏切道(第4種踏切道)に自転車を押しながら進入してくる通行者を認めたため、気笛を吹鳴するとともに直ちに非常ブレーキを使用したが、列車は同通行者と衝突した。  この事故により、同通行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である第三太田踏切道に列車が接近している状況において、自転車を押した通行者が同踏切道に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が同踏切道に接近している状況において、同通行者が同踏切道に進入した理由については、列車の接近に気付かずに同踏切道に進入した可能性があると考えられるが、同通行者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(通行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2018-07-30T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-4.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-4.pdf title: RA2019-4-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-4-1.pdf description:
報告書番号
RA2019-4-1
発生年月日
2018年06月16日
区分
鉄道
発生場所
臨海本線 蘇我駅構内[千葉県千葉市]
事業者区分
貨物鉄道
事業者
京葉臨海鉄道株式会社(法人番号 2040001002188)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
千葉県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-4-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2019-4-1-p.pdf
公表年月日
2019年06月27日
概要
 京葉臨海鉄道株式会社の臨海本線蘇我駅発千葉貨物駅行き19両編成の第4095列車の運転士は、平成30年6月16日(土)、13時45分ごろ、蘇我駅を出発した。出発後、分岐器を通過中に後ろに引っ張られる感じがしたため後方を確認したところ、4両目(以下、車両は機関車を含め前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の貨車が左に傾いているのを認めたことから、非常ブレーキを操作して列車を停止させた。  停止後、4両目の貨車を確認したところ、全4軸が左側に脱線していた。  同列車には運転士1名が乗車していたが、負傷はなかった。
原因
 本事故は、19両編成の貨物列車が蘇我駅構内の106ロ分岐器付近を走行中に軌間が拡大したため、4両目の貨車の全4軸が脱線したものと考えられる。  106ロ分岐器付近の軌間が拡大したことについては、軌道の保守管理を担当している日本貨物鉄道株式会社が、定期検査において不良と判断されたまくらぎが連続していたにもかかわらず、まくらぎ交換や補修等の措置を講じていなかったため、レールの締結力が低下していたことによるものと考えられる。  まくらぎ交換や補修等の措置を講じていなかったことについては、定期検査における軌間の静的測定値が整備基準値内であったことにより、軌間拡大に対する危険性を十分に認識できていなかった可能性が考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2018-06-16T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-4-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-4-1.pdf title: RA2019-3-2: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-3-2.pdf description:
報告書番号
RA2019-3-2
発生年月日
2018年06月16日
区分
鉄道
発生場所
長崎線 鍋島駅~久保田駅間(複線)[佐賀県小城市]於保踏切道(第4種踏切道:遮断機及び警報機なし、鳥栖駅起点30k884m付近)
事業者区分
JR
事業者
九州旅客鉄道株式会社(法人番号 6290001012621)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
佐賀県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-3-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2019-3-2-p.pdf
公表年月日
2019年04月25日
概要
 九州旅客鉄道株式会社の長崎線鳥栖駅発肥前山口駅行きの下り普通第2869M列車の運転士は、平成30年6月16日(土)、鍋島駅~久保田駅間を速度約84km/hで走行中、於保踏切道(第4種踏切道)に進入してくる自動車を認め、直ちに非常ブレーキを使用し気笛を吹鳴したが、同列車は同自動車と衝突した。  この事故により、同自動車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である於保踏切道に列車が接近している状況において、自動車が同踏切道に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が接近している状況において自動車が同踏切道に進入した理由については、自動車の運転者が死亡しているため明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(自動車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2018-06-16T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-3-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-3-2.pdf title: RI2019-2-1: 車両障害 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2019-2-1.pdf description:
報告書番号
RI2019-2-1
発生年月日
2018年05月15日
区分
鉄道
発生場所
天神大牟田線 白木原駅[福岡県大野城市]
事業者区分
大手民鉄
事業者
西日本鉄道株式会社(法人番号 4290001009413)
事故等種類
車両障害
踏切区分
人の死傷
都道府県
福岡県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2019-2-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RI2019-2-1-p.pdf
公表年月日
2019年08月29日
概要
 西日本鉄道株式会社天神大牟田線の大善寺駅発西鉄福岡(天神)駅行き4両編成の上り普通第2152列車の車掌は、平成30年5月15日(火)、春日原駅を出発する際、列車が動き出したときにホーム上の旅客から不明瞭ながら何か「ドア」について声をかけられた。車掌が出発時のホーム監視を終えた後、各車両の扉を見て回ったところ、3両目左側最後方の両開きの扉の後方の戸が40cm程度開いているのを確認した。このため、列車が次の雑餉隈駅に停車した際、同扉の施錠を行った。列車は、その次の井尻駅まで運行し、運転を打ち切った。  列車には乗客約250名、乗務員3名(運転士、車掌、運転取扱担当助役)が乗車していたが、負傷者はいなかった。  なお、本重大インシデント発生後の調査により、列車が白木原駅を出発したときには、既に扉が開いていたことが判明した。
原因
 本重大インシデントは、車両の両開き扉の片側の戸において、戸の吊部の緩衝ゴムが落失し、扉の開閉力を伝達するピストン棒と戸の吊金具との間の接続が外れて連動しなくなったため、戸閉操作時に扉が完全には閉まらず、かつ、扉が開いた状態を検知できずに列車の運行を継続したことにより発生したものと考えられる。  戸の吊部の緩衝ゴムが落失したことについては、車両の重要部検査における吊部の締結作業において平座金の取付位置を誤ったため、ピストン棒のナットと緩衝ゴムが直接接触する状態となり、その状態で扉の開閉が繰り返されたことにより、緩衝ゴムの穴部へのナットの食い込みが進展して緩衝ゴムが外れたことによるものと考えられる。  また、扉が開いている状態を検知できなかったことについては、緩衝ゴムの落失によりピストン棒と扉の戸が連動しなくなり、ピストン棒が閉扉位置にあるにもかかわらず戸が開いてしまう状態となったため、戸閉めスイッチによる開扉の検知ができなかったことによるものと考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2018-05-15T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2019-2-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2019-2-1.pdf title: RA2018-6-2: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-6-2.pdf description:
報告書番号
RA2018-6-2
発生年月日
2018年04月11日
区分
鉄道
発生場所
予讃線 伊予桜井駅~伊予三芳駅間(単線)[愛媛県西条市]高林踏切道(第3種踏切道:遮断機なし、警報機あり)
事業者区分
JR
事業者
四国旅客鉄道株式会社(法人番号 1470001002014)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第3種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
愛媛県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-6-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2018-6-2-p.pdf
公表年月日
2018年09月27日
概要
 四国旅客鉄道株式会社の今治駅発岡山駅行きの上り特急電第2M列車の運転士は、平成30年4月11日(水)、伊予桜井駅~伊予三芳駅間を速度約81km/hで走行中、高林踏切道(第3種踏切道)に横たわる公衆を認め、直ちに非常ブレーキを使用したが、列車は公衆と衝突した。  この事故により、公衆が死亡した。
原因
 本事故は、踏切警報機が設けられている第3種踏切道である高林踏切道で、列車の接近により踏切警報機が動作している状況において、公衆が同踏切道に横たわっていたため、列車と衝突したことにより発生したものと考えられる。  公衆が同踏切道に横たわっていた理由については、公衆が死亡していることから、明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(公衆)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2018-04-11T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-6-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-6-2.pdf title: RA2019-1-3: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-3.pdf description:
報告書番号
RA2019-1-3
発生年月日
2018年02月27日
区分
鉄道
発生場所
内房線 館山駅~九重駅間(単線) [千葉県館山市]連光寺踏切道(第4種踏切道:遮断機及び警報機なし)
事業者区分
JR
事業者
東日本旅客鉄道株式会社(法人番号 9011001029597)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
千葉県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-3.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2019-1-3-p.pdf
公表年月日
2019年01月31日
概要
 東日本旅客鉄道株式会社の千葉駅発千倉駅行きの下り普通第1123M列車の運転士は、平成30年2月27日(火)、館山駅~九重駅間を速度約77km/hで走行中、連光寺踏切道(第4種踏切道)に進入する通行者を認めて非常ブレーキを使用したが、列車は同通行者と衝突した。  この事故により、同通行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である連光寺踏切道に列車が接近している状況において、通行者が同踏切道に進入し、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が接近している状況において、同通行者が同踏切道に進入した理由については、同通行者が死亡しているため明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(通行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2018-02-27T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-3.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-3.pdf title: RA2019-3-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-3-1.pdf description:
報告書番号
RA2019-3-1
発生年月日
2018年02月24日
区分
鉄道
発生場所
石勝線 トマム駅構内[北海道勇払郡占冠村]
事業者区分
貨物鉄道
事業者
日本貨物鉄道株式会社(法人番号 7011001068366)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
北海道
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-3-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2019-3-1-p.pdf
公表年月日
2019年04月25日
概要
 平成30年2月24日、3時55分ごろ、除雪のために出動していた北海道旅客鉄道株式会社の排雪モータカーが石勝線トマム駅下り本線に到着した際、同モータカーに乗車していた保線係員は、輸送指令から同駅の分岐器が不転換であるとの連絡を受けた。このため、保線係員が分岐器を確認したところ、列車が脱線して走行した痕跡を発見した。  脱線した列車を特定するため、当該箇所を通過した列車の車輪を確認したところ、排雪モータカーが走行する2本前の列車である日本貨物鉄道株式会社の札幌貨物ターミナル駅発帯広貨物駅行き高速貨第2077列車の3両目前台車第1軸の車輪に脱線して走行した痕跡を発見した。同列車は、平成30年2月24日、2時09分ごろ、同駅を速度約49km/hで通過していた。  また、その後の調査により、同駅の分岐器付近において列車が復線した痕跡が確認された。  同列車には運転士1名が乗務していたが、負傷はなかった。
原因
 本事故は、列車が駅構内の直線区間を通過中、線路上に多くの氷雪が堆積していた箇所において、3両目前台車第1軸の右車輪のフランジが右レールを乗り越えて脱線したことにより発生し、その後、脱線した状態で通過した分岐器内で復線したものと考えられる。  列車の3両目前台車第1軸が脱線したことについては、3両目前台車の側ばりが線路に堆積していた氷雪により押し上げられた状態になるとともに、フランジウェー付近にあった硬い氷雪により車輪フランジが持ち上がったことによる可能性があると考えられる。  脱線の発生箇所付近の線路上に多くの氷雪が堆積していたことについては、本事故発生の前日の降雪量及び積雪量が多かったこと、及び本事故発生の6日前以降に現場付近の線路の除雪が行われていなかったことが関与した可能性があると考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2018-02-24T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-3-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-3-1.pdf title: RA2018-6-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-6-1.pdf description:
報告書番号
RA2018-6-1
発生年月日
2018年01月16日
区分
鉄道
発生場所
関西線 井田川駅~加佐登駅間[三重県鈴鹿市]坊主山踏切道(第4種踏切道:遮断機及び警報機なし、名古屋駅起点52k351m)
事業者区分
JR
事業者
東海旅客鉄道株式会社(法人番号 3180001031569)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
三重県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-6-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2018-6-1-p.pdf
公表年月日
2018年09月27日
概要
 東海旅客鉄道株式会社の関西線亀山駅発名古屋駅行きの上り区間快速第2350M列車が、平成30年1月16日(火)、井田川駅~加佐登駅間を速度約82km/hで走行中、同列車の運転士は、坊主山踏切道(第4種踏切道)に進入してきた原動機付自転車を認め、非常ブレーキを使用し気笛を吹鳴したが、同列車は同原動機付自転車と衝突した。  この事故により、原動機付自転車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である坊主山踏切道に列車が接近している状況において、原動機付自転車が同踏切道内に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと認められる。  列車が接近している状況において原動機付自転車が同踏切道内に進入した理由については、原動機付自転車の運転者が死亡していることから、明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(原動機付自転車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2018-01-16T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-6-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-6-1.pdf title: RA2018-7-1: 鉄道人身障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-7-1.pdf description:
報告書番号
RA2018-7-1
発生年月日
2017年12月16日
区分
鉄道
発生場所
鹿児島線 千早操車場構内[福岡県福岡市]
事業者区分
貨物鉄道
事業者
日本貨物鉄道株式会社(法人番号 7011001068366)
事故等種類
鉄道人身障害事故
踏切区分
人の死傷
:死亡
都道府県
福岡県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-7-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2018-7-1-p.pdf
公表年月日
2018年10月25日
概要
 日本貨物鉄道株式会社の鹿児島線千早操車場において、分岐器に設置されたポイント融雪器の点火作業に従事していた同社の信号担当者は、平成29年12月16日(土)18時37分ごろ、九州旅客鉄道株式会社の久留米駅発小倉駅行き6両編成の上り第2532M列車と接触した。  一方、同列車の運転士は、異音を感知したため非常ブレーキを使用して同列車を停止させ、確認したところ、同信号担当者が倒れているのを発見した。 この事故により、同信号担当者が死亡した。
原因
 本事故は、ポイント融雪器への点火作業において、信号担当者と操車担当者が見張りを立てずにそれぞれ単独で作業を行っていた際、列車が鹿児島線上り線を走行中に同信号担当者が同線に立ち入っていたため発生したものと推定される。  点火作業において見張りを立てずに単独で作業を行っていたことについては、作業に従事する社員に対する安全教育が十分でなく、見張り業務の重要性に対する認識が低下していたことによるものと考えられる。  同信号担当者が鹿児島線上り線に立ち入っていた理由については、同信号担当者が死亡していることから、明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(鉄道係員(信号担当者))
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2017-12-16T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-7-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-7-1.pdf title: RI2019-1-1: 車両障害 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2019-1-1.pdf description:
報告書番号
RI2019-1-1
発生年月日
2017年12月11日
区分
鉄道
発生場所
東海道新幹線 名古屋駅構内[愛知県名古屋市]
事業者区分
JR
事業者
西日本旅客鉄道株式会社(法人番号 1120001059675)
事故等種類
車両障害
踏切区分
人の死傷
都道府県
愛知県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2019-1-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RI2019-1-1-p.pdf
公表年月日
2019年03月28日
概要
 西日本旅客鉄道株式会社の博多駅発東京駅行き16両編成の上り第34A列車(のぞみ34号)は、平成29年12月11日、山陽新幹線博多駅を定刻(13時33分ごろ)に出発した。博多駅出発直後から乗務員等が車内での異臭及び車両の床下からの異音等を認めたが、新大阪駅まで運行し、その後の運行を東海旅客鉄道株式会社に引き継いだ。  16時53分ごろ、第34A列車が東海道新幹線名古屋駅に到着する際、東海旅客鉄道株式会社の運用指令の指示により同駅に派遣されていた車両保守担当社員が4両目車両からの異音を認めたため、17時03分ごろ、同駅において、床下点検を実施した。  点検の結果、4両目車両の前台車(歯車箱付近)に油漏れが認められたため、第34A列車の運行を取りやめた。  その後、当該車両を車両基地(名古屋車両所)に移動させるための作業を行っていたところ、23時40分ごろ、4両目車両の前台車の台車枠左側の側ばりに亀裂が発見された。  列車には、名古屋駅到着時点において、乗客約1,000名並びに乗務員4名(運転士1名、車掌3名)及び車内販売業務等を担当するパーサー3名が乗車していたが、負傷者はいなかった。  なお、第34A列車として運用された車両は、西日本旅客鉄道株式会社の所属である。
原因
 本重大インシデントは、車両の台車枠の側ばりに発生した亀裂が疲労により進展し、台車枠が変形したため、歯車形たわみ軸継手が許容範囲を超えて変位し損傷したことにより発生したものと推定される。  車両の台車枠の側ばりに亀裂が発生したことについては、亀裂の起点であるスロット溶接部裏境界近傍に、溶接施工時に生じた割れが存在していた可能性が考えられ、加えて、  (1) 焼鈍後に軸ばね座下面に肉盛溶接を施工したことにより、スロット溶接部近傍に残留応力が生じていたこと、  (2) 側ばり下板に軸ばね座を取り付ける際に、側ばり下面を過度に研削したことにより側ばり下板の板厚が薄くなり、板厚が設計上の基準値以下になっていたこと が関与したものと推定される。  また、側ばり下面が過度に研削され側ばり下板の板厚が薄くなっていたことが亀裂の進展速度を速め、車両寿命(台車使用期間)より短い期間で亀裂が進展したものと推定される。  なお、側ばり下面を過度に研削したことについては、台車枠の製造時に、側ばり下面が膨らみ、軸ばね座の取付けに当たり加工が必要となった問題に対し、根本的な要因や対策を検討せずに対処したこと、及び台車枠の強度に関わる作業指示が十分認識されないまま製造作業が進められたことが関与したものと推定される。
死傷者数
なし
勧告・意見
意見
情報提供
last-modified: 2017-12-11T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2019-1-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-inci/RI2019-1-1.pdf title: RA2019-1-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-1.pdf description:
報告書番号
RA2019-1-1
発生年月日
2017年12月06日
区分
鉄道
発生場所
函館線 銭函駅構内[北海道小樽市]
事業者区分
JR
事業者
北海道旅客鉄道株式会社(法人番号 4430001022657)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
:第1種踏切道
人の死傷
都道府県
北海道
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2019-1-1-p.pdf
公表年月日
2019年01月31日
概要
 北海道旅客鉄道株式会社の函館線手稲駅発小樽駅行き6両編成ワンマン運転の上り第回5854M列車の運転士は、平成29年12月6日5時31分ごろ、銭函駅2番線(上下待避線)を速度約34km/hで惰行運転中、異音を感知するとともに運転台モニターに異常を示す表示を認め、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。  車両点検後、運転を再開したが、異常を示す表示が繰り返されたことから、列車は前途運休となり、札幌運転所に回送された。札幌運転所での車両調査により、列車の1両目前台車第1軸の車輪に脱線して走行した痕跡が発見されたため、同駅構内を調査した結果、銭函西部踏切道内において列車が脱線した痕跡が発見され、その地点から約83m小樽駅方にある11号分岐器において復線した痕跡が発見された。  同列車は回送列車であり、運転士1名が乗務していたが、負傷はなかった。
原因
 本事故は、列車が運転頻度の低い上下待避線の右曲線内にある駅構内の踏切道を通過中に、1両目前台車第1軸の左車輪が左レール(外軌)に乗り上がり、左に脱線したことによるものと考えられる。  脱線したことについては、同踏切道のレール上やフランジウェイに存在した圧雪に車輪のフランジが乗り上がったことによる可能性があると考えられる。  同踏切道に圧雪が存在したことについては、0℃前後の気温が続く状況において事故前日に多くの雪が降ったこと及び1本前の列車との長い運行間隔の間に同踏切道を通過する自動車によって雪が踏み固められ続けたことによる可能性があると考えられる。また、列車通過までに除雪が行われなかったため、レール上やフランジウェイに形成された圧雪が除去されずに残った可能性があると考えられる。  なお、除雪が行われなかったことについては、冬期除雪体制を整備する期間の前であったこと、目視等による簡易な踏切道の状況確認であったこと及び現地確認や除雪の判断において運行間隔を十分に考慮していなかったことが関与した可能性があると考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2017-12-06T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-1.pdf title: RA2019-1-2: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-2.pdf description:
報告書番号
RA2019-1-2
発生年月日
2017年10月22日
区分
鉄道
発生場所
南海本線 樽井駅~尾崎駅間(複線)[大阪府阪南市]
事業者区分
大手民鉄
事業者
南海電気鉄道株式会社(法人番号 6120001077499)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
:負傷
都道府県
大阪府
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2019-1-2-p.pdf
公表年月日
2019年01月31日
概要
 南海電気鉄道株式会社の南海本線難波駅発和歌山市駅行き4両編成の下り普通第6867列車は、平成29年10月22日、樽井駅を定刻(16時38分)に出発した。列車の運転士は、男里川橋梁上を速度約70km/hで惰行運転中、約50m先の線路が沈み込んでいることを認めたため、直ちにブレーキを使用したが、列車は当該箇所を通過し、約250m走行して停止した。  その後の調査の結果、列車は、男里川橋梁上で3両目の後台車第2軸が右側に脱線し、その後復線していたことが判明した。  また、男里川橋梁は、下り線第5橋脚が沈下及び傾斜し、軌道が沈下及び湾曲していた。  列車には、乗客約250名及び乗務員2名(運転士及び車掌)が乗車しており、そのうち、乗客5名が負傷した。  なお、本事故発生当日、平成29年台風第21号が日本の南を北上しており、本州南岸にかかる前線の活動が活発になったため、事故現場を含む大阪府南部の広い地域で降雨が続いていた。
原因
 本事故は、橋脚が沈下及び傾斜して大きな変形が生じた橋りょう上の軌道を列車が走行したため、3両目後台車第2軸が線路右側に脱線したことにより発生し、その後、脱線した状態で通過した踏切内で復線したものと推定される。  橋脚が沈下及び傾斜したことについては、みお筋が変化して河水が集中したことによる橋脚周辺の河床低下や、洗掘防護工である根固め工の損傷等、本事故発生以前から本件橋脚の洗掘に対する防護機能が低下していたところに、本事故発生当時の増水した河水により、橋脚周辺の地盤が広い範囲で洗掘されたことによるものと考えられる。  洗掘に対する防護機能が低下していたことについては、橋りょうの検査において、本件橋脚の根固め工の変状を認識しながらも、変状に対する評価を十分に行っていなかったため、根固め工の補修、補強等の措置が講じられなかったことが関与したものと考えられる。
死傷者数
負傷:5名(乗客)
勧告・意見
意見
情報提供
last-modified: 2017-10-22T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2019-1-2.pdf title: RA2018-5-2: 鉄道物損事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-5-2.pdf description:
報告書番号
RA2018-5-2
発生年月日
2017年09月18日
区分
鉄道
発生場所
筑豊線 直方駅構内[福岡県直方市]
事業者区分
JR
事業者
九州旅客鉄道株式会社(法人番号 6290001012621)
事故等種類
鉄道物損事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
福岡県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-5-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2018-5-2-p.pdf
公表年月日
2018年07月26日
概要
 九州旅客鉄道株式会社の筑豊線直方駅発若松駅行き2両編成の上り電第6620M列車充当車両(上り電第6620M列車として運転する予定の入換車両)の運転士は、平成29年9月18日(月)、5時15分ごろ、直方駅構内の25番線から15番線を経由し、東引上げ1番線に至るルートで入換えを開始した。その後、同車両は東引上げ1番線の線路終端部に設置された車止めに衝突してこれを破損し、更にその衝撃により先頭車両の前台車(以下、前後左右は上り電第6620M列車充当車両の進行方向を基準とする。)全2軸が右側に脱線して、上り本線を支障した。  また、上り本線の支障に伴う列車防護等の措置が講じられず、当該支障箇所を上り電第6520H列車(3両編成)及び下り回送気第1533D列車充当車両(下り回送気第1533D列車として運転する予定の入換車両、4両編成)が通過しており、下り回送気第1533D列車充当車両の車側表示灯が上り電第6620M列車充当車両の前面右端部と接触し、双方の車両に損傷が生じた。  上り電第6620M列車充当車両及び下り回送気第1533D列車充当車両には、それぞれ運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、直方駅構内において車両を入換え運転中の運転士がブレーキ操作時機を誤ったため、同車両が線路終端部に設置された車止めに衝突したこと、及びその衝撃によって脱線して上り本線を支障した同車両に、上り本線を通過した車両が接触したことにより、鉄道施設及び車両に物損が生じたものと推定される。  運転士がブレーキ操作時機を誤ったことについては、入換え運転中に自らの進路の安全確認に集中せず、他の車両の入換えルートを一時的に自らの進路と錯誤したことが関与した可能性があると考えられる。  また、脱線した車両と上り本線を通過した車両が接触したことについては、脱線の発生後、直ちに列車防護措置が講じられなかったことが関与したものと考えられる。  脱線の発生後、脱線した車両が上り本線を支障しているにもかかわらず、直ちに列車防護措置が講じられなかったことについては、運転士が、脱線の事実は認識したものの大きく逸脱はしておらず、隣接する上り本線を支障するような状況には至っていないものと考えていたことによる可能性があると考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2017-09-18T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-5-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-5-2.pdf title: RA2018-3-2: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-3-2.pdf description:
報告書番号
RA2018-3-2
発生年月日
2017年09月18日
区分
鉄道
発生場所
三角線 宇土駅~緑川駅間(単線)[熊本県宇土市]江部踏切道(第3種踏切道:遮断機なし、警報機あり)
事業者区分
JR
事業者
九州旅客鉄道株式会社(法人番号 6290001012621)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第3種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
熊本県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-3-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2018-3-2-p.pdf
公表年月日
2018年03月29日
概要
 九州旅客鉄道株式会社の熊本駅発三角駅行きの下り停気第533D列車の運転士は、平成29年9月18日(月)、宇土駅~緑川駅間を走行中、江部踏切道(第3種踏切道)へ進入してきた自転車を認め、直ちに非常ブレーキを使用するとともに気笛吹鳴を行ったが、列車は同自転車と衝突した。  この事故により、同自転車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切警報機は設けられているが踏切遮断機は設けられていない第3種踏切道である江部踏切道に、列車の接近により踏切警報機が動作している状況において、自転車に乗った運転者が同踏切道内へ進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車の接近により踏切警報機が動作し、列車の接近を認知できる状況において、同運転者が同踏切道内へ進入した理由については、目的地へ向かう時間に余裕がなかったことが十分な安全確認が行われなかったことに関与した可能性があると考えられるが、同運転者が死亡していることから、詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(自転車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2017-09-18T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-3-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-3-2.pdf title: RA2018-3-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-3-1.pdf description:
報告書番号
RA2018-3-1
発生年月日
2017年09月07日
区分
鉄道
発生場所
福塩線 道上駅~万能倉駅間(単線)[広島県福山市]岩崎の一踏切道(第4種踏切道:遮断機及び警報機なし)
事業者区分
JR
事業者
西日本旅客鉄道株式会社(法人番号 1120001059675)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
広島県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-3-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2018-3-1-p.pdf
公表年月日
2018年03月29日
概要
 西日本旅客鉄道株式会社の福塩線福山駅発府中駅行きの下り普通第253M列車の運転士は、平成29年9月7日(木)、道上駅~万能倉駅間を走行中、岩崎の一踏切道(第4種踏切道)に進入してくる原動機付自転車を認め、気笛を吹鳴するとともに直ちに非常ブレーキを使用したが、列車は同原動機付自転車と衝突した。  この事故により、同原動機付自転車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である岩崎の一踏切道に列車が接近している状況において、原動機付自転車が同踏切道内に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  同原動機付自転車の運転者は、列車が接近している状況において、同踏切道の直前で一時停止することなく、列車が接近している状況を十分に確認しないまま同踏切道内に進入したものと考えられるが、その理由については、同原動機付自転車の運転者が死亡しているため明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(原動機付自転車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2017-09-07T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-3-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-3-1.pdf title: RA2017-8-1: 列車脱線事故(踏切障害に伴うもの) link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-8-1.pdf description:
報告書番号
RA2017-8-1
発生年月日
2017年07月09日
区分
鉄道
発生場所
三河線 猿投駅構内(単線)[愛知県豊田市]平戸橋1号踏切道(第1種踏切道:遮断機及び警報機あり)
事業者区分
大手民鉄
事業者
名古屋鉄道株式会社(法人番号 8180001031837)
事故等種類
列車脱線事故(踏切障害に伴うもの)
踏切区分
:第1種踏切道
人の死傷
:負傷
都道府県
愛知県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-8-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
公表年月日
2017年11月30日
概要
 名古屋鉄道株式会社の三河線知立駅発猿投駅行きの下り第2063列車は、平成29年7月9日(日)、平戸橋駅を定刻(20時53分)に出発した。列車の運転士は、速度約45km/hで惰行運転中、平戸橋1号踏切道に差し掛かる直前に右側(以下、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)から同踏切道内に進入してきた普通自動車を認め、直ちに非常ブレーキを使用したが、列車は同自動車と衝突した。  列車は、先頭車両前台車第2軸が左へ脱線し、その後の走行により、復線した。  この事故により、同自動車の運転者が軽傷を負った。
原因
 本事故は、列車の接近により平戸橋1号踏切道の踏切遮断機及び踏切警報機が動作している状況において、普通自動車の運転者が同踏切道の警報の動作に気付かず、一時停止をしないまま列車の通過直前に同踏切道内に進入したことにより、列車が自動車と衝突して脱線したものと考えられる。  普通自動車の運転者が同踏切道の警報の動作に気付かずに同踏切道内に進入したことについては、カーナビゲーションの地図表示を操作しながら運転していたこと及び自動車の窓を閉めきった状態で音楽を大きな音量で聞いていたことが関与したものと考えられる。
死傷者数
負傷:1名(普通自動車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2017-07-09T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-8-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-8-1.pdf title: RA2018-1-4: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-4.pdf description:
報告書番号
RA2018-1-4
発生年月日
2017年06月27日
区分
鉄道
発生場所
指宿枕崎線 坂之上駅~五位野駅間(単線)[鹿児島県鹿児島市]向原第2踏切道(第4種踏切道:遮断機及び警報機なし)
事業者区分
JR
事業者
九州旅客鉄道株式会社(法人番号 6290001012621)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
鹿児島県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-4.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2018-1-4-p.pdf
公表年月日
2018年01月25日
概要
 九州旅客鉄道株式会社の指宿枕崎線鹿児島中央駅発喜入駅行きの下り普通気第365D列車の運転士は、平成29年6月27日(火)、坂之上駅~五位野駅間を走行中、向原第2踏切道(第4種踏切道)に進入してくる歩行者を認め、直ちに気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用したが、列車は同歩行者と衝突した。  この事故により、同歩行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である向原第2踏切道に列車が接近している状況において、歩行者が同踏切道内に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が接近している状況において、同歩行者が同踏切道内へ進入した理由については、同歩行者が死亡していることから明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(歩行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2017-06-27T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-4.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-4.pdf title: RA2017-9-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-9-1.pdf description:
報告書番号
RA2017-9-1
発生年月日
2017年06月20日
区分
鉄道
発生場所
留萌線 大和田駅~藤山駅間(単線)[北海道留萌市]神社道路踏切道(第4種踏切道:遮断機及び警報機なし)
事業者区分
JR
事業者
北海道旅客鉄道株式会社(法人番号 4430001022657)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
北海道
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-9-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
公表年月日
2017年12月21日
概要
 北海道旅客鉄道株式会社の留萌線留萌駅発深川駅行きの上り普通第4932D列車の運転士は、平成29年6月20日(火)、大和田駅~藤山駅間を走行中、神社道路踏切道(第4種踏切道)に進入してくる自動車を認め、直ちに非常ブレーキを使用したが、列車は同自動車と衝突した。  この事故により、同自動車の運転者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である神社道路踏切道に列車が接近している状況において、自動車が同踏切道内に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が接近している状況において、同自動車が同踏切道内に進入したことについては、自動車運転者が自動車に乗車した状態では接近する列車が見づらかったことが関与した可能性があると考えられるが、同自動車の運転者が死亡していることから詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(自動車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2017-06-20T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-9-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-9-1.pdf title: RA2018-4-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-4-1.pdf description:
報告書番号
RA2018-4-1
発生年月日
2017年05月22日
区分
鉄道
発生場所
わたらせ渓谷線 花輪駅~水沼駅間(単線)[群馬県桐生市]
事業者区分
中小民鉄
事業者
わたらせ渓谷鐵道株式会社(法人番号 1070001016756)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
群馬県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-4-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2018-4-1-p.pdf
公表年月日
2018年06月28日
概要
 わたらせ渓谷鐵道株式会社わたらせ渓谷線間藤駅発桐生駅行き3両編成の上り第試9792D列車(電気・軌道総合検測車)の運転士は、平成29年5月22日(月)、14時59分ごろ、花輪駅~水沼駅間の半径160mの右曲線(以下、車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)を速度約36km/hで通過した直後に衝撃を感じ、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。  停車後に確認したところ、2両目の前台車全軸が左へ脱線していた。  列車には、乗務員、施設担当者等7名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、列車(電気・軌道総合検測車)が半径160mの右曲線を通過中に、軌間が大きく拡大したため、2両目前台車第1軸の右車輪が軌間内に落下し、軌間を広げながら走行した後、左車輪のフランジが左レール(外軌)に乗り上がり、左に脱輪したことによるものと考えられる。  軌間が大きく拡大したことについては、同曲線中で、まくらぎやレール締結装置の不良が連続していたことにより、列車走行時の横圧によるレール小返り等で軌間が拡大したことによるものと考えられる。  なお、脱線に至るような大きな軌間の拡大が発生したことについては、定期検査等でまくらぎ及びレール締結装置の連続した不良による軌間変位の拡大に対する危険性を十分に把握できず、それに応じた軌道整備が行われていなかったこと、また、本事故発生直前に軌道検測車で測定された軌間変位が著大であったにもかかわらず、適切な運転規制や軌道整備が行われなかったことが関与した可能性があると考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
本事故に関連して国土交通大臣に提出した意見(軌間拡大による列車脱線事故の防止に係る意見について)
情報提供
last-modified: 2017-05-22T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-4-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-4-1.pdf title: RA2017-7-1: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-7-1.pdf description:
報告書番号
RA2017-7-1
発生年月日
2017年03月23日
区分
鉄道
発生場所
西九州線 北佐世保駅~中佐世保駅間(単線)[長崎県佐世保市]名切町踏切道(第3種踏切道:遮断機なし、警報機あり)
事業者区分
第三セクター
事業者
松浦鉄道株式会社(法人番号 5310001006002)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第3種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
長崎県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-7-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
公表年月日
2017年09月28日
概要
 松浦鉄道株式会社の西九州線伊万里駅発佐世保駅行きの下り普通第331D列車の運転士は、平成29年3月23日(木)、北佐世保駅~中佐世保駅間を走行中、名切町踏切道(第3種踏切道)へ進入する歩行者を認め、直ちに非常ブレーキを使用したが、列車は同歩行者と接触した。  この事故により、同歩行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切警報機が設けられている第3種踏切道である名切町踏切道に、列車の接近により踏切警報機が動作している状況において、歩行者が同踏切道内へ進入したため、列車と接触したことにより発生したものと考えられる。  列車の接近により踏切警報機が動作している状況において、歩行者が同踏切道内へ進入したことについては、歩行者が聴覚を失っていたことが関与した可能性があると考えられる。また、歩行者が同踏切道内へ進入する際に赤色せん光灯を認識できなかった可能性があると考えられるが、歩行者が死亡していることから、詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(歩行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2017-03-23T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-7-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-7-1.pdf title: RA2018-1-3: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-3.pdf description:
報告書番号
RA2018-1-3
発生年月日
2017年03月06日
区分
鉄道
発生場所
岩徳線 玖珂駅~周防高森駅間(単線)[山口県岩国市]千束第一踏切道(第4種踏切道:遮断機及び警報機なし)
事業者区分
JR
事業者
西日本旅客鉄道株式会社(法人番号 1120001059675)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
山口県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-3.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2018-1-3-p.pdf
公表年月日
2018年01月25日
概要
 西日本旅客鉄道株式会社の徳山駅発岩国駅行きの上り普通第2234D列車の運転士は、平成29年3月6日(月)、玖珂駅~周防高森駅間を走行中、千束第一踏切道(第4種踏切道)手前で、自転車に乗った通行者を認めて非常ブレーキを使用したが、列車は同通行者と衝突した。  この事故により、同通行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である千束第一踏切道に列車が接近している状況において、自転車に乗った通行者が同踏切道内に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  同通行者は、列車が接近している状況において、踏切道の直前で一時停止せず、列車の接近を十分確認しないまま同踏切道内に進入したものと考えられるが、その理由については、同通行者が死亡しているため明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(自転車運転者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2017-03-06T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-3.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-3.pdf title: RA2018-2-1: 列車脱線事故(踏切障害に伴うもの) link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-2-1.pdf description:
報告書番号
RA2018-2-1
発生年月日
2017年03月02日
区分
鉄道
発生場所
東海道線 西岡崎駅~安城駅間(複線)[愛知県安城市]小薮踏切道(第1種踏切道:遮断機及び警報機あり)
事業者区分
JR
事業者
東海旅客鉄道株式会社(法人番号 3180001031569)
事故等種類
列車脱線事故(踏切障害に伴うもの)
踏切区分
:第1種踏切道
人の死傷
:死亡:負傷
都道府県
愛知県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-2-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2018-2-1-p.pdf
公表年月日
2018年02月22日
概要
 東海旅客鉄道株式会社の東海道線豊橋駅発岐阜駅行きの下り普通第101F列車の運転士は、平成29年3月2日(木)、西岡崎駅~安城駅間を速度約120㎞/hで走行中、小薮踏切道(第1種踏切道)に進入してきた自動車を認め、直ちに非常ブレーキを使用したが間に合わず、列車は自動車と衝突し、1両目(以下、車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)前台車の全2軸が線路の右側に脱線した。  自動車は、列車及び線路沿線に建植されていた電柱等に衝突した後、大破・炎上した。  この事故により、自動車の運転者が死亡し、列車の乗客3名が負傷した。
原因
 本事故は、第1種踏切道である小薮踏切道を列車が通過する直前の状況において、列車が、遮断動作を完了している同踏切道内に進入してきた自動車と衝突し、列車の1両目前面左側下部が右方向の力を受けたため、右側に脱線したものと考えられる。  列車の1両目前面左側下部が右方向の力を受けたことについては、踏切内で列車と衝突した自動車が、列車の左側に建植されていた電柱と列車の間を押しつぶされるような形で通過したために生じたものと考えられる。  遮断動作が完了している同踏切道内に自動車が進入したことについては、自動車の運転者が死亡していることから、その理由を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(自動車運転者)、負傷:3名(乗客)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2017-03-02T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-2-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-2-1.pdf title: RA2018-5-1: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-5-1.pdf description:
報告書番号
RA2018-5-1
発生年月日
2017年02月23日
区分
鉄道
発生場所
室蘭線 北入江信号場構内[北海道虻田郡洞爺湖町]
事業者区分
貨物鉄道
事業者
日本貨物鉄道株式会社(法人番号 7011001068366)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
北海道
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-5-1.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2018-5-1-p.pdf
公表年月日
2018年07月26日
概要
 日本貨物鉄道株式会社の隅田川駅発札幌貨物ターミナル駅行き19両編成の下り高速貨第3055列車は、平成29年2月23日(木)、五稜郭駅を定刻(1時10分)に出発した。同列車の運転士は、北入江信号場構内を速度約54km/hで走行中、異常な振動を感じたため、非常ブレーキにより列車を停止させ、防護無線を発報した。輸送指令にその旨を報告し、車両を確認したところ、1両目(以下、車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の機関車の前台車、中間台車及び後台車の全6軸のうち、第5軸及び第6軸が進行方向右側に脱線していることを認めたため、指令に報告した。  列車には、運転士1名が乗車していたが、負傷はなかった。
原因
 本事故は、貨物列車の1両目の機関車において、後台車の中心ピンとけん引装置を締結する取付ボルト2本が走行中に脱落してけん引装置が垂下したため、次のような経過により後台車の全車軸(第5軸及び第6軸)が脱線したことによるものと考えられる。  (1) けん引装置が入江町踏切道の左ガードレールに衝撃して左側のけん引リンクが折損した。  (2) 折損後、更に垂下したけん引装置が北入江信号場構内の分岐器のリードレールに衝撃したことにより、けん引装置に右方向の力が作用して、後台車の全車軸(第5軸及び第6軸)の車輪が右側に脱線した。  けん引装置の取付ボルトが脱落したことについては、重要部検査での車体と台車の結合作業において、取付ボルトを所定のトルク値で締め付けずに仮締め状態で作業を終了し、その後の走行による振動等によりボルトの緩みが進行したことによる可能性があると考えられる。  取付ボルトを所定のトルク値で締め付けずに作業を終了したことについては、作業者の役割分担や作業手順が明確でない状況で作業が行われたこと等により、トルクレンチによるボルト締付け作業及び締結状態の確認が行われなかった可能性があると考えられる。  また、目視での緩みの検出を容易にする合いマーク等の方策はとられていなかったこと、及びボルトに荷重が作用しており緩みによる打音の変化が捉えにくい箇所であったことが関与して、仕業検査及び交番検査において、ボルトの緩みを検出できなかった可能性があると考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2017-02-23T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-5-1.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-5-1.pdf title: RA2018-1-6: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-6.pdf description:
報告書番号
RA2018-1-6
発生年月日
2017年02月22日
区分
鉄道
発生場所
藤崎線 藤崎宮前駅~黒髪町駅間(単線)[熊本県熊本市]
事業者区分
中小民鉄
事業者
熊本電気鉄道株式会社(法人番号 1330001001517)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
熊本県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-6.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2018-1-6-p.pdf
公表年月日
2018年01月25日
概要
 熊本電気鉄道株式会社の藤崎宮前駅発御代志駅行き2両編成の下り第59列車の運転士は、平成29年2月22日(水)21時26分ごろ、ワンマン運転で藤崎宮前駅を出発した直後、黒髪・藤崎間8号踏切道付近を速度約20km/hで運転中に衝撃を感じ、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。  停止時点においては、1両目(以下、車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の前台車全軸が右へ脱線していた。また、本事故発生後の調査により、1両目の後台車全軸が一度右へ脱線した後、復線したことが分かった。  列車には、乗客約50名及び運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、列車が半径200mの右曲線を通過中に、軌間が大きく拡大したため、1両目前台車第1軸及び後台車全軸の左車輪が軌間内に落下し、軌間を押し広げながら走行した後、後台車全軸については踏切ガードにより復線したものの、前台車第1軸は右に脱線し、続けて前台車第2軸も右に脱線したものと考えられる。  軌間が大きく拡大したことについては、同曲線中でレール締結装置の不良が連続していたことにより、列車走行時の横圧によるレール小返り等で動的に拡大した可能性があると考えられる。  なお、脱線に至る大きな軌間の拡大が発生したことについては、定期検査等で脱線の危険性がある連続したレール締結装置の不良や動的に軌間拡大が増大する危険性を十分に把握できず、それに応じた軌道整備が行われていなかったこと、曲線中のスラックが比較的大きかったことにより軌間内への脱線に対する余裕が少なくなっていたことが関与した可能性があると考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
本事故に関連して国土交通大臣に提出した意見(軌間拡大による列車脱線事故の防止に係る意見について)
情報提供
last-modified: 2017-02-22T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-6.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-6.pdf title: RA2018-1-5: 鉄道人身障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-5.pdf description:
報告書番号
RA2018-1-5
発生年月日
2017年02月11日
区分
鉄道
発生場所
山陽線 糸崎駅構内[広島県三原市]
事業者区分
JR
事業者
西日本旅客鉄道株式会社(法人番号 1120001059675)
事故等種類
鉄道人身障害事故
踏切区分
人の死傷
:死亡
都道府県
広島県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-5.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2018-1-5-p.pdf
公表年月日
2018年01月25日
概要
 西日本旅客鉄道株式会社の山陽線糸崎駅構内において、工事を行っていた作業員等5名と列車見張員は、平成29年2月11日(土)1時45分ごろ、日本貨物鉄道株式会社の鳥栖貨物ターミナル駅発大阪貨物ターミナル駅行き25両編成の上り高速貨第58列車が接近してきたため待避していた。同列車が待避箇所を通過する際に、工事指揮者が異音を認めたため確認したところ、列車見張員が線路上に倒れているのを発見した。  一方、同列車の運転士は、同駅を速度約68km/hで定刻(1時46分)に通過し、前方で作業をしている様子が見えたが、左右に振る白色灯を認めたため、待避が完了しているものと思い、運転を継続した。その後、尾道駅通過後、指令の指示により同列車を停止させた。  この事故により、列車見張員が死亡した。
原因
 本事故は、碍子取替工事に就いていた列車見張員が、線路閉鎖が行われていない隣接線路に近づき過ぎた位置で立哨していたため、進行してきた列車と接触したことにより発生したものと推定される。  列車見張員が隣接線路に近づき過ぎた位置で立哨していたことについては、同列車見張員は、自らの立哨位置が安全な場所であると思い込んでいた可能性があると考えられる。このことについては、事故発生場所が分岐器上で、線形が複雑であったことが関与している可能性があると考えられるが、同列車見張員が死亡していることから、その理由を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(鉄道係員(列車見張員))
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2017-02-11T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-5.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-5.pdf title: RA2017-5-3: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-5-3.pdf description:
報告書番号
RA2017-5-3
発生年月日
2017年01月24日
区分
鉄道
発生場所
伯備線 豪渓駅構内[岡山県総社市]
事業者区分
JR
事業者
西日本旅客鉄道株式会社(法人番号 1120001059675)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
岡山県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-5-3.pdf
報告書(PDF)説明資料
公表年月日
2017年07月27日
概要
 西日本旅客鉄道株式会社の伯備線岡山駅発備中高梁駅行きの下り電第1825M列車の運転士は、平成29年1月24日(火)、豪渓駅を定刻(11時14分)に出発したところ、前方(以下、車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)右側にある上り線の分岐器付近で炎が上がっていることを認めたため、所定停止位置から約15m進行した位置で列車を停止させ、車掌及び輸送指令と打合せを行い、消火活動に向かった。  消火活動を終えて、輸送指令及び車掌と打合せを行った後に、車掌の出発合図を受けて再出発したところ、その直後に非常ブレーキが動作して約7m進行した位置で再び停止した。  その後、車掌から状況の連絡を受け、降車して車両を確認したところ、3両目の前台車第2軸が右側に脱線していた。  この事故による負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、運転士が消火活動のために列車を離れた際、車掌が列車の3両目の前台車第2軸左車輪に手歯止めを装着し、運転再開前に撤去することを失念したため、出発した列車の同車輪が手歯止めに乗り上げたことにより、3両目の前台車第2軸が右側に脱線したものと推定される。  車掌が手歯止めを装着したことについては、運転士から転動防止についての依頼を受けた際に、過去の経験から自らの職務範囲にはない手歯止めの装着に考えを至らせたこと、また、運転再開前に撤去を失念したことについては、消火活動終了後の運転士との打合せ過程において、早期の運転再開に注意が向いたことのそれぞれが関与したものと考えられる。
死傷者数
なし
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2017-01-24T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-5-3.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-5-3.pdf title: RA2018-1-2: 列車脱線事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-2.pdf description:
報告書番号
RA2018-1-2
発生年月日
2017年01月22日
区分
鉄道
発生場所
紀州鉄道線 御坊駅~学門駅間(単線)[和歌山県御坊市]
事業者区分
中小民鉄
事業者
紀州鉄道株式会社(法人番号 3010001014573)
事故等種類
列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県
和歌山県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-2.pdf
報告書(PDF)説明資料
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/p-pdf/RA2018-1-2-p.pdf
公表年月日
2018年01月25日
概要
 紀州鉄道株式会社の紀州鉄道線御坊駅発西御坊駅行き1両編成の下り第17D列車は、平成29年1月22日(日)、御坊駅を10時58分ごろ出発した。  列車の運転士は、御坊駅から約500m進行したところで床下から数回の異音を認めたことから、非常ブレーキを掛けて列車を停止させた。  降車して確認したところ、列車の後台車全軸が右側(以下、前後左右は列車の進行方向を基準とする。に脱線していた。  列車には、乗客5名と運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因
 本事故は、列車が半径160mの左曲線を通過中に、軌間が大きく拡大したため、後台車第1軸及び第2軸の左車輪が左レール(内軌)の右側である軌間内に脱線したものと考えられる。  軌間が大きく拡大したことについては、同曲線中のまくらぎに連続して腐食や割れが発生しており、この影響で犬くぎによるレール締結力が低下していたことにより、列車の走行に伴い発生する横圧によるレール小返り等で、動的に拡大した可能性があると考えられる。  まくらぎに連続して腐食や割れが発生しており、レール締結力が低下していたことについては、軌道部材の検査等で、連続したまくらぎやレール締結装置の不良などにより動的に軌間が拡大し、脱線事故につながるという危険性を同社が十分に把握しておらず、それに応じた軌道整備が速やかに行われていなかったことが関与した可能性があると考えられる。  また、本事故の発生については、次の(1)から(3)も関与した可能性があると考えられる。  (1) 曲線のスラックが比較的大きかったことから、軌間内への脱線に対する余裕が少なくなっていたこと。  (2) 本事故発生場所直前のレール継目に長期にわたり角折れによる大きな通り変位があったことから、列車の走行に伴い発生する著大な横圧が繰り返し発生し、軌間変位の拡大を助長したこと。  (3) 脱線防止レールが、まくらぎ及びレール締結装置の不良や各まくらぎに締結されていなかったことで締結力が低下していたことから、左車輪からの背面横圧によりレール小返り等が発生し、動的にフランジウェー幅が拡大したため、脱線防止の機能が十分に発揮できなかったこと。
死傷者数
なし
勧告・意見
本事故に関連して国土交通大臣に提出した意見(軌間拡大による列車脱線事故の防止に係る意見について)
情報提供
last-modified: 2017-01-22T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-2.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-2.pdf title: RA2017-5-4: 踏切障害事故 link: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-5-4.pdf description:
報告書番号
RA2017-5-4
発生年月日
2017年01月08日
区分
鉄道
発生場所
日南線 飫肥駅~日南駅間(単線)[宮崎県日南市]鉄工所踏切道(第4種踏切道:遮断機及び警報機なし)
事業者区分
JR
事業者
九州旅客鉄道株式会社(法人番号 6290001012621)
事故等種類
踏切障害事故
踏切区分
:第4種踏切道
人の死傷
:死亡
都道府県
宮崎県
報告書(PDF)公表
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-5-4.pdf
報告書(PDF)説明資料
公表年月日
2017年07月27日
概要
 九州旅客鉄道株式会社の宮崎駅発志布志駅行きの下り1951D列車の運転士は、平成29年1月8日(日)、飫肥駅~日南駅間を走行中、鉄工所踏切道(第4種踏切道)に進入してくる歩行者を認め、直ちに非常ブレーキを使用したが、列車は同歩行者と衝突した。  この事故により、同歩行者が死亡した。
原因
 本事故は、踏切遮断機及び踏切警報機が設けられていない第4種踏切道である鉄工所踏切道に列車が接近している状況において、歩行者が同踏切道内に進入したため、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。  列車が同踏切道に接近している状況において、歩行者が踏切道内に進入したことについては、歩行者が死亡しているため詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数
死亡:1名(歩行者)
勧告・意見
情報提供
last-modified: 2017-01-08T00:00:00 guid: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-5-4.pdf uri: https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2017-5-4.pdf